吾輩は蚯蚓である。夜を昼を様々な街に縦横無尽に出没するたくましい生き物である。
根っからの外食好き"蚯蚓"の食生態フードダイアリー。

2005年05月14日

東日本橋 (中華) 〜担々麺の違い

本日昼に、知人からなかなか美味しいという話を聞いて東日本橋と
浅草橋の中間に位置する創作中華料理屋に担々麺を食しに出向き候。

長期休暇中、山口県でしっかりとした食事をしている反動か、
妙に麺類を食べたくなる今日この頃である。
浅草橋の交差点の両国側にこの店はあり、1階は甘味や惣菜の持ち帰り、
2階は食事をする広いスペースがある。

店に入り早速担々麺を発注、本日は昼の日替わり定食が担々麺ということもあり、
スピーディな上に小炒飯や杏仁豆腐が付いてきた。

東日本橋 担々麺.gif

この店の担々麺は上に飾り程度にひき肉をのせて、
お茶を濁すよくある担々麺とは異なり、
ふんだんにひき肉を用いており、その旨味がスープのベースに
通常以上に重要な役割を果たしているのが特徴の一つのように感じる。

またその肉にあらかじめ胡麻の風味が練りこまれているかのようで、
芝麻醤のような胡麻ダレをスープそのものに溶かし込んで表面が黄土色になるタイプの
オーソドックスなものとは一線を画している。
さらにこれにとろみが付いており、ひき肉や上述のスープがふんだんに細麺に絡みつき、
一種独特の味を呈する。
辛味は胡麻油で作ったラー油のような香り高い赤い表層部分以外に、
粗く刻んだ唐辛子が入っていて、これもとろみの付いたスープによって、
細麺に絡まる為、これを口に含むとストレートな辛味に襲われるのだが、
その辛味のせいもあって細麺の甘味が噛むほどにじわりと出てきて、
辛くてしんどいながらもその間に垣間見る甘味や旨味が際立って、
これがやみつきになるポイントとなる。

従って〆の杏仁豆腐は甘味が相当強く感じてしまうのだが、舌休めにはうってつけで、
それと惜しみなく飲めるお茶で舌を癒して食後を迎える事ができる。

担々麺もラーメンの如く店の個性を反映させる一品である事を改めて感じさせられた。
最近麺類を欲する蚯蚓としては、しばらく他店の担々麺も追いかけたいところである。


このお店の場所
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2005年05月12日

下北沢(中華) 〜待望の海鮮冷し

本日夜に下北沢へはせ参じ候。

以前記事にしたふかひれラーメンのお店から義理堅く連絡があり、
時間を見つけ、期待を胸にそのためだけに下北沢に参上した次第である。

店に入り席に着くと同時に冷しを発注。
冷し開始の連絡をくれたサービスマンの方が、気を利かせて
山椒の風味の効いた大根の漬物の小鉢やらを出してくれたが、
ともかくあの味を一口目に、と思いを馳せて遠慮気味に漬物をつまみつつ、
皿が来るまで我慢していると、程なくして麺が来た。

冷しというと胡麻ダレのベージュ色や醤油ダレの黒いものを連想するが、
この店の冷しは見た目に綺麗な真っ白な甘酢のタレで仕上げる美しい一皿である。
従って写真のような白い皿に盛られると、具の鮮やかな原色がそのまま際立ち、食欲が増す。

下北沢 海鮮冷し.gif

早速一口。
コシと艶のある麺を口にすると、生姜のような香りと柑橘系のような複雑な香りが
かすかによぎりながら、噛む頃にはほのかな甘味と酸味がこれまた複雑に絡んできて
これが喉を通ると体がすっきりした感じがする。
これにニンニクの香りが心地よい、下味のついた食感のよいクラゲや
絶妙なゆで加減によって、ぷりっとした食感と甲殻類の旨味と甘味を絶妙に引き出した海老、
一見すると普通に見えるがきちんと仕事のされているトマトなど、
具材と一緒に甘酢の絡む麺と共に口に含むと、甘酢ダレが常に違う皿を頂いているような
とても様々な味の変化を遂げて、口があきるどころか夢中になって食べてしまう。

以前食べた冷しの印象そのままである。

この甘酢がなんとも絶妙だからなせる業、としか言葉に乏しい蚯蚓には表現できないのだが、
ともかくこの冷しを知ってしまって以来、他の店での冷しを発注しようという気持ちが
起こらないのである。
もし他店で発注するとしたら、他の人の発注したものを見て、タレが白かった場合に
興味本位もしくはこの店の味を求めて発注する可能性がある位で、
基本ここの冷しが蚯蚓の理想に限りなく近いと言って、過言ではない。

他群を抜いて美味しい冷しであるが、強いて難を言えば、
蚯蚓は胡瓜が何かと混ざると、胡瓜の青い瓜臭さが
他の風味より勝ってしまう為、料理の彩りとしての重要性は確かにあるものの、
皿全体の風味の天敵としてあまり好まない食材の一つである。
そのためこの胡瓜の皮を完全にむいて瓜臭さを半減させるなど、
一仕事したようなものになれば、おそらく蚯蚓の理想の一品となるであろう。

下北沢に用事と云う事がめったにない蚯蚓であるが、
今年の夏は人を連れ立って、これを用事に下北沢へ足を運び、
冷し以外の色々な皿についても楽しんでみたいと思う。

このお店の場所はこちらです。
posted by 蚯蚓仙人 at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 下北沢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月10日

阿佐ヶ谷 (蕎麦)〜ベーシックに飲んで〆に食らう

本日夜に日本酒で一杯引っ掛け候。

阿佐ヶ谷には蚯蚓の街歩きした限りでは2件ほど気になる蕎麦屋があった。
そのうちの一軒である。

はじめに蕎麦をと思っていたのだが、神田の蕎麦屋の如くに、焼き海苔や出汁巻きが
あるということで、予定を変更してそれらと冷酒を発注。
程なくして、海苔や出汁巻きが並べられた。

海苔はそれこそ神田の蕎麦屋の如くに下段に入れた炭の熱で上段の焼き海苔が
ぱりっと香ばしくなる情緒ある木箱に入れられており、感じが良い。
また出汁巻きも甘味が程よく中々美味しい。
通しの揚げたそばなどをつまみつつ、モダンな雰囲気の店でゆったりと日本酒を味わえる。

阿佐ヶ谷 玉子焼き.gif

〆の蕎麦もベーシックな太さの麺で、鰹だしのしっかり効いたつゆに軽くつけて、
すすると見た目の色合いから想像される味よりさわやかで、さらした葱などとの相性も
良く、薬味と共にバランスよく最後までいただける。

阿佐ヶ谷 そば.gif

蕎麦茶も香ばしく、どの品もベーシックではあるものの
器や内装が嫌味なく気が利いているせいか、どの品も標準より
ちょっと質の高い美味しさを堪能した心地になる。
また日本酒に惑う事なく蕎麦のみできちんと味わってみたくなるお店であった。
posted by 蚯蚓仙人 at 19:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 阿佐ヶ谷 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月08日

特別編 〜蚯蚓山口に行く (イタリアン)

本日夜に久し振りに洋物を食したくなり、
町歩きで気になったイタリア料理店へ足を運び候。

オープンキッチンでカウンター7席、テーブル席があり、
ガス、水まわりだけでなくエスプレッソマシンなど、
設備は充分すぎるといっても過言でないほど立派なものである。
その贅沢な設備を中年には至らない年回りのシェフが一人で切り盛りし、
ホールのサービスも行う。

夜のメニューは「おまかせコース」のみなので、こちらの決める事といえば、
ワインの種類を決めるくらいである。早速ワインを発注し、皿を待つ。
手馴れた手さばきでパンを温め、一皿目のイベリコ豚の生ハムを出す。
少々行き過ぎ感もあるが、口に入れるとこなれたナッツの香りと
ハムのひなびた香りがきてパンや赤ワインと合う。
パン自身は皮部分が厚めでぱりっとしていて心地よく粉の風味も良い。

コジコジ イベリコ豚ハム.gif

一皿目はアボガドとはっさくと鯵の皿で、塩梅良くマリネされた鯵が
アボガドと一緒になることで味に深みやコクが出て、
まったりとしながら旨味のある一口になる。
これをはっさくと一緒に食べたときは柑橘類の酸味と甘味が絶妙に溶け込んで、
口あきることなく、むしろ後を引く具合でどんどん頂ける。

コジコジ アンチパスト.gif

ウズラのミンチのパスタは軟骨を混ぜてひき肉状に叩いたウズラの食感が、
つぶつぶこりっとした形容しがたい絶妙な食感のアクセントとなって、
パスタのおいしさに一華添える感覚になる。
定番のパルミジャーノで風味や旨味、塩っ気を増して濃厚な味のまとまった一皿になる。

コジコジ ウズラパスタ.gif

その後、筍のリゾットはガーリック風味のパンチの効いた一品を頂き、
メインのラムチョップ。横にゴボウのポタージュが付く。
ラムチョップは肉のベストな焼き時間というよりは少し焼け気味なのが気になったが、
元々の肉がおいしくて、さらりと食べられてしまう。
ゴボウのポタージュもゴボウの土の風味が良く出て
舌触りに、多少ざらつきがあるものの
素朴でいて濃厚な味がダイナミックで良い一品。

コジコジ 肉.gif

ドルチェはぱりぱりのクレープ包みであるが、案外あっさりしたカスタード風味のソースに
水分を吸ってくたっとすることなく、ぱりっとほどけるクレープが甘味の苦手な蚯蚓でも
カフェラテと共に素直に楽しめた。

コジコジ ドルチェ.gif

ここのシェフは山口県出身というわけではなく、
東京は六本木のちょっとした有名店で一時働いた経験があるなど、
都会での仕事経験を経て山口で店を開いているとのこと。
本腰を入れ始めてまだ間もないという割にはアンチパストなどの皿のまとめ具合など、
個人的にはとてもセンスを感じるものがあった。

はじめは単品で発注することも可能なオステリアのようなスタイルで
こよなく仕事帰りの気分転換の店として気軽に使ってもらおうと努めたらしいのだが、
外食文化のないこの地域では中々そのスタイルでは難しく、
現在のコース料理を出すスタイルでなんとか切り盛りしているらしい。

商店街には東京や大阪の都会でデザイン関係の影響を受けたであろう若者達が、
相次いで雑貨屋や服屋を出店して、一種の都会の様相を呈し始めている。
にもかかわらず、都会の生活スタイルの感覚はこののどかな土地柄には不必要なものなのか、
もしくは生活スタイルの感覚までもは影響されずに帰郷したのか、
ともあれ味のトレンドや食材を入手可能な東京の郊外で店を構えれば、
前途有望な店がこのままでいることは残念でならない。

しかし、そんな諸々の話をシェフとざっくばらんにしていると、
彼曰く、「いずれはこの新鮮で豊富な食材を入手できる土地の利をさらに活かし、
良質のハーブや野菜を自分で育てて、それを料理に盛り込んで行きたい。」
日々の困難をクリアするだけでなく、志をもって仕事に望む姿勢に、
また山口を訪れた際は是非、伺いたい店であった。

■本日訪れた店
cosicosi(コジコジ) 山口市駅通り1-7-12
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2005年05月07日

特別編 〜蚯蚓山口に行く (町歩き編)

本日は町歩き全開である。

山口の商店街の散策を本日も行い、そこから歩いて湯田温泉まで向かうことにした。
気になる茶屋を早速見つけ入ろうとしたが、満席のため諦め
すぐ脇に寿司やという看板を見つけ足を運ぶと、
店で食べさせる寿司屋ではなく押し寿司の持ち帰りの出来る寿司がぽつぽつ陳列されている。

山口 寿司入り口.gif

老夫婦の営むこの店、奥でつくっているようで、店の奥の調理場が雰囲気があってよい。
そこで、穴子寿司を一個購入。行儀悪く歩き食いをして散歩を続けた。
穴子は薄く切ったものを乗せたものらしいが、芳ばしく焼かれていて田麩の甘みと合う。
もっちりと炊かれた寿司飯は酢が効いて具の甘みと融合すると実に美味しい。

山口 寿司.gif

商店街散策を続けると山口県産の有名な日本酒「獺祭」の蔵元と仲の良い酒屋を発見し、
店の自称おばばと意気投合し、ラベルのない、無濾過の珍しい獺祭を勧められ、
東京土産に発送してもらった。
また獺祭のビールがあったので、こちらも行儀が悪いと感じつつも店で頂き、
おばばとの会話を楽しんだ。
日本酒の仕込み水で造られたビールは水の美味しさが感じる香り高く豊かな味のする
地ビールで、よく地元名産を造るために製造した強引な地ビールとは一線を画した
美味しいものであった。

ほろ酔いのまま気分良く湯田温泉まで歩いて出て、人並みな観光もしつつ、
町歩きをしていると、「無角和牛入荷しました」といった手作りポスターが掲げられた、
小さな肉屋を発見。
聞けば、無角和牛は大正時代にアバディーンアンガス種という欧米産の牛と黒毛和牛を
掛け合わせた種で、今では山口県でしか生産されない県を代表する特産品とのこと。
蚯蚓はガイドブックで目にした、見島牛、見蘭牛を今回萩で食べたいと思っていたのだが、
生産数の少なさや萩祭りの混雑期で食べることを断念していることもあって、
この牛を食べることで、せめてもの自分の心の埋め合わせになるかと感じて、
ヒレとロースを少量頂くことにした。

山口 無角和牛.gif

残念なことに、店は精肉専門で、そこでは食べられないので、
後に知人宅に世話になって焼いて食べたが、
ミディアムレアで焼いた際に出る血が爽やかでいて甘みがあって、
これがその肉の美味しさを象徴するもので、脂身の旨味は勿論、
赤身の部分も美味しい牛であった。

そうこうするうちに昼食の時間となり、
既に予約をしていた地元の人の薦めの料理屋へ出向いた。
料亭風のたたずまいで、この店も個室だけのようである。
通された個室は初日の寿司屋ほどのこぢんまりした雰囲気のよい部屋で、
お抹茶で歓待される。

水野 入り口.gif

既に発注してあるコースがまず膳で運ばれた。
花びら風に盛られた鯛の刺身は普通のものより厚めに切られており、
歯ごたえ十分で甘みも旨味もしっかり来て実に美味しい。
揚げ物は筍と海老の入った練り物というかしんじょうを一緒にして揚げたもので、
筍の穂先の甘みや香り、栗のような美味しさとしんじょうの旨味や食感が一度に押し寄せ、
何も付けずとも実に贅沢な味わいで楽しむことが出来る。

水野 はじめ.gif

その他、鯛のお頭と尾の部分を甘く煮付けたものや、
馬鈴薯を餡にしてカニクリームを包んで、
芳ばしい胡麻の甘味噌を一見大根の田楽風にした洒落たものなど、
どれも見た目に楽しく、それでいて味わいが複雑で美味しいものであった。

水野 馬鈴薯椀.gif

帰りも歩いて戻ったのだが、途中酒屋のおばばの薦めの山水園の露天風呂に立ち寄って、
歩き疲れを癒してから山口駅へともどった。
土産を買って、美味しいものを食べ、温泉を堪能するといった、
言葉にするとありきたりではあるが、
人のよいおばばとも出会え、思い出深い充実した一日を過ごすことができた。


本日行った店

押し寿司     風味堂 山口市本町1-4-3
おばばの酒屋   アサヤ 山口市中市6-21
湯田温泉の料亭   水野 山口市葵2-6-41   

posted by 蚯蚓仙人 at 05:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月06日

特別編 〜蚯蚓山口へ行く (益田編)

本日津和野を過ぎ、島根県の益田まで足を運び候。

電車に揺られ、片道約2時間の小旅行である。
津和野のような街の一区画が小京都といったところではないのだが、
古い神社や寺が散在するちょっとした観光地である。

午前中は市内でのんびりしていたこともあり、益田へ来たのはもう昼も十分過ぎた頃。
タクシーやバスを駆使したり、延々歩いて神社お寺をまわり、
もう日が落ち、列車の時間が気になる頃、
駅方向へ向かうタクシーの運転手のお薦めの店で夕食をとることにした。
駅からは少し外れた田圃が目の前といった場所で民家の中を改築し、
店にしたといった雰囲気。
入り口が2階で靴を脱ぎ、階段を下りると生け簀やカウンターが目に飛び込む。

益田 遂倏.gif

席は基本的に個室なのでほりごたつ式の座敷部屋に案内され、そのまま注文を行う。
時間もないことから刺身とウニ丼定食を発注。
すぐ出る小鉢も併せて発注し、ビールを頂き一息つく間もなく小鉢や刺身が来た。
タコはなかなかであるが、薄づくりの鯛、その他は今ひとつぴんと来ない。

益田 お造り.gif

ウニ丼は大中小とウニの量の違いで3種類、写真は中であるが、ご飯が平盛のため、
ウニが少量に感じる。
ごまだれをかけていただくと確かに旨味十分なウニを堪能できるが、
海苔が多すぎて味がぼける。
豆腐は豆から作った完全手作りで、薪のような燻した感じの香りがしつつ
濃厚な豆の味がして、食感はなめらかというよりは、
おぼろ豆腐のようなふんわりしたものに少しざらつきがある感じで
素朴でいて芳醇な味わいで実に美味しい。
これらを少々あわて気味に頂き、駅へはせ参じ、一路山口へと向かったのであった。

益田 うに丼.gif

ここ益田は海にほど近い場所にあるところで、正直生け簀を設けず、
新鮮な魚を出すことも、知恵と工夫によっては容易なはずで、
民家づくりの雰囲気はあるものの、
料理は見た目は良かれど仕事は普通の居酒屋と同等、価格等を考慮すると
今ひとつうなずけないところがある。

山口市内だけでなく、ここ益田にも雪舟の庭があるということもあって、
足を運んでみたが、山口のものより観光っけがなくひっそりとしたたたずまいで
心静かに拝観できる。
桜や紅葉以外にもツツジの良い季節も楽しめる庭の造りであったせいもあるが、
その他の建物や襖画、掛け軸なども個人的には趣を感じ、市内のもの以上の好感が持てた。
日帰りするには夜7時半出発の電車に乗らなければならないという制約もあって、
ゆっくり出来なかった感もあるが、この街にはまたゆっくり出来る際に
足を運んでみたいものである。
posted by 蚯蚓仙人 at 03:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月05日

特別編 〜蚯蚓山口県へ行く (市場編)

本日は山口の知人宅で市場で仕入れたものを堪能す。

公設市場が商店街の近くにある。
築地とは異なり早朝からという漁港の市場とは違うが、
このゴールデンウィーク期間中も通常のように営業するということで、
山口で獲れる魚を見る為に市場へ出向いた。
蚯蚓一行が出向いた昼ごろともなると、家の食事の為の買い物にきた主婦が
店を吟味している光景をよく目にする。

市場 魚.gif

野菜や惣菜屋、肉屋、鰻屋など多岐にわたって店が連なるが、多いのは魚屋である。
丸ごと一匹という売り方から刺身になった状態まで様々にして売っていて、
ある意味街の魚屋の集合した市場風スーパーといった印象を受ける。

「1皿180円、3皿500円」という東京では閉店時間の間際でさえも付けない値段で
当り前のようにして刺身が売られている。
この東京でいえばたたき売りのような価格を見て、どうにも食べてみたい魚は全て購入。
野菜や薬味類も市場で調達して済ませた。

時は何時しか夕刻、調理は知人に任せ、食卓には次々と料理が運ばれてきた。
刺身は瀬つきアジ、鰯、タコ、アナゴのあらい、メジマグロ、五島産生マグロ、
メンタイ、ふぐ、玄海灘産ウニ等。
早速いつもの山口の醤油で堪能、味は子ぶりながら脂が乗って甘味が強い、
鰯は身はそれ程引き締まっていないがいりこのほろ苦さと香りがわずかにあって旨い。
アナゴのあらいは昨日の鮎のせごしほどではないが、身のむちっとした感じと、
江戸のものより濃厚な味わいが印象的である。
マグロは醤油との相性はいまひとつなのだが、カツオの如く爽やかでいながら、
旨い赤みの味が来る。
五島産のマグロはこれに少し脂が乗っているが、中トロのものとも印象の違う
脂の風味である。

山口 刺身.gif

メンタイ(スケソウダラ)は食感が悪く、おいしくない回転寿司屋で出される
ぐでぐでのえんがわのようなくたっとした水っぽい食感で、今ひとつ美味しさが見出せない。
薄く造って、しゃぶしゃぶにしてポン酢で食べるなど、工夫した方が美味しいかもしれない。
タコは塩で洗っていないのか、色は茶袴色で今ひとつであるが食感味ともしっかりして
噛むほどにおいしい。

山口 メンタイ.gif

ふぐも一見すると東京と異なる風体で、市場で確認しなかったが、
恐らくトラフグではないふぐのようである。
しかし、トラフグより身の旨味が強くて薬味や山口の醤油に負けない味わいを持っていて
個人的にはこのふぐを旬な時にもう一度山口を訪れて食べたいと感じたほどである。

山口 ふく.gif

野菜はゴボウの塩ゆでして一つは歯ごたえと風味を活かした白ゴマ汚し、
笹がけにして甘酢で山口風にしたものの2種をいただいた。
塩茹でのものはゴボウ特有の土の香りと塩味がバランス良く”シャクほく”した歯ざわりに
つられて噛むほどに風味が増してこれがゴマの味でコクが出て実においしい。
それに対して甘酢のゴボウはしゃきしゃき感が一層前に出た心地よさと甘酢の酸味が
ひきたった感じで寿司の巻物でも食べてみたい気持ちになる。

山口 ごぼう塩だき.gif

山口 ゴボウ甘酢.gif

特筆すべきはコシアブラのてんぷらである。
ヨモギのような濃い抹茶の良い緑の香りがふわっときて口の中ではらりとほどけ、
実においしい。

山口 コシアブラ.gif

その他ふきを茹でたもの等も美味しかったが、
いずれも素材の美味しさを極力いじらず引き出すプロ顔負けの知人の力量に感謝しつつ、
山口県の食材の豊富さをしみじみと感じた夜であった。
posted by 蚯蚓仙人 at 20:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月04日

特別編 〜蚯蚓山口県へ行く (自然編)

本日津和野と山口の中間に位置する長門峡へ自然を堪能しに足を運び候。

駅から線路に沿った車道を渡り、ひと川渡ると山間を流れる大きな川に沿って、
舗装されていない細い山道がある。
長門峡とはここをひたすら川沿いに行って来た道を帰る往復約10キロほどの渓谷である。

長門峡 景色.gif

山口から日帰りできる場所というと秋吉台が有名であるが、
このゴールデンウィーク期間中はおそらく人でごった返しているはずで、
それでは折角の雄大な自然をゆったりと堪能できないと云う事で、天邪鬼な蚯蚓は
敢えてこの地を歩く事を選んだ次第である。

早速歩き始め、最初は雄大な川の流れを見て楽しみ、
植物の写真をしゃがんで撮影するなど、己の思い描く自然とのふれあいを
堪能していたが、道の中途辺りを過ぎた頃には、地面とのにらみ合い、
もしくは小さな下り坂が見えると喜び、曲がりくねって先の上り道にがっかりしたりと、
一喜一憂し、いつの間にか自然との闘いが己の根性との闘いに変わってしまっていた。

1時間以上歩いて、ようやく終点の折り返し地点にたどり着いた。
しかしそこにはバスやタクシーといった車を拾えるような雰囲気は皆無である。
とにかく老体にムチを打ち、歩いた都会の蚯蚓は川沿いの茶屋で
食事休憩を取ることにした。

この川では恐らく取れていない鮎が生け簀で悠々と泳いでいる。
この類の茶屋で失敗して美味しくもないのに
妙に高い鮎を食べた経験のある蚯蚓としては、不信感全開で入店。

しかし広い座敷に並べられた机を適当に選んで胡坐座りし、窓に目をやると
空は快晴、崖には新緑の木々、真下は川といった絶景が目に飛び込んできた。
ビールで喉を潤し、しゃきっとしたところで、料理を発注。
空腹も手伝って、塩焼きの鮎定食以外に味噌焼きの鮎、鹿刺しなど多目の発注である。
程なくして定食が来た。

長門峡 店から景色.gif

写真右上の角の皿が「せごし」で、山口の醤油で輪切りにされた生の鮎刺しを頂く料理。
実に鮎の独特なよくいう「きゅうり臭さ」を上手く醤油が持ち上げて、
独特でありながら美味しい珍味となる。
また、食感が軟骨のような、身の引き締まった白身のような
ぷりっとした中にこりっというような軽い絶妙な歯ざわりが合って非常に良い。

長門峡 鮎定食.gif

塩焼きも炭火で焼いているようで、塩梅良く香りも中々で美味しくいただけた。
みそ焼きも山椒味噌になっており、焼き魚の香ばしさと白味噌の甘味が来て
それでいて口爽やかに頂ける。
また小鉢に鮎の甘露煮が入っていたり、更にサービスで稚鮎のフライも出てきて
生け簀で飼育された養殖鮎ではあるものの調理のお陰で心地よく食事を堪能できた。

長門峡 鮎みそ焼き.gif

鹿刺しは残念ながら地場のものでもなく、冷凍であったが、
またもや山口県マジックの美味しいポン酢の効果で、それなりにいただけた。

長門峡 ュ刺し.gif

この茶屋のお陰で憔悴しきった蚯蚓の心にも朝方ほどではないが、
勢いが戻ってきた。
しかしこの老体に行きと同じ体力が残っていない事をやや明朗になった頭で計算し、
決断した蚯蚓は茶屋にタクシーを呼んでもらい、長門峡歩きは片道での挫折と相成った。

また長門峡の駅に戻ればよいのに出来心で隣駅で降ろしてもらうことにした。
この駅がまたまわりに全く何もない駅で、1時間の待ちぼうけにはなかなか辛抱がいった。
このような贅沢な時間の使い方も旅の一興と思ってかえるの鳴き声を聞きつつ、
人っ気のない田舎の風景を堪能した一日であった。

posted by 蚯蚓仙人 at 19:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月02日

特別編 〜蚯蚓山口県へ行く

蚯蚓空を飛び、一路山口県へはせ参じ候

山口市内の知人を訪ねるべく空路で県内入りした次第である。
バスや電車を駆使し、山口県庁などがある山口駅へ到着。
ここを拠点とし、長期休暇中は特別編として記事を書く予定である。

山口駅は1両か2両ほどの電車が行き来する、県庁所在地の割には簡素な場所で、
ビルという建物が基本的に存在しない、平坦な建物の印象を受けるところである。
従って駅に降り立ち、風情ある看板などに目を配りながら、
改札を出るだけで、旅に出たのだ、と実感するのは容易である。

山口駅.gif

早速県の名士が足を運ぶという寿司屋へ。
1階はカウンター席や4人用の個室、2階は大広間となっていて、
どんな来客にも対応できるようになっている。
魚の包丁を振るうのはカウンターの中にいる白灰色の長髪を
後ろで一本にまとめた姿の印象的な親父のみで、
給仕は地元県大生の女性や奥さん思しき人たちで、忙しそうに店をまわしている感がある。

今回は旅ならばということもあって、贅沢にお任せのコースを発注。
早速お通しがきた。

中谷 お通し.gif

お通しは鮪や銀杏の甘露煮で結構甘みがあるが、白髪葱と小口の青葱の両方の香りが
その甘みを断ち切って、そこにビールが良く合い、甘みと苦味の定石のうまさが来る。
お通しをつまむ間に、刺身が来た。
鯛の白身も肉厚で歯ごたえ甘み十分。
サザエも海草をしっかり食べている健康的な味わいのもので、
かむほどに海の潮の味わいと海草の旨みがして日本酒が進む。
サヨリの昆布〆などもあるが、これは東京の凝った仕事の味に慣れてしまっていて、
少々仕事不足な印象がある。

中谷 お刺身.gif

イカは刺身でも頂いたが、出汁と海苔と山葵と小口葱の小皿でも楽しんだ。
小皿の方は一瞬湯通ししてあるのか、甘みや弾力が一層強く感じる一品。
天ぷらのアナゴは小ぶりではあるものの、肉厚で歯ごたえが良く旨みが強い。
江戸前も美味しいが、それに勝るとも劣らない美味しさがあり、
山口のアナゴの美味しさは蚯蚓の新しい発見となった。

中谷 アナゴ天.gif

特筆すべきは醤油である。
おそらくこれはこの店独自ということではなく、この地方全般に言えることなのだろうが、
甘みや旨みを強く感じる醤油で、少々クセの強い刺身でもこの地域の醤油を使うと
そのクセが良い方向に転じたり、程よく緩和されたりして結果的に美味しくなる。

濃い口の味に引っ張られすぎると、口が飽きたり、
魚本来の味わいの微妙な差異がわからなくなるなどして、いささか歯がゆい気持ちになるが、「この魚はどんな味で・・・」という体言化する意識を捨てて、
うまいものをただただ旨いと堪能する場合にはうってつけである。

ということもあり、普段塩で天ぷらを食べることの多い蚯蚓も、
軽く塩で頂いた後は、その醤油で作られた天つゆで穴子のみならず野菜までも
しっかり頂いてしまった。

しかしながらこの醤油を用いて甘辛く仕上げてあるメバルの煮付けは
生姜の辛味で甘みを引き締めるといったことなく甘みが更に加えられており、
甘味の苦手な蚯蚓には食べづらい感があったが、
メバルの身が鯛のような香りと引き締まった身の食感でなんとも絶妙においしくて、
煮汁を避けつつも、結果的に一匹夢中になって食べてしまった。

中谷 メバル.gif

〆のにぎりは江戸前や流行の繊細な寿司を食べ歩く蚯蚓としては、
穴子のツメの甘さも手伝って、記事にするには辛口になってしまうところである。
しかし魚や醤油の素材の良さ、具沢山の茶碗蒸しなど、
この旅での興味深い発見を予感して、おもわず見知らぬ町の夜道を散歩してしまった。
そのような少々贅沢な旅のはじめに相応しい店である。


本日訪れた店
寿司 「中谷」
場所はここです
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2005年04月30日

阿佐ヶ谷 〜もつ煮のうまい店 (もつ焼)

本日夕刻阿佐ヶ谷にて一杯引っ掛け候。

JR阿佐ヶ谷駅南側をガードに沿うように高円寺方向へ歩くと、
一本道に様々な飲み屋が商店街の如く並んでいる。

恒例の街歩きであるが、本日もやはりこぢんまりとしたもつ焼きやの赤提灯に引き寄せられ、
入る事にした。
中には実に肉さばきの上手そうな太肉中背の主人と愛想の良い奥さんが
狭いL字型のカウンターの中で、てきぱきと仕事をする。
もつが美味しいと云う事で、もつ煮とレバー焼きを発注。
レバーは軽く焼いたものとしっかり焼いたものの2種を好みで発注できる。

軽めに焼かれたレバーはきつめに塩が振られており、
いささか口しょっぱい感覚に陥りながらもニンニクと生姜の混ざった醤油タレで
濃厚なレバーの味わいを楽しみながら美味しくいただける。

阿佐ヶ谷 もつ焼き.gif

もつ煮は信州系の味噌に乱切りにされたにんじんや蒟蒻が入っていて、
素朴ながら味噌の良いあっさりとした風味でねぎと一緒に食べると口が疲れることなく、
たくさん食べられる。

阿佐ヶ谷 もつマ.gif

酎ハイはそれにポンジュースを加え、レモンを絞ったこの店のアレンジしたものが印象的。
ポンジュースを加えたことにより、酎ハイの一種独特の薬臭さが緩和されて口当たりが良い。
それでいて、よくあるサワーのように甘くはないので料理の邪魔をせず、なかなか美味しい。
つくねは粗引き胡椒がかなり効いたスパイシーな味で、
これははじめにビールと食べたいところ。

一級の美味しいやきとりというわけではないが、
蚯蚓の好物であるトマト割もある上に、トマトを焼いた串もあるので、
今度この店を訪れる時は、これらのトマト三昧ではじめて本日いただけなかったものを
丁寧に食べてみたい店であった。
posted by 蚯蚓仙人 at 19:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 阿佐ヶ谷 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月28日

浅草 〜粉のおいしさが光る手延べラーメン (ラーメン)

本日散策中に美味しそうなラーメン屋をみつけ入ってみることにした。
ラーメンの「美味しそう」な店構えというと、最近看板や外装に凝ったものが目立つが、
そういった飾り気はいっさい無く、どちらかというと、からからと音を立てる
アルミサッシの入り口宜しくといった、無愛想な風体なのだが、
麺打ち場が通りに面していて、
ちょっと背を丸めて麺を打つ料理人のこなれた姿がおいしさを連想させる店である。

早速ベーシックにラーメンと餃子を発注。
あれよという間にまずはラーメンが来た。
至って外観普通のラーメンである、すすりはじめると分かるのだが、
太いもの細いものが入り乱れて入っており、
細いものはそうめんほど、太いものは讃岐うどんほどにばらつきがある。
しかしそのゆで具合を意に介さず頂くと、ゆであがりの差から出る麺の甘みや食感の段階を
全て一気にすすることになり、奥行きが出る。

浅草 てのべラーメン.gif

飾り気無いしょうゆ味のスープがこの麺の美味しさをじゃましないため、
にゅうめんのようなうどんのように麺のコシやらうまさを感じつつ、
ラーメンとしてその麺を頂くという不思議な感覚に包まれて、どんどん食べてしまう。
以前食べた馬喰町のラーメンと比べると、麺を作る粉の旨さが食べた後に感じられる。
口に入れた瞬間、旨味があって美味しいという麺ではなく、
うどんやそうめんのそれと同じように、
食べた印象としておいしさが感じられるといった類である。

餃子も浅漬けにした風な味わいを感じる野菜類が具の旨味の一役を担っており、
おいしくいただける。

浅草 餃子.gif

市場が成熟して凝ったラーメンが多い中、
昔ながらのおいしさよりも更に一昔前の素朴なラーメンを堪能し、
非常に心地よいひとときであった。
担々麺も一見変わった風で興味深い。次回はこれを発注してみたいと思う。
posted by 蚯蚓仙人 at 16:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 浅草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月26日

新宿御苑 〜蚯蚓もたまにはカフェとやらを (カフェ)

本日昼にカフェでひと休み候。

新宿御苑に面した通り沿いにこの店はある。
晴れの陽気の良い日ということもあって道にせり出したテーブル席には若い女性客や
カップルが多く、いささか入りにくい心境ながらも、
この御苑の木々を眺め、優雅に食事でもという気持ちが捨てきれず、入店する事にした。

メニューはランチセットが数種類。
ほうれん草のクレープで作ったピタがこのお店のお奨めのようで、早速発注。
歩きつかれてやっと座れた安堵からぼうっと辺りをおぼろげに眺めているころに、
かぼちゃのポタージュが来て、間もなくワンプレートに乗ったピタがきた。

タラとトマトのピタと云う事だが、中にライスやレタスも入ったボリューム満点な
もの。かぶりつくとほうれん草とまでは分らないが、確かに青菜の混ざったクレープの味が
してその後でトマトや中の具材の味が来る。
とはいえ、ピタの太さが結構あるので、小口で食べると味のバランスは今ひとつ。
レタスの水分が充分水切りされて入るものの、全体の味を薄めてしまう。

サラダはゴマドレッシングやひじきなど、健康のイメージが漂う食材を用いて
作っているのだが、今ひとつこちらもきらりと光るうまさが見出せない。

ベーシックな和風の料理が好みの蚯蚓からすると、
健康志向という気遣いや1000円に満たない値段設定は良いが、
見た目の洒落た凝った料理に注力する前に、
食材の美味しさの引き出す基本的なところを押さえた上で、
アレンジした方がいいのではないかと感じる心残りな皿であった。
とはいえ、その店のオリジナルのお茶は色んな茶葉を混ぜていることもあって、
優しいほろにがいような香ばしい味で美味しく、
前の御苑の立地のよさも手伝って店の雰囲気は良いので、
お茶を飲んで散歩の一休みをするには最適なのかもしれない。
posted by 蚯蚓仙人 at 18:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 新宿御苑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月24日

表参道 〜表参道で一杯ひっかけ気分を味わうならば(うどん)

本日人の薦めで表参道のうどん、そば屋に足を運び候。
深夜までやっているこの店であるが、中にはいると夜遅くだというのに満席である。
日本酒に合うつまみが豊富で、ぬたや出汁巻き、板わさ、そら豆を発注。
つぎつぎと料理が運ばれてきた。

参道 つまみ.gif

ぬたはおそらく酢みそからきちんと作られていて、
卵っぽさをほどよく感じて素朴で美味しい。
出汁巻きは関西風と関東風二種類あり、関西風を頂いたが、
こちらもなかなか卵の美味しさを感じる一品。
印象的なのはにしんの焼き魚で、身がしっかりしつつ脂ののったニシンを
ほっくりとジューシーに頂けて、これが日本酒と実に良くあって美味しい。

参道 ぬた.gif

〆はうどんを発注したのだが、きしめんのような平べったい麺で、
つやは申し分ないが、いささかコシの弱さを感じて
原因がゆで具合なのか、麺そのものなのか歯がゆい気持ちになった。

参道 うどん.gif

特筆すべきはこの店の主人で、通勤客はそろそろ終電を気にし始めるような時間に出勤し、
早速と言っていいほどに店に入ったかと思うと常連の客席に一緒に腰掛けて、
和気藹々と輪に交ざって話し込む。
かと思ったら、別の席へもはせ参じ、またもや話し込んでいる始末。
無精と言うよりはそういったアットホームな接客するおやじがなんとも印象的である。

表参道という街にもこういった飲んべえに優しい店があるというのはなかなか面白い。
皿の作りが4人で分けると色々楽しめるボリュームがあるものが多いので、
何人かで訪れて、和気藹々と朝までたのしむのに良い店と思われる。
posted by 蚯蚓仙人 at 16:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 人形町 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月22日

浅草 〜やきかつとはこれ如何に? (やきかつ)

本日昼に松屋デパート裏の界隈を散策中にやきかつたる料理を出す店を発見。
店構えは老舗浅草のイメージより、一昔前のビジネスホテルやレストラン風の雰囲気。
ショーケースには元祖やきかつの説明が書かれている看板があり、
「西洋料理の手法を取り入れ、鮮度の良い少量の油で揚げる」
といった類のうんちくが書かれている。

いささか時代遅れ感のあるたたずまいでありながら、元祖と銘打ち頑なにその皿を出すとは、
なんとも粋な一面を感じ、入ってみることにした。
入ると熊の大きな木彫りが印象的なフロアに、
これまた昔の社員食堂の従業員が着そうな青色の制服を着た、体格の良い女性達が、
給仕を行う。

目当てのやきかつの定食は3つのランクに分けられており、
鉄板で出て来るという「特選」を発注。
ごはんやサラダなどが出されて程なくして皿が出てきた。

手慣れた様子で、鉄板にソースをかけ、じゅわっとした音と同時に
ソースが香ばしさを放つのだが、
その際服にソースが飛ばないように紙でガードする指示をてきばきと施される。
早速一口頂くと、厚めの肉を使ったヒレとんかつのイメージ。
普通より白っぽく、低温でゆっくり揚げたと思われる衣は鉄板にのせて
暫く経っていることもあり、さくっとした感じはあまり無いのだが、
外のうんちくの通り、確かに肉が水分を失わず、肉の旨味を程良く感じる。
とんかつの美味しさの概念を捨てて、はじめにかけたソースが衣をしっとりさせた頃に
おもいっきりほおばってご飯をかっ込むとおいしくいただける。

浅草 やきかつ.gif

ご飯や豚汁に加えキャベツサラダもおかわり自由とあって、しっかり頂ける。
また特選のデザートに付くアイスを甘いものが苦手とあって断ろうとすると、
果物に変えてくれる臨機応変さも心地よい。
外観は時代から取り残された感が強い店であるものの、
そこから想像されるちゃちな味とは異なる庶民的なおいしさを楽しめるお店であった。
posted by 蚯蚓仙人 at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 浅草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月20日

森下 〜秋田料理が旨い店 (居酒屋)

本日森下にて赤提灯の明かりを求め、一杯飲み屋に入り候。

いつもながらの街の徘徊で探した一軒である。

多くのお店は「秋田料理の店」と書いておきながら、
メニューが全国津々浦々で肝心の秋田県のものといえば
日本酒しかなくてがっくりすることが多いのだが、この店は家庭的な秋田の料理が
メニューの大半を占める。
中は狭い思いで横丁の店くらいのカウンターのみの店で、
おばあさんというか、お母さんと呼んだ方がいいのかいいか迷う年回りの女性一人で
この店を切り盛りしている様子。

取り敢えず、瓶ビールでのどを潤しつつ干したはたはたや生の鶏肉、
その他大皿に盛られた料理の中から、たらこの和え物を発注。
ゆっくりとしたテンポながら無駄のない動きでさっと小皿に盛ってくれる。
このたらこ、よくおにぎりに用いるような塩漬けされたものではなく、
生の味付けされていないたらこで、いくらのように酒と醤油でつけたり、
この料理のように煮付けたり、東北地方ではよく食卓に上がるものである。
そのようなお母さんの十八番ともいえる素材で調理された小皿は無論美味しい。

森下 比内地鶏カウンター.gif

秋田話で花が咲き、次に発注するものは何が良いか話の流れで聞くと、
比内地鶏が良いと云う事で、発注。
何の変哲もないフライパンで焼いただけなのだが、
比内地鶏自体が美味しいとしか思えないほど、肉の旨味や甘味がしっかりして、
食感も良く実にうまい。
炭火で焼くなど何もしなくてなぜここまでうまいのか尋ねると、
どうも肉は秋田の親戚から取り寄せていたものだったり、焼く塩は岩塩をすりおろした
粉末状のものを使用しているとの事で、納得がいった。

森下 比内地鶏.gif

今後は山菜が来たりするという話なので、
この秋田からの取り寄せメニューを足繁く通って、今後は堪能していきたいと思う。
このような地味ながら、通常の比内地鶏より美味しい比内地鶏を堪能できるだけでなく、
のんべえの心の分るお母さんの作る心地よいこの店で、ゆったりと過ごしたいものである。

お店の場所はこちらです。
posted by 蚯蚓仙人 at 15:21| Comment(4) | TrackBack(0) | 森下 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月18日

浅草 〜奥浅草の洋食を食らう (ハンバーグ)

本日昼に奥浅草でハンバーグを食らい候。
言問通りより北側、浅草5656(ごろごろ)会館裏手の一帯は、
モザイク状に小料理屋だの一杯飲み屋だの寿司屋だのと飲食店が存在する地域である。
浅草駅からも三ノ輪からもいささか遠いこの地域は、それでも食べに来たいという店が
ひっそりと存在しているのではないかという気持ちで、蚯蚓は目下散策をしている地域である。

比較的有名な釜飯屋の手前の喫茶店風の店が良い匂いを漂わせていたため、
入ってみることにした。
中はカウンター席と奥にテーブル席が2つほど。
手際の良いおかみさん一人で給仕を行い、主人が厨房で料理をするこぢんまりとしたところ。

タンシチューやハヤシライスが実に美味しそうなのだが、
人形町から端を発して色々食べているハンバーグを発注。
程なくして皿が来た。

目玉焼きの下に隠れるハンバーグは普通のイメージより一回り大きく、
一口食べると合い挽きの挽肉の食感がしっかりくる。
デミグラスソースはさらりとしていながら、
肉に絡ませていただくとくどくなく程良いコクで頂くことが出来る。
ライスは別料金で発注するのだが、それと共についてくるぬか漬けが実に美味しい。

浅草 卵バーグ.gif

正直ハンバーグは蚯蚓の理想とするものとは異なるものの、
さらりとしている割に味の深みを感じるソースの感じからして、
隣客の発注するハヤシライスやらタンシチューが美味しいのかもしれない。
次回この店を訪れるときは、それらのメニューを試してみたいところである。
posted by 蚯蚓仙人 at 15:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 浅草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月16日

江戸川橋 〜激辛表示に要注意! (インドカレー)

本日昼に江戸川橋にてカレーを食す。

私用があってこの街に来たのだが、”タンドリーさんま”たるものを食べれるインドカレー屋がある
という知人の話から、足を運んでみた。

食べ放題980円と上述のサンマで様子を見ることに。
街によくある喫茶店規模の店には、日本人客は勿論のこと、近隣のインド人も来ている様で、
客の出入りが絶えない。

カレーは辛さを4段階に分けてあり、計6種ほどある。
最近では当り前になってきているが手焼きのナンと白いごはんを好きに選べて、
残すとペナルティが課せられる点を除けば、ホテルのビュッフェスタイルの食べ放題さながらである。

先ずはゆで卵がごろりと入った甘口の「卵のカレー」(写真右上の黄色いカレー)を一口。
ココナッツミルクのような甘味はなく、たまねぎ用の甘味やフォンの味がしてなかなか。
次にキーマカレー(写真左上)、これもスパイスが効いて、肉の甘味も出ておりおいしい。

江戸川橋 カレー.gif

写真右下が激辛のチキンカレーで四川中華などの辛いものを辛味の中でも味わって食す、
言ってみれば人並みに辛味耐性のある蚯蚓でもどうにも辛い代物。
あらびきコショーのような唐辛子が多量に投入されており、普通のカレー感覚で一口食べると
頭も舌もしびれ、水を飲んで流し込んだ後は手や胃がしびれるほどの辛さ。
しかも辛さの中の味わいを見つける余裕が全くない。

その後に目当てのサンマが来たのだが、もはや普通の焼き魚としか思えず、
その他の種類のヒヨコ豆のカレーやキャベツなどの葉野菜が沢山入ったクミン風味のスープカレーなど、
いずれも甘く感じて、ただしたの上をさらりと通過する始末。

江戸川橋 サンマ.gif

江戸川橋という駅は東京暮らしの長い人でもぴんと来ないような比較的耳慣れない
土地であるが、神田川のほとりの早稲田から近いアットホームな下町である。
この早稲田周辺で思い出すのは、かれこれ12年も昔にタイ料理屋のティーヌーンのラーメン屋が出来て、
トムヤムクンラーメンを食べたときのことである。
今日のように現地仕様の激辛で、鼻水も冷や汗も流しながら数時間過ごした記憶がある。

昨今のティーヌーンはそれ以来恐ろしくて入っていないのでどうなっているか分らないのだが、
(実際バンコクに滞在した時のトムヤムクンスープはどれもそれほど辛くなかったのだが。)
早稲田周辺というのはそのような異国料理の出店し易い土地柄なのだろうか?
ともあれ、このままの素朴感で現地の味を体感させてくれるお店のままでいて欲しいところである。
posted by 蚯蚓仙人 at 16:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 江戸川橋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月14日

京成立石 〜実直でいて丸い味 (ラーメン)

本日京成立石にてラーメンを食らい候。

中華料理屋が乱立するこの京成立石で夜になるとひっそりと電気がつき開店し、
しかしながら時間帯によっては行列の出来るラーメン屋が京成立石駅からほど近い、
線路沿いにある。

ラーメンガイドブックに載る京成立石の店というと大抵この店と言って良い程で、
店の中にはラーメン評論家の石神氏の色紙等、有名人の色紙が目にとまる。
有名なのは香味ラーメンであるが、本日はベーシックなラーメンを発注。

魚系の出汁を強く感じるしょうゆラーメンは揚げニンニクの香りと相まって素直に美味しい。
この今ではベーシックとも言える味わいのスープに、やや太目の柔らかい中に、きちんとした
もちっとした食感のみらず、つるっとした滑りの良い麺が実に良く合う。
別発注の煮卵は程よい半熟で、黄身までしっかりと醤油風味が染み渡り、
これを一かじりして麺をすすったり、嫌味のない塩っこい味付けのチャーシューを
一かじりしてスープを飲んだりする間に、ちょうど良く一杯を食べ終えられる。

京成立石 ラーメン.gif

このお店の定番メニューにはお粥もあって、それもまた美味しいのだが、
それは別の機会に記事にしたいと思う。
この確信犯的なベーシックな味で客をひきつけつつ、新メニューの開発にも情熱を注ぐ
店主のラーメンへのひたむきさは、この店が飽きられてしまうことなく客を惹きつけてきた
要因とも思える。
客も店も熱い、競争の激しいラーメン市場では、
スープのカテゴリーやバリエーションが日々開発され、多くが淘汰される中、
生き残った味が「ベーシックな味」として市場で定番化されていくが、
この店はたたずまいはひっそりとしながらも、その淘汰の波に負けない勢いを感じる店である。

posted by 蚯蚓仙人 at 14:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 京成立石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月12日

京成立石 〜たかが焼酎水割り、されど水割り2 (おでん)

今晩、馴染みの京成立石のおでんやがいよいよ移転するという話をきき、
移転前の店を堪能するべく足を運び候。

京成線の線路沿いにあるこのおでんやであるが、
7人がやっとという狭いカウンターのみの店で、出汁の香りが店中に漂って、
心地よくそして並びの客と和気藹々と話ができるとても蚯蚓好みの空間である。

前回、「佐藤」の黒の水割りについて記事にしたが、
今回は最近追加されたつまみメニューに関して書こうと思う。

まずは鳥レバーとタマネギをウスターソース、ピリ辛風味に味仕立てた一皿。
ここに白髪ネギが散らされており、水割りと飲むと、
十分にレバーと馴染んだソースの甘辛さから懐かしさを感じてなかなか良い。

京成立石 鳥レバー.gif

そのほか、ホワイトアスパラの皿は、ゆでて甘みを出したものに梅肉ピリ辛餡が
良くあって美味しい。しかもガーリックトーストにラタトゥユまでメニューに登場し、
1人で切り盛りするおでんやとは思えない数の皿の種類である。

京成立石 ホワイトアスパラ.gif

京成立石 ガーリックトース.gif

発注してから気づいたがいずれも、焼酎よりビールや酎ハイが合うメニューを
頼んでいるにも関わらず、飲んだのはきれいな味の佐藤の黒の水割りや、
旭・萬年の35度の水割りなので、通常のおでんにして酒を愉しめば良かったと少々後悔した。

もしくは、軽く酎ハイと書いてしまったが、この店の主人のステアと氷のためか、
「トマト割り」なるトマトジュースの焼酎割りは格別にうまい。
そのため、水割りをやめて、上記のメニューとトマト割りの
ベストマッチでこれらを愉しむのも吉だったはずである。

酒と料理の組み合わせの良くない自分の”発注ミス”はさておき、
先日コメントを頂いた「なっけさん」のみならず、
おでんやにはこのブログを見たことのある方が結構お客にいるようである。
というのも、この日もそういった方に出会って、いささかくすぐったい心境になったのだが、
それもまた一興。

移転前最後のおでんやということで、心地よく飲みたいなと思って店に入ったら、
馴染みの方と談笑宜しくな楽しい酒に加え、上述のような数奇な出会いなど、
酒の話の肴に事欠かない一時であった。
出会った方々も蚯蚓の身の上を明かさず、デジタルな蚯蚓とアナログな蚯蚓の両方で
今後もご愛好頂けることを切望しつつ移転前最後のおでんやを愉しんだ夜であった。
posted by 蚯蚓仙人 at 14:13| Comment(4) | TrackBack(0) | 京成立石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月10日

千歳烏山 〜蕎麦よりつまみ (蕎麦)

今晩、烏山にて蕎麦を食らい候。

千歳烏山駅の南側からほど近いこの店であるが、
入れ替わりの多い中、ここ4,5年といった年月定着しつつあるそば屋である。

内装は純和風の感じの良い作りで、テーブル席で落ち着いて食事が出来る。
大半のお客は日替わりのおすすめセットを食べるのだが、開店以来何度か来てみた
蚯蚓はこの店で小皿の料理を堪能することが一番の楽しみである。

フロアの手際は決して良い方では無いので、混み具合をみつつ料理を発注。
まずは、平目の昆布〆がきた。
しっかりと昆布の旨味がする平目に薬味がうるさすぎず香味の働きをして、
1つの味になっている。
鴨のサラダも鴨自体の味わいが良く、それだけ食べて楽しむのもいいが、
ごま風味のハーブ野菜と一緒に口に含んでも相性が良く美味しい。

烏山 平目昆布〆.gif

千歳烏山 鴨.gif

ほやもとれたての新鮮、とまではいかないものの、臭くなる前の独特のアンモニア様の、
だけどさわやかな香りが来る比較的良い鮮度の状態で出されており、
これが、辛目の冷酒とやると、良い香りがぐっと立ってたまらない心地になる。
ゼリー寄せになっているため、タレがほやに良く絡んで口に運ぶことができ、良い。

その他、うるいの温かい出汁びたしもほろ苦甘いうるいのおいしさと出汁の旨味で
当然の如く日本酒がすすむ。

烏山 温野菜.gif

この要領で出汁巻きもジューシーといって良いほどにだし汁が湯葉状の卵焼きに
含まれていて良い。

烏山 出汁巻き.gif

今回「穴子天ざる」として〆の蕎麦を発注したが、
穴子の小骨をしっかり揚げつつ、しかし穴子の身はぱさつかず、
水分を残して旨味が出るようにじっくり揚げているようで、
もっちりとした食感があって美味しく頂ける。

蕎麦は繊細すぎて食事のみの時や、飲んだ後の〆には何か今ひとつ物足りなさが残るが、
さっぱりとした口直し的な役割の「つまみ」と考えれば、それなりに頂ける。

烏山 穴子天蕎麦.gif

この店は蕎麦の店とあるが、正直全てが酒の為にあるではないかと思えるほどに、
蕎麦までもがつまみとして美味しい。
烏山でイスに腰掛けて、雰囲気良く日本酒をひっかけるには良い店である。
posted by 蚯蚓仙人 at 12:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 千歳烏山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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