浅草橋の中間に位置する創作中華料理屋に担々麺を食しに出向き候。
長期休暇中、山口県でしっかりとした食事をしている反動か、
妙に麺類を食べたくなる今日この頃である。
浅草橋の交差点の両国側にこの店はあり、1階は甘味や惣菜の持ち帰り、
2階は食事をする広いスペースがある。
店に入り早速担々麺を発注、本日は昼の日替わり定食が担々麺ということもあり、
スピーディな上に小炒飯や杏仁豆腐が付いてきた。

この店の担々麺は上に飾り程度にひき肉をのせて、
お茶を濁すよくある担々麺とは異なり、
ふんだんにひき肉を用いており、その旨味がスープのベースに
通常以上に重要な役割を果たしているのが特徴の一つのように感じる。
またその肉にあらかじめ胡麻の風味が練りこまれているかのようで、
芝麻醤のような胡麻ダレをスープそのものに溶かし込んで表面が黄土色になるタイプの
オーソドックスなものとは一線を画している。
さらにこれにとろみが付いており、ひき肉や上述のスープがふんだんに細麺に絡みつき、
一種独特の味を呈する。
辛味は胡麻油で作ったラー油のような香り高い赤い表層部分以外に、
粗く刻んだ唐辛子が入っていて、これもとろみの付いたスープによって、
細麺に絡まる為、これを口に含むとストレートな辛味に襲われるのだが、
その辛味のせいもあって細麺の甘味が噛むほどにじわりと出てきて、
辛くてしんどいながらもその間に垣間見る甘味や旨味が際立って、
これがやみつきになるポイントとなる。
従って〆の杏仁豆腐は甘味が相当強く感じてしまうのだが、舌休めにはうってつけで、
それと惜しみなく飲めるお茶で舌を癒して食後を迎える事ができる。
担々麺もラーメンの如く店の個性を反映させる一品である事を改めて感じさせられた。
最近麺類を欲する蚯蚓としては、しばらく他店の担々麺も追いかけたいところである。
このお店の場所