吾輩は蚯蚓である。夜を昼を様々な街に縦横無尽に出没するたくましい生き物である。
根っからの外食好き"蚯蚓"の食生態フードダイアリー。

2005年02月26日

千歳烏山 〜質の高いプロの仕事を堪能 (オステリア)

本日夜、千歳烏山にて至福の時を求めてこの店に着地す。

千歳烏山駅を仙川駅寄りの改札から出て左手の階段を上り、駅の北側へ出た
六番街商店街を数十メートル歩いた蕎麦屋の2階にひっそりとその店はある。
この店が出来てかれこれ5年も過ぎようとしているのだが、
その年あたりに出来た店の中では着実に激戦区烏山で根付きつつある名店がある。

スタイルはオステリア。平たく表現するとワインバーである。
その日お奨めのワインの中から好きなものをグラス単位で発注できる。
全くワインの知識がなくとも、自分の好みの味やらを伝えて選んでもらうもよし、
どんな味わいかを臆せずきいて、快く説明をしてくれる中から選ぶもよし。
味わうことに素直であれば、これほどまでに服装等に気を使わずに気分もよく
楽しめる空間はこの界隈では稀である。

早速シャンパンを発注。
特筆すべきはこの店はシャンパンやワインを美味しく飲めるだけでなく、
料理も非常に美味しい店であるということ。
都心の下手な有名リストランテを軽く凌駕する若きシェフが一人で店の料理をまわす。
シャンパンが来ても目移りしてどの料理を発注するか悩むほどに、
とても一人でこなしていると思えない料理の種類がメニューに並ぶ。
また不定期にメニューが少しずつ変わっていくので、いつ来ても飽きない。

迷える煩悩をかきわけて、サヨリとウドの皿を発注。
程なくして皿が来た。
ウドが好きで発注するのだが、ぬたのような和食で馴染みの食材が、
実に洋の皿に仕上がっている。
サヨリやウドがハーブの香りとオリーブオイルの香りやコクに融合しつつ、
塩梅良く酸味がそこに覆いかぶさるように乗ってきて、
表現し得ない絶妙なバランスで美味しさを感じさせる。
そこに蚯蚓の好きな赤胡椒のパンチも効いて、ウドのさわやかさに一層キレが出る。

烏山 うど.gif

パスタも発注。これも手打ちのものやカッペリーニなど色々堪能できるので、
毎回非常に悩むのだが、断腸のおもいで一つに絞る。
カリカリに焼かれたパンチェッタと共にパスタを頂くと、
このパンチェッタが醤油の香りのような旨味の強い香りを放ち、
白インゲン豆のソースのふくよかな甘味と絡まってパスタの形状上噛むとなお旨い。
エストラゴン様のハーブも嫌味なく影の功労者として一役担っている。

烏山 パスタ.gif

蚯蚓もここでワインたるものの嗜み方を知り、また今も愉しい味の世界の広がる感覚を
覚えているといって過言ではない。
烏山ではここでしかないのだが、ワインによってグラスの形も変えて出してくれるし、
そもそも、そのグラスの重要性を体感できたのもこの店のお陰である。
また、ここの料理は今では確実に美味しい皿を出してくれる。
次にこの店に来た時の皿は、余韻薄れぬ間にきちんと記事にしておこうと反省する程、
言葉で表現しがたい滋味深い酒と料理を出してくれる隠れた烏山の名店である。

このお店の場所
posted by 蚯蚓仙人 at 21:52| Comment(8) | TrackBack(0) | 千歳烏山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月24日

人形町 〜洋食のこころ (洋食)

本日昼にて洋食を食す。

人形町の親子丼で有名な店より程近い、こちらも代々店を構える老舗の洋食屋。
この街の洋食屋には裏切られ気味のミミズであるが、
しぶとい生き物なので、ついつい新たな洋食屋へ入ってしまう。

入ると洋食というよりは学生食堂の雰囲気が一瞬するが、
代々この店が洋食屋を営んできたことが書かれた看板などで
やはり老舗の洋食屋なんだと認識する。

メニューは意外に多く目移りするので、まずは初心者らしくミックスを発注。
ほどなく盛り合わせが来た。
一口食べると油の香りが甘く、実に旨い。

人形町 洋食

この立地でこの味とこの値段には充分満足がいった。
この店のモットーは「気取らず美味く(うまく)」である。
”味じまん””老舗の味”とのぼりやカンバンに
これらの言葉をインテリアとして使う店は多いが、この店はちがう。
言葉を店の飾りとするのではなく、店の訓示として味に反映しているのだ。

味を全く変えずに、また、今の世の中に合った価格で、
食べ手の満足感を得る事はおそらく洋食というジャンルは
難しい時代であると蚯蚓は思う。
そのような中、店の心意気を受け継いで、味に込める、
その難しさに一つの答えを出せている店であった。
posted by 蚯蚓仙人 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 人形町 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月22日

京成立石 〜たかが焼酎水割り、されど水割り (おでん)

本日一杯飲み屋好きにはたまらない街、京成立石で引っ掛け候

京成立石はいつか記事にするであろう、もつで有名な一杯飲み屋や鳥屋など
呑み助にはたまらない、飲んだくれの街である。
そのような店は折を見て記事にするとして、蚯蚓がこの名店の多い街でこよなく愛す店が、
京成立石駅からUFJ銀行のATMがある側に降りて線路沿いにあるおでんを食べさせる店である。

この店はおでんと焼酎が飲める店で、狭い入り口から入ると最大席を作って7人ほどしか
座れないカウンターの小さな店である。
店に入ると鰹だしの香りに包まれて、仕事後で尖った気持ちも穏やかになる。
早速焼酎の水割りとキャベツ巻き、はんぺんを発注。

京成立石 おでん.gif

ここの店の恐ろしいのは、蚯蚓が色々呑んだ中で、圧倒的に焼酎を美味しく出すということである。
頼んだのはちょっと焼酎をこだわっていたりすれば誰もが知っている佐藤の黒。
今や「うちの店は焼酎にこだわってます。」と伝えたい時に、
魔王やこれらの焼酎をラインナップに組み込みアピールするのに用いられる
比較的メジャーな焼酎であるが、これを東京一美味しく出しているといって間違いない。
氷がまず氷屋から来るもの、佐藤に限っては割水の水は焼酎を作る際の仕込み水を使い、
あらかじめ割っている等仕込みの丁寧さもあるが、蚯蚓が思うに主人のステアが決定的である。

口にすると角がなく、口当たり良く芋焼酎のうまさが程よくくる水割り。
百聞は一賞味に如かずで巧い。
これに真面目に鰹出汁でとったおでんが来ると心底心が休まる。
祭り好きの主人は長きにわたって、このようなカウンターで客と接する仕事をしてきた事が
良く分るので、客のその日の心のコンディションをよくよく掴んで絶妙な距離感で、
相手をしてくれる。

しかし主人の商売っ気のなさには更に驚かされるが、
立石の相場でも安い方に入る価格で飲めるので、都心でしか飲まない人にとっては、
信じがたい存在のように感じられる。
烏山のオステリアと並んで蚯蚓の安住の店であるこの店は、
何度となく記事になるので、おでんについてはまた丁寧に書くことにする。

地図はこちらをご覧下さい
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2005年02月20日

東京・千歳烏山(中華) 〜気取らない烏山の古くからの名店

本日四川中華を食し候。

雑誌で汁なし担々麺がピックアップされたのを半年くらい前に目にしたが、
蚯蚓はもうかれこれ20年位お世話になっている千歳烏山の名店である。
旧甲州街道沿いの交番から入って甲州街道に向かっていく道にあり、
そのすぐ側には別の中華料理屋が軒を連ねている中華の激戦区に存在する。

最近好まれる繊細味志向の香港風の軽い味付けで美味しい皿を出す中華料理とは異なり、
食べた後に体が温まり、活力の沸くしっかりとした味付けの四川中華を出す店である。
街のよくある中華定食屋としての役割も果たしているので、
黒板のメニューにはそれらしきものが多く並ぶ。
今回はこの店に来たら迷わず頂きたい蚯蚓の定番料理を特筆する。

水餃子は胡麻ダレの香りや旨みのある醤油様のタレがかかったワンタン風の食感で
あるがこれが緑の葉物が入った餃子に実に合って何個でも食べたくなる。
麻婆豆腐は黒豆(とうち)や花椒が非常にきいた塩っ濃いが味わい深い皿で、
定食のご飯がどんどん進む。

千歳烏山 水餃子.gif

千歳烏山 麻婆豆腐.gif

その他蒸し鶏の山椒ソースも鳥がパサつくことなく、
肉の甘みのような味わいが感じられ、そこに青い山椒のソースが来て、
絶妙な前菜となる。
この店の前菜はリーズナブルでいながら凝っていて美味い。

中華定食を頂く形でさらりと食していくもよし、
料理を堪能しに複数の人とくるもよしの千歳烏山の気取らない名店である。
posted by 蚯蚓仙人 at 19:02| Comment(5) | TrackBack(0) | 千歳烏山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月18日

千歳烏山 〜のんべえの知る魚の旨い店 (居酒屋)

本日烏山にて魚を食らい候。

旧甲州街道沿いの大きなバス停から調布方向へ数十メートル歩くと、
赤い看板がビルにぶら下がっているのが目に付く。
見下ろしてもそこが店の入り口ではないので、一瞬戸惑うが、
少し路地に入ったそこが店の入り口となっている。

入ると山小屋のロッジを彷彿とするつくり。
ビールや日本酒など酒の種類は非常に少ないが、この店は持ち込み可能なので、
好きな酒は自分で持ち込むことになる。
とりあえず、ビールを発注。程なくして瓶ビールが来る。
蚯蚓はこの店だと比較的人と連れ立ってくる為、
特にリクエストすることなく漬物、小鉢ときて、刺身の皿が来て、いよいよ
机が賑わって思い思いの食べたいものを突付く感じになる。

刺身など、魚が旨いこの店ははずれはなく、逆に特筆すべき旨いものが必ずある。
今回はトリ貝。食感だけで味気ないのとは違い、旨味と甘味がグッと来るうえ、
アオヤギのような貝の風味が乗ってきて実に良い。ヤリイカも濃厚で甘味がのって、
噛むほどに旨い。
旨い刺身はやはりこうやって甘味も旨味も噛むほどに乗ってくるものだと改めて実感する。

烏山 トリ貝.gif

本日は続いてちくわの揚げ物が来た。
一見すると給食で出たような青海苔のちくわの揚げ物に見えるが、
食べると全然違う代物である。
この青海苔思しきものは生海苔の青さで、一口かぶりつくと
ふんわりとろっと感がありながら、さくっという食感もあり、
さらにちくわ自身の食感もあるので、食べて楽しく、それでいて
実に風味豊かでビールと良く合う。止まらない旨さである。
小鉢はマグロ納豆。ここの店の凄いところは、ほぼ毎度葱も旨いのだ。
もし食す機会があれば是非意識して味わっていただきたい。

烏山 ちくわあげ.gif

烏山 ねぎ.gif

今日はあまりに店が混みすぎて長居しないのを条件に急遽予約して入ったこともあり、
その他ほっけの焼いたもの程度で、済ませて出てきてしまった。
しかし、リーズナブルでいながら、美味しくいただけるように
旬の魚を出してくれるので、安心して舌を任せて、
出てくる料理で至福のひと時を過ごす事が出来る。

あまり遅い時間までやっていないのが残念であるが、
烏山には時間をずらして二軒目、三件目・・・と飲める店がある。
一軒目という意味でも、食べる事においても、ここは良い店である。
posted by 蚯蚓仙人 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 千歳烏山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月16日

人形町 〜気遣う心、粋な心で握る寿司 (寿司)

昼間に行った薬研堀の寿司屋で本日握りを食らい候。

常連思しき客が既にカウンターで、
焼酎と寿司をつまんで、引っ掛けている。
蚯蚓は数回ほどしか足を運んでいない一間客であるが、
主人はしっかり客を覚えていた。
軽く喉を潤して、早速握りを発注。

握る仕事が実に美しく、次々とカウンターの客に寿司を握るのだが、
そのいろんな客の注文をたった一人でこなす合間に、いかにも「寿司屋」
といった話しっぷりが冴える。
寿司屋が話し上手なのは、注文から握りが出る間に客を飽きさせない
心遣いなのだろうか。

それにしてもどれも旨い。
イカは歯ごたえよく、甘みも旨みも強く、
貝も見事で見た目にも美味い。
凛とした姿勢の貝をさっと握って、出してくれる。
鰤も口にするとトロのような甘みも旨みも感じられる。
また、ここの穴子は絶品。
ツメが甘みとは違う深い旨みと共に炙った穴子の香ばしい香りが乗ってきて、実に旨い。

出されるもの全てが実に気分良くいただける。
話しついでに浅草など他の店の話を聞いたところ、
浅草の昔有名だった頃の主人(現在は残念ながら他界)が師匠とのこと。
日本橋とは関係がないようである。
浅草橋については、話も余り出なかった。

最近蚯蚓が美味しいと人づてに聞いて食べる寿司は、
小ぶりでまとまった、どちらかというと繊細な寿司が多いが、
この店はしっかりとした江戸前寿司で頑なに師匠の教えを追及する、
粋でありつつ、旨いと思える店である。
ということもあり、今回野暮な写真撮影は割愛。
寿司ばかりは食す瞬間を逃さず、握り手の気持ちごといただきたい。
幸福な満腹感のみならず、気分も高揚する蚯蚓の中での名店である。
posted by 蚯蚓仙人 at 00:46| Comment(1) | TrackBack(0) | 東日本橋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月14日

大手町 〜東京のオフィス街にて深夜屋台へ潜伏す! (屋台)

新聞社が軒を連ねるビル群に、
深夜大きく店を構える屋台がある。
郊外などでよく見るテント型をした屋台に加え、
ブルーシートで囲いを作り、その囲われたスペースに
机や丸いすを並べオープンスペースを設けてある。
つまり”大きな”屋台である。

屋台.gif

つまみは入り口おぼしき机に並べられた数々のつまみ群や
テント屋台車で作られる暖かいおでんや肉豆腐。
〆はうどん、蕎麦を発注することができる。

勝手を知らない蚯蚓は食べたいものを主人に発注。
テーブル席まで運んできてくれた。
この机の威力は中々なもので、普通の純然たる屋台では
考えられない数のつまみが広がっており、楽しい。

総菜.gif

その中から、手作りめいたポテトサラダを発注。
その他ワンカップ酒、漬物、おでんなどで青空晩酌を始めた。

屋台のめし2.gif

普段はこの上ないオフィス街であろうビル群の景色は
空を見上げると気付くくらいで、まったくの別空間である。
新聞社勤めの仕事を終えた人や、買出しに来た人々などで、
午前2時を過ぎているというのにこの店には活気があり、
気分転換には最適といえる。

発注したポテトサラダなども下手な居酒屋よりずっと旨い、
というより、ベーシックに美味しくて、思わずリピート発注。

この近辺は住居が少ない為、郊外のベッドタウンに比べて
深夜営業をする店はぐっと少ない。
夜10時ともなれば正月が来たかのように静かになる。
その中で、この店は明け方まで営業している貴重なスペースといえよう。
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2005年02月12日

新宿 〜最近のクーポン本に挑戦す (ベトナム料理)

本日歌舞伎町にてクーポンを利用してベトナム料理を食す。

昨今「この雑誌を持っていけば一杯無料」の典型的なクーポンスタイルから
携帯でも同様のクーポンを得られるようになり、
美味しい店を見つける機会は今まで以上に多くあるように一見思える。
しかし、街歩きを基本とする蚯蚓からしてみると、
この類の店は大して美味しくもないからクーポンというサービスで客をひきよせる、
すなわち「この店は安いけど、それなりの味。」のサインではないかという
天邪鬼な先入観から、敢えて敬遠し、行かないようにしていた。

そのような中、大手総合情報出版会社が無料のクーポン本をある程度のエリアに区切って、
各街に設置するというアナログに原点回帰したかのような動きが最近際立って目につくようになった。

この”アナログさ”を実行するチャレンジ精神に昨今のクーポン事情には見られない情熱や勢いを感じたこと、そして
最近旺盛な外食スタイルへの好奇心が混ざり、
今までの先入観を捨てて、街のクーポン本から、新たな店を探してみることにした。

多いのはオープンしたての店。
最近の時流を反映して、内装の凝った個室席を標準装備した店が多い。
旨いものを見つける好奇心で探すと蚯蚓の野生の勘に引っかかるものがなく、
しかしその念が捨てきれず、何度となくグルメの欄のページを行ったり来たりさせているうちに、
ベトナム料理の店であれば新宿という場所柄、大ハズレもなく、当たればもうけものでは?
という気持ちになってきた。
その店もやはり支店新規オープンということで、新規の方に行くことにした。

そのクーポンではコースが特に安くなっているので、店に入るとすぐコースを発注。
また、ベトナムビール「333」をあわせて発注。
連れと一本ビールを開ける頃に生春巻きが到着。
盛り付けに雰囲気がある。

歌舞伎町 ベトナム 生春巻.gif

味も悪くないので、楽しい食事がスタートし、次々と料理が来た。

歌舞伎町 ベトナム サラダ.gif

歌舞伎町 ベトナム お好み.gif

歌舞伎町 ベトナム 肉.gif

食している間に気付いてくるのだが、盛り付けは違えど、
付け合せの野菜やタレやソースといった基本を構成するパーツが似ているせいか、
だんだん口がだれてくる。
振り返ってみると、最後のデザートがココナツミルクのタピオカでなく、
サツマイモベースのココナツミルクのタピオカで、
これが発注したお茶との相性が非常に良かったことが一番印象深い。

サツマイモの甘味とココナツの香りが、新茶や凍頂烏龍茶のような香りのお茶と
相まって実に伸びやかな香りになるが、甘味は逆にお茶の渋みで切れてさっぱりする。

よくある「新店は料理人が違うから本店と味が違う」ということなのか、
「クーポン用の料理だから通常の単品メニューとは質が違う」のか、
可能性を考えるときりがない。
しかし、そうであるならば、単品を食べたくさせる工夫や何かがあって然りと
思うのだが、それもないようである。

一回の経験の限りではあるが、クーポンで外食をするのはおそらく美味しい店を探すというより、
外食の楽しさの新しい切り口を探求する際のリーズナブルな手段の一つと捕らえるのが
ベターなのだと感じた。
普段は美味しさ一番で街を徘徊する蚯蚓であるが、今後は外食の楽しみ方の幅を広げる為、
クーポン本を時として今後も使う事に挑戦しようと思う。
posted by 蚯蚓仙人 at 00:00| Comment(7) | TrackBack(0) | 新宿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月10日

浜田山 〜一歩アレンジする和食に遭遇 (小料理屋) 

本日、井の頭線の浜田山にて一杯引っ掛け候。
店の前のメニューが中々良さそうなラインナップだった為、
入ってみることにした。

内装は簡素だが、箸置きなど少々洒落た感じがする。
早速ビールを発注するとお通しが来た。綺麗。
鮟鱇のにこごりと寄せたもの等、お通しとは思えない程気の利いたものが3品。
しかも旨い。

浜田山 お通し

蚯蚓はにこごりを口に含んで熱燗でほどけていく感覚が好きで、
この組み合わせにはめっぽう弱い。
そのコンビネーションを本日も楽しむべく、
にこごりをロックオンしてすぐに熱燗を発注。
日本酒のラインナップはベーシックなのだが、
とりあえず、久保田の千寿を燗して貰う事にした。
やはり、これを口に含んで日本酒を一口飲むと
口の中でにこごりがほどけ、また閉じこもっていた鮟肝の旨味がわっと広がり、
たまらない心地になる。

メニューを見てみると魚が旨そうなので、しめ鯖や鮪の刺身を発注。
綺麗な器に盛られてきて、気分良く酒が進む。ほどほどに旨い。

浜田山 しめさば

中には洋風混じりのメニューがある。お通しの好印象から、
この店なら、、、と思い「チーズ粕漬け」と「シチューパイ」の料理を発注。
チーズの粕漬けは豆腐ようのようでなかなか良い。
チーズの味噌漬けを過去に食した事があるが、それよりつまみになる。

浜田山 粕漬け

シチューパイはシチューの入った器がパイで覆われていて、壺焼き風になっているのだが、
そのシチューが大根など入っているため和を感じさせる。
かといって、その和の野菜の水分で淡い味のシチューになっているわけでもなく、
きちんとバランス良くコクのあるシチューのつぼ焼きとして
まとまった一品になっていて美味しい。

浜田山 シチューパイ

相当魚にうるさい蚯蚓だけに、
刺身の魚については充分水準を越えているものの、欲を言わせてもらえれば、
もうひと頑張りして欲しいところ。
しかし、”和風創作料理”とか”創作家庭料理”といってぼかして、
アンバランスな料理を出す店とは異なり、和食の基本をそれなりに踏まえて、
一歩アレンジした皿を出してくれるのでベーシックなメニューから、
創作めいた名のつく料理まで安心して楽しめるお店である。
posted by 蚯蚓仙人 at 22:28| Comment(1) | TrackBack(0) | 浜田山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月08日

東日本橋 〜一見店のない街こそ名店あり! (居酒屋)

本日この街が、沈黙し始める時刻に沈黙し始める時刻に
一杯引っ掛け候。

赤提灯にときめく一杯飲みや好きであれば、
必ずといって良いほど持っているであろう自分だけの
「とっておきの店」。

蚯蚓のとっておきの一つに最近なっているのがこの店である。
薬研堀(やげんぼり)不動尊近くの中学校横にぽつんと一軒、
一杯飲み屋がある。
人形町と小伝馬町の間にある”半屋台”のおでんやの人の話を頼りに
行ってみた店である。

腰は曲がっていないもののおばあさんと呼ぶにふさわしい年回りの
テレビ好きおかんが二人。
一人は口の良くまわる接客上手のおかん。
もう一人は無口だけど背中で話が聞けてよく働くおかん。
このコンビは二人で一人の理想の飲み屋のおかあさんである。
接客上手の方のおかんは、人と店に来るとなんだか、申し訳ない気持ちになるくらい
よく話すのだがついつい聞いてしまう。

そんな店にもう暖簾をしまえば店じまいの7割も終えたという頃に、
店の戸をあけてしまった。
「終いですよね、、、。」と声を掛けたが、
「ちょっとでいいなら。食べるの?お腹すいてる?」
その一言は乾いた心の日だからこそここで一杯ひっかけて帰りたい
蚯蚓の緊張をほぐす。

「申し訳ない」と言いつつ何を頼むか悩んでいるところで、
「どんなのがいい?」とすかさず聞いてくれる。
すぐ出来るであろうポテトサラダとレモンサワーを発注。
山盛りが嬉しいし、何より旨い。

この店は”大皿料理”とか”おふくろの味”といった今や聞き慣れたフレーズが
店の美味しさを象徴する言葉となる前から、
否、そんな言葉とは無縁に、そして自然に”おふくろのつまみ”を出す店である。
そのため、ポテトサラダ以外のつまみも無論美味しい。
外は寒いので後は煮物を発注。

この店のサワーは下町の居酒屋が良く出すどちらかというと、
悪酔いしかねない類の酒だ。
値段から察するに、煮物に使っている野菜や鶏肉もそんなに上質なものでは
ないはずだ。
なのに、この店の出す酒も肴もやさしく、そして素材の味が活きていて旨い。

おかんにきくと「築地で毎日買ってるの・・・」とはじまって、
それで一杯飲める。
精神論のまやかしに酔ったりするのを嫌う天邪鬼な蚯蚓でさえ、
心からほぐされて飲める店なのだ。

この店は、老舗一杯飲み屋を”店の味”として売り出すこともある
今日の居酒屋事情とは一線を隔した純粋な一杯飲み屋である。
posted by 蚯蚓仙人 at 17:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 東日本橋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月06日

神保町 〜有名店の近くの気になる店 (刺身定食)

本日昼に刺身定食を食らう。

この店は蚯蚓がはじめて記事を投稿した神保町の天丼屋の真裏にある。
天丼屋を含め、この界隈は雑誌で紹介されたことがある有名店が隣接している為、
神保町の天丼屋から真裏へと続く、狭い路地を歩くと
元祖「半チャンラーメン」の店の行列を横目にその店へ行く事になる。

角に位置するこの店の昼のお品書きは3種類ほどで、中から刺身定食を発注。
店の風貌はカウンターのみの居酒屋というか小料理屋で、
この類の店にしては若目の主人が作りに取り掛かる。
刺身の切る手つきや早さがすし屋に劣るものの、魚の切る順番や保存の仕方が丁寧でいい。
盛り付けも綺麗で、イカなど花びら型にして盛り付ける為、実に美味しそうである。

神保町 刺身定食.gif

程なく完成した定食がきた。味噌汁を頂くと、蚯蚓の好きな赤出汁である。
刺身も赤身の鮪、白身の真鯛、鯵、イカ、ホタテなど多種の刺身を
堪能でき、白身など新鮮というより、少し時間のおいたものであるが、
保存の仕事がしっかりしているので、かえって旨味があっていい。

小鉢の水菜のおひたしも、醤油をかけることなくいただける。
また、茶碗蒸しも口当たりよくとろりとして、美味しい。
漬物も自家製のようで、小鉢や漬物の細部まで気を遣ってあるところが、心地よい。

素材や店員のサービスというものとは異なり、
定食の中に、「丁寧さ」というきめ細やかなサービスをこめている。
競争の厳しい神保町のしかも激戦区だからこれだけの質の良い定食を出すのか、
それとも主人のありのままの仕事の結果なのか不明であるが、
是非また昼だけでなく、夜にも足を運びたくなる店である。
posted by 蚯蚓仙人 at 12:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 神保町 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月04日

両国 〜dancyu 万歳! 有り難う (ラーメン)

本日は両国駅からしばし離れたラーメン屋にて昼食を取り候。

雑誌dancyuが珍しく、ひょっとすると初めてラーメン特集を組んでおり、
その中の1件が、蚯蚓が通りすがりで入って好印象であった店を
たまたま掲載していたので思わず購入した。

人と食事に行くということもあり、早速dancyuを活用。
その中の1件、両国のラーメン屋へと足を運んでみた。
カウンターと4人がけのテーブル席ひとつの小さな店である。

海のものが好きな蚯蚓は、通常のラーメンにも入っている具の「アオサ」が
多めに入ったものを発注。ほどなくして「アオサ」入りラーメンが来た。
dancyu曰く、鳥で出汁をとったものらしいのだが、
確かにコクがありながら、すっきり感があり、しかし奥深い鳥出汁スープ。
何故か参鶏湯を連想させる。美味。

両国 ラーメン

最近ラーメンを特集した、もしくはそれをメインにした雑誌は多く刊行されているが、
他誌の再編集とも思えるつくりのものが多い中、
今回のdancyuの特集は丁寧かつ地域も広範囲で、編集者のプライドを感じた。
素材や産地にこだわった店を発掘することに躍起になっているように見える
最近のフードライターの傾向にはいささか賛同できない今日日、
”食”の追求として真摯に丁寧な取材をし、活字にし、楽しめる記事に仕上げた
雑誌dancyuには今後も期待をしたい。
posted by 蚯蚓仙人 at 00:00| Comment(3) | TrackBack(3) | 両国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月02日

人形町にて 〜グリル!ハンバーグを食す

本日早い夜にてハンバーグを食す。

’グリル’という言葉が似合いそうな雰囲気のこの店は、
ステーキなども楽しめそうな店である。
とはいえ、蚯蚓は洋食めいたものをマイブームとして人形町を現在徘徊中であるため、
ハンバーグを発注。
コースのようなものもあったが、余分に色々食べたい気分でなかった為、
ハンバーグとパンを単品で頼んだ。

店内はこぎれいで、主人一人で調理をこなし、奥さんと思われる女性がホールを担当。
ワインにこだわりがありそうなことに気付きグラスの赤を発注。
ただし、グラスの形状まで変えて出すほどまでのこだわりようではないが、
ワインを大事にしている印象は受けた。

パンが来た。普段みみずはハンバーグにはご飯を合わせて発注する事が多いが、
この店はかつサンドが開店からずっと変わらない、、とうたい大切にしている為、
ならばパンを発注してみようと言うことで、パンというかトーストを発注した。

ハンバーグが来た。まず目を奪われたのが付け合わせだ。
ポテトサラダはきれいな白色で、キャベツなども非常にきれいな千切りだ。
繊細な味付けで、なかなか美味しい。
ハンバーグ自体は期待ほどの肉汁感がないのが残念で、おそらく目玉焼きもいらない
と思うが、なかなか。

人形町 グリルバーグ

パンがうまく、かつサンド食べてみたいとハンバーグを食べながら思ってしまうのだから、我ながらタチが悪いが、次回来た際はかつサンドを迷わず発注してみたいと思った。
posted by 蚯蚓仙人 at 00:00| Comment(8) | TrackBack(0) | 人形町 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月31日

千歳烏山 〜この街のニューフェースを食らう (タイ料理)

本日は千歳烏山にて食す。
仙川寄り、駅南側から歩いてすぐ、八百屋の上にタイ料理屋が出来たので、
早速入ってみることにした。
それ程広い店ではないが、内装が凝っており、奥の座敷で食べると、
さながら旅情気分でくつろげそうである。

早速タイ料理にお決まりのシンハービールを発注。
グラスもシンハーのモノなのが嬉しい。
そのせいか、香りの立ちもよく美味しく飲める。

千歳烏山 春雨サラダ

店の味を掴むべく、トムヤムクンスープやグリーンカレーを発注。
その他気になった「春雨サラダ」や「ココナッツミルクの蒸し物」等、
次々に発注した。

料理は日本人の男性と結婚したタイ人の女性が作っていた。
はじめに「春雨サラダ」がきた。なかなか旨い。
続いてグリーンカレーと香り米が来て、いよいよテーブルが窮屈になってきた。
それにしても、この店の食器はセラドン焼きという陶器で非常に気分良く食す事が出来る。
よくあるエスニックタイ料理の店だと、銀色の器だったり、普通の陶器なのだが、
ここの店は食器にもタイ色を品良く出していて下手な本国の屋台よりも美味しいし、
感じが良い。

香り米も普通の香り米よりもろこし系の甘味を感じる香りがあって良い。
そうこうしているうちに、トムヤムクンが来た。
普通飾り程度にエビなど入れて、あとはこぶみかんの葉などで
雰囲気程度にしか具材が入っていないのだが、
この店ではスープの塩梅良くなるように具材が入っており、当然辛いが旨味がある。

香り米ほどではなかったが、もち米も籠に入ってくるなどして、
なかなか美味しい。

千歳烏山 もち米

ココナッツミルク蒸しもスパイシーでいながら、
ココナッツミルクがうるさくなく香りを放ち、ご飯と良く合うように出来ている。

ミルクセーキ

先に駅北側に一軒あった店がつぶれてしまっていた為、この街にはタイ料理屋が無かった。
バンコクに滞在経験のある蚯蚓としては馴染み深い烏山への待望のタイ料理屋である。
しかも都心のエスニック料理屋より、良心的かつきちんとしたタイ料理が味わえるので、
今後メニューを増やしつつ、千歳烏山という難しい街で頑張って欲しいと願う店である。
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2005年01月29日

高円寺 〜理想のグラタン (グラタン)

本日冬にふさわしく専門店にてグラタンを食す。

高円寺の駅南側からしばし歩いたところに、グラタン専門店がある。
店構えは一見すると古めかしい喫茶店のようであるが、
メニューをみるとグラタン、ドリアなど、ホワイトソース大活躍の料理が
具材を違えて楽しめるようになっている。
ベーシックなマカロニグラタンを発注してもよいのだが、
この時期ならではの牡蠣のものを食べたい気分であった。

1件を除き、振られっぱなしの人形町の洋食屋めぐりの中で、
気になっていた「コキール」がここにもあった。
そのため、蚯蚓はホタテのコキールを発注。
また、連れ達は牡蠣のグラタン、シーフードドリアなどを発注。

「コキールとは何ですか?」料理が来た時にマスターに尋ねると、
「この貝殻のことだよ。」と談。
料理というより、このような貝殻に乗せた料理に「××のコキール」と名づけるようだ。
その際、通常のグラタンと異なり、ワインで具材を蒸すなどちょっと凝るらしいのだが、
基本的に「コキール」とは料理法というよりも、鍋焼きうどんでいう「なべ」みたいな
もののようだ。謎は解けた。

高円寺 コキール

果たして、そのホタテのコキールであるが、
ホワイトソースの周りにマッシュポテトでもんじゃの如く”土手”が作られており、
これがほろ甘くて美味しい。
しかも、ホワイトソースにはホタテの香りが染みていて、実に旨い。
生乳のコクのある感じが際立つわけでもなく、だからといって玉葱の甘味が立ちすぎている
わけでもなく、実にバランスの良いホワイトソースで、
味わい深いながらも飽きが来ず、食後ももたれない。

牡蠣のグラタンも然り。当然シーフードドリアも旨いのだが、
ドリアはいささか量が多そうである。
グラタンの器は正当なグラタン皿の長丸で、見た目も味も思い描く理想のグラタンである。

高円寺 グラタン

高円寺 ドリア

古風な喫茶店めいた店なので、ライムゼリーも勢いで食後に発注。
色から想像できるチープな味。
しかし、食べると口がさっぱりするので、この食事の後、この店で一口だけ頂くのは
ノスタルジーを堪能する観点から行くとセーフかもしれない。

・・・グラタンは実にベーシックに美味しいので、この寒い冬また足を運びたい。

高円寺 ライムゼリー
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2005年01月27日

三ノ輪 〜吉原にて天丼を食らう (天丼)

本日、吉原に程近くで天丼を食す。

神保町の天丼屋の記事に対するコメントがきっかけなのだが、
思しきところを人づてに聞き、足を向けてみた。
昔おそらく川沿いであったであろう、土手通りと名のついた
大通りに面したところに、森下の町を髣髴とさせるかのごとくに店がある。

1〜2分店の外で待ち、程なく、立派な神棚のある小さな座敷に通された。
天丼は3種類。「イ」、「ロ」、「ハ」でハが一番高額で2300円也。
この差は、中に入るネタによって異なるらしいのだが、
どのものでも海老は入っているとのこと。

大は小を兼ねるので、「ハ」を発注。
また、新香を発注し、ビールで天丼が来るのを待つ。
未だかと2度思った頃に、天丼が来た。

三ノ輪 天丼

神保町の店では胡麻油の香りが印象として際立っていたが、
こちらのは甘辛いタレの香りの中から生姜のような香りが来て
その混じった香りが頭にこびりつく。
これははじかみの天婦羅が入っている為だろうか?
タレも神保町と異なり、何気に甘くそして醤油と一つになっていて「甘辛い」。
浅草寺脇の超有名店のこなれた味のタレとも異なるが、よく馴染んだ味になっている。
さすがに最後はちょっと重く感じたが、はじかみの香りと甘辛さが混じって、
口がだれずにむさぼるように食べてしまう。

天丼の天婦羅自身はかき揚げの衣のふわっとしつつとろみも感じるところが、
特筆すべきであろう。
これがタレとよく調和をなして、ご飯とも合い、美味い天丼と化している。
また、穴子もなかなか。
海老に関しては、昨今の素材のよさを際立たせた揚げ方の天婦羅を食した経験があると
もう一ふん張りして欲しくなる所だが、変に衣をからっと揚げたり、
下味にパンチを効かせることなぞせず出すところが実直で個人的には好きである。

下町のしっかりした満腹感があるため、
もしメニューに「昼寝 2000円」という品があれば、発注し、
その座敷に寝転がらさせてもらいたいほど、食後はずっしり来る。
いなせな江戸っ子ならば、さしずめ天丼をがつっと食らって、
食後は隅田川の土手っ原で寝ていたのではないのだろうか?
と思わせる粋な天丼であった。
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2005年01月25日

東日本橋 〜すし屋といえば粋な主人 (寿司)

本日昼に薬研堀で寿司を食らい候。

この店の名は浅草橋やら浅草、日本橋などで良く聞くのだが、
繋がりがあるのやら無いのやら全く持って謎であるが、
最近蚯蚓が訪れるこれらの街によくあるので、ついつい入ってしまう。

その何軒かある中で、この店は蚯蚓の知る限り、浅草と同様握りに期待できる店であると
感じている。
というのも、何度か昼に来てちらしを食しているのだが、
実に食べごろの魚たちをづけにして出してくれる。
朱塗りの椀に、整然と重ね並べられた魚たちは、
非常に美しく、机に醤油があるもののそれを使わずに、
づけの醤油だれだけで美味しくいただける。

東日本橋 昼すし

また、愛想が無く無言・無表情だったりする寿司屋が多い中、
ここの主人の喋りは粋で、蚯蚓の思い描く”寿司屋”の喋りをするので
居心地も良い。

残念なのはまだ昼にしかこの店を訪れていない為、
肝心の握りを食していないのだが、
昼の仕事を見る限り、夜も美味しいはずである。
また、夜に訪れた際にきちんとこの店の寿司ことを書きたいものである。
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2005年01月22日

森下にて 〜下町で、蕎麦を食らって旅情気分

厳寒の昼に蕎麦を食らう。

駅傍の蕎麦好きには有名な店である。
入るとつゆの香りの洗礼を受け、店の雰囲気と共に一気に別世界に入った心地がする。
更科蕎麦を発注なり。

食べると品の良い鰹の香りとしっかりとした鰹のダブルパンチと蕎麦の風味などがわっとおしよせる。
夢中になっていると、瞬く間に完食。
夜来て一杯引っ掛ける場合も良さそうであるが、それは今後の楽しみに取っておくことにする。

店を出ると現実に戻るが、まだ消えぬ爽快な気分につられて歩いて出た新大橋から隅田川を眺める。
ハゼを釣る釣り人がちらほら見受けられる。
かつて船を主とした交通手段として栄えた東京を垣間見た気がした。
その光景は東京に暮らす蚯蚓でさえ旅情を感じてしまう。

そのまま人形町へ”東京お江戸散歩”気取りで向かうと、
甘酒横丁の老舗の菓子屋が際立って気になった。
普段は甘味に興味を示さない蚯蚓も、なぜか人形焼や煎餅など食べ歩いた。
観光的おこごとには関心しない天邪鬼な蚯蚓であるが、
好物の蕎麦と小春日和のおかげで、いたく時間が穏やかに流れた1日であった。
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2005年01月20日

浜町にて 〜店の情況を外のメニューが語る (小料理屋)

本日深夜まで行かない夜。
明治座から近いのもうなずける見るからに老舗の小料理屋風の構えをした店に遭遇。

よく見てみると店の外にお品書きがあり、値段まで表示する親切ぶり。
しかもこのあたりの店構えにしては、かなり安い。
客が入って欲しい”ワケ”あり店であると、思わず推測したくなる店である。
「なじみの客が年を召して減ってきてしまった」とか、「店の主人が急に料理が出来なくなってしまい、
味にうるさい常連が離れてしまった」、、等、勝手に想像を膨らます。
ともかく何やら”におう”店である。

浜町 店構え


野性のカンは正しいのか確かめるべく店へ入る。
その板場には職人的風貌の親父ではなく、30代かそれ以上の男性達が主夫のごとく料理や給仕をこなす。
6〜7席あるカウンターに座ると、おかみさん風のおかんがおしぼりを出してくれた。

とりあえず生、450円也。
夜定「本マグロ刺し」を発注したが、品切れとの事で「銀ダラ焼き」をかわりに頼む。
定食に付く小鉢として、カウンター上に並べられた大皿惣菜達から一品選べる。

生を飲みつつ魚が焼けるのを待つ。
お品書きを店の前に出す気の利きようは店内でもそうで、待つ間のつまみになる
おまけ小鉢まで出してくれた。
鉢を出す気前のよさや仕事帰りかどうかなどのコミュニケーションから、
こちらも気軽に色々尋ねても構わないだろうという空気を感じ、
当たり障りのない話から真相へと向かっていった。

・・・・・聞けば、このお店の主人が体を壊されてそれを機に息子が店の手伝いを
始めたと言う。「30代かそれ以上の男性」はこの店の主人の息子だったのだ。
察しが当たったのは嬉しい反面、後継者への世代交代の難しさがこの店にも津波の如く
押し寄せているのを感じて、いささか寂しい気持ちがした。

幸い主人は現在長時間ではないが、時間帯によっては店に立つらしい。
主人がいて、店を守る為に息子が勤めを辞めて店に入った。
よく主人が急に他界して店が途絶えてしまうことはよくきく話であるが、
この店はまだかろうじて糸が繋がった稀有な状態なのである。

そのような故、現状リーズナブルに魚の定食など大皿料理がそれなりに楽しめ、
ピンでも人とでも入っていける勝手の良い店である。
息子の腕が更に上がって、それに伴って内装を整備していけば、
より一層”下町のいい店”になると思うので、今後どんな店になるのか期待しつつ足を運びたい。
息子の精進を祈願。
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2005年01月18日

森下にて 〜馬肉なべを食らう (なべ)

今晩森下にて馬なべを食らう候。

森下駅から程近いところに馬鍋やがある。
下町風情を感じさせるには充分すぎるほどに情緒あふれる店構え。
店外にメニューがなかったため、初めて見かけた時は非常に値段が気になったが、
思い切って入ってみるとまず、大きな時計が目に飛び込む。
浅草のどじょうやを髣髴とさせる広間(座敷)に人が座ってなべを突付いている。
まずはほっと一息。

森下 時計


メニューは馬肉中心で、必然的に馬刺しや馬鍋を発注することになる。
鍋の肉は豚肉なども含め数種類あったが、今回は馬肉2種を発注。
つまみの種類は少ないなか、サラダと玉子焼き、漬物を発注。

森下 たまごやき

葱やしらたき等しか肉と共についてこないので、
きのこを別で発注し、具のバリエーションを補強しても、総じて具の種類は少ない。
基本は肉をひたすら堪能する感じになっている。

森下 にく

割り下のようなつゆの入った鍋に火を入れ、すき焼き風に火の通った肉に
生卵をつけて食すのだが、一口目、たれが甘く肉の味が消えてしまいそうだが、
結構馬肉の味は残ってこれがご飯やビールに最高に合う。
2種の肉のメニューでの呼び方をうっかり忘れてしまったが、
脂身の少ない赤身肉の方が蚯蚓としては馬肉らしさが堪能できて良かった。
しかしながら、この2種の好みの優劣は個人差がありそうである。

森下 たれ

そばやといい、馬なべやといい、雰囲気のあるいい店が森下は駅近くにあって、
中々良い街だと思う今日この頃である。
posted by 蚯蚓仙人 at 00:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 森下 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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