吾輩は蚯蚓である。夜を昼を様々な街に縦横無尽に出没するたくましい生き物である。
根っからの外食好き"蚯蚓"の食生態フードダイアリー。

2005年12月11日

東京・幡ヶ谷(中華)〜薬膳中華の旨さたるや

本日夜に久しぶりの薬膳中華を頂きに幡ヶ谷へはせ参じ候。

ストップをかけるまで、お任せで小皿を出す
有名な薬膳中華料理屋である。
駅の地下飲食店街にあるこの店は、人気店のせいか、
店の外にまで机を出して客を入れる活気ある店である。

中に入ると広い厨房に腸詰やら脚だの何だのがぶら下がり、
ひげを少し蓄えた姿勢のよい紳士風の男性が鍋を振る。

飲み物のみを発注し、皿が出るのをしばし待つ。
一皿目は定番のユリの蕾の炒め物である。
インゲン豆のさやの部分の心地よい香りや
火を入れた野菜の甘い旨味がするユリの蕾が、
動物脂のふんわりとした香りに包まれて美味しい一品。

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イカとレモンの炒め物もレモンの皮のほろ苦い香りが
印象的なさっぱりといただける一品。

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鹿のハツとセロリ、葱の炒め物はオイスターのような
XO醤のような旨味と香りが心地よく、
食感良くいただける一品。

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海老団子の湯葉炒めもとろみのついた醤油風味が
湯葉によって柔らかみをもち、揚げた海老団子に
絡み付いて旨味十分でいただける一皿。

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特筆すべき料理の最後は鹿肉の揚げ焼き。
ナッツの衣で揚げた鹿肉は水分が抜けぬまま、
ほっくりしつつ、外のナッツ系の香ばしさと食感で、
楽しくおいしく食べる事が出来る。
数切れはそのまま食べて、口が飽きてきたら、
手前の中華山椒と塩を軽くつけて食べるとまた食が進む。

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ついつい次に何が出てくるのかという期待感で、
もう一皿食べてみようとなってしまうが、
最後に食べるクロレラ麺の量が非常に多いので、
ここでストップ。
とはいってもこのクロレラ麺を待つ間に、
どんどん腹が膨れて出されたころには、どうにもならず、
軽く口をつけた後に頭を下げて、包んでもらうことにしている。

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最近ジビエブームなどで鹿肉を食べることのできる店は増えたものの、
お任せとはいえ、薄味のものからだんだんしっかりした味へ
シフトさせるなど、見えない心遣いをしつつ、
鹿素材を中華料理として出すところはまだ少ないといって良い。
炒め物が比較的多いので、毎日という気持ちにはならないものの、
また頃合をみて、食材を堪能しに来たいと思った今日この頃である。
posted by 蚯蚓仙人 at 13:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 幡ヶ谷 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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