吾輩は蚯蚓である。夜を昼を様々な街に縦横無尽に出没するたくましい生き物である。
根っからの外食好き"蚯蚓"の食生態フードダイアリー。

2005年07月17日

東京・銀座(洋食) 〜旨い洋食屋探訪の行方

本日銀座の洋食屋へ人と連れだって足を運び候。
蚯蚓の思い描く洋食を出す店を求めて、人形町の洋食屋を色々食べ歩いてみたものの、
老舗の店構えに甘えを感じざるを得ない店が多く、
グラタンやシチューで有名な洋食を頂いた東銀座を過ぎて
いよいよ銀座へ到来してしまった。

洋食は店の雰囲気が重要な、過去の庶民的ななつかしさだけの味なのか、
それとも今も残るには訳のある旨さがあって現在に至るのか、
蚯蚓の疑問は解けぬまま、銀座の名だたる店を食べ歩いてみようと思った次第である。

銀座三越裏の洋食店である。
真夏ではあるものの店のあらゆる窓を全開にして風を通し、爽やかな心地のする店である。
通された2階席もツタが店に入り込んでいたりと実に自然体で、
雰囲気は文明開化よろしくの鹿鳴館を彷彿とさせる。
メニューはやはり銀座価格で躊躇するところもあるが、
定番のビーフシチューやカニコロッケ、グラタンをカルトで発注。
サラダもあわせて発注した。

銀座 つた.gif

カニコロッケはさらりとした衣に程良く入ったカニの身が心地よい
しっかりしたホワイトソースが定番を思わせる味わい。
タルタルソースも手作り感があって暖かみがある。
ビーフシチューも肉の軟らかいバランスのとれた旨味が印象的。

童心に返る心地のするグラタンは銀のコキールに盛られ、
表面が一瞬東銀座のグラタンを彷彿とさせる甘味をほのかに感じる。
またコキールに敷かれた米の食感やら美味しさがホワイトソースに絡んで来て、
日本人にはたまらない絶対うまいと思わせる黄金の組み合わせとして
ついつい食べてしまう一品。

銀座 グラタン.gif

ワインがブドウジュースのようで古風でうまいなど、
頑なにむかしの味わいを守っているのかもしれないが、
正直値段の割にうまかったとは言い難い。
ひょっとしたら、その日お勧めであったエビフライなどが
定番より美味しかったのかもしれないが、定かでない。
これはまた機会のあるときに、追記する必要があると感じている。

またサービスマンの表情乏しい雰囲気はなんとも心ぐるしいところで、
色々食べ歩いている蚯蚓としては質こそ違えど、
今ひとつ凛としない人形町と同じ類に感じてしまう店であった。
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2005年07月02日

銀座(紅茶) 〜薫り高い水の美味しさを感じる紅茶

本日銀座徘徊中に休息を取るべく入った喫茶が思いの他美味しく、
珍しく記事にした次第である。

この店、大きなガラス張りで木漏れ日の差し込む感じの良い広い店内の割に、
あまり客入りがよろしくない様子で、逆にそれが一休みには居心地が良いだろうと思って
入店した次第である。

サービスマンというよりは、サーファーやホストを何故か連想してしまう、
食品を扱うという類の仕事の割には長髪のサービスマンがメニューを持ってきた。
メニューはダージリンとフレーバーティーで大別されており、
ダージリンのみで5種類以上あるあたりは、専門店の雰囲気なのだが、
「青い瞳の〜」など、メニューの名前のつけ方が、軟派な印象で、
いささか不安に駆られた。

とはいえ、メニューとともに出された水は口あたりの丸い印象の美味しい水で、
期待と不安と共に比較的良いクラスのダージリンを発注。
程なくして紅茶が来た。

「砂糖、ミルク等は紅茶の香りをたのしんででいただく為にお付けしません」
といった旨の通り、足して入れるものは一切なく、ポットには既に茶葉のない状態で、
運ばれてきた。

早速ティーカップに注ぎ、一口頂くと、茶葉のよく舌に残る渋みがなく、
ふんわりとティーカップから溢れる香りが心地よく、飲むとまろみのある
実にふくよかな広がる風味で、喉に甘味のような旨さが残る。
この美味しさがはじめだけでなく、始終続く実に美味しい紅茶である。

銀座 紅茶.gif

これで辺りに人気もなくのんびりと紅茶を頂けるとあって、
1ポット1000円という値段以上の心地よいひと時を過ごすことが出来た。
そのサーファー様のサービスマンに尋ねると、鎌倉の紅茶の店の茶葉を取り寄せて、
出しているとのこと。
しかもそのサービスマン曰く、ここで飲むより全然美味しいというのだから、
なんとも興味が湧いて仕方がない。

「ここで飲むより美味しい」と言い切るサービスマンのサービスは、
あまりに商売っ気に欠けた正直な答えで、いささか気になったが、
その真意を確かめに鎌倉に足を運びたくなった徘徊時の収穫であった。
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2005年06月24日

銀座(蕎麦) 〜つまみの旨そうな蕎麦や

本日夜に蕎麦を頂き候。

人に誘われ、銀座では比較的新しい蕎麦屋へ出向いた次第である。
畳を連想させるデザインの階段を降り、地下にその店はある。
中は和風モダンな造りで、カウンターもある洒落た内装で、女性客が目立つ。

早速メニューを見るとワインや焼酎など酒が豊富にあり、つまみも充実している。
せいろの蕎麦は1日限定10食の田舎系と感じさせるものと、更科の2種。
最近鴨なんばんに執心の蚯蚓は鴨なんばんはないかと聞くと、
温かい蕎麦は無いという。メニューを見れば見るほど、時流の蕎麦屋である。
とはいえ、鴨のつけ蕎麦があるということで、産地表記もされた鴨に
興味も湧いてそれを発注した。

程なくして皿が来た。
蕎麦自体をつまんで食べたが、繊細なほのかな味わい。
これに対し、鴨のつけ汁は胡麻の香りもしっかりとしたつゆで、
香ばしく皮目が焼かれた鴨肉が沢山入っている。
汁や鴨肉の旨味と香りで蕎麦をすする感覚で、蕎麦は負けてしまっている
バランスの面から行くと最近の蚯蚓好みではないものの、
汁の旨さが充分に感じられる一品。

銀座 鴨そば.gif

ちなみに通常の更科蕎麦の汁は、連れから蕎麦湯を飲む際に
頂くと、風味を増す為の重ねた梅の味わいのある汁でなかなか。

辺りを見渡すとビールや酒を片手に、地鶏のから揚げなど、
つまんで飲んでいる客が目立つ。
そのつまみが小奇麗に盛られ、実に美味しそうである。

今回は蕎麦やとしてこのお店を訪れた蚯蚓であったが、
以前記事にした千歳烏山の蕎麦や(詳しくは4月10日の記事参照)
と同じ傾向のつまみの旨い蕎麦やという印象を
受けたので今度これを確認しにまた訪れたいところである。
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2005年06月12日

銀座(中華料理)〜天龍で餃子を食らう

本日夜に記事のコメントで教えていただいた餃子のうまい店「天龍」へ足を運び候。
日曜日にこの界隈で美味しいものを手頃な値段で頂くのはなかなか難儀で、
嬉しい次第である。

早速餃子はもちろんのこと、麺も試そうと、セロリと鶏のそばを発注。
程なくして餃子が来た。
普通の餃子の2倍くらいの大きさの餃子で脂の甘芳ばしい香りが漂う。

早速一口頂くと、中の肉の旨味と、白菜様の葉物の旨さが口に広がる。
餃子の皮も当然、通常のものより丈夫であるが、もちっとしたものと言うより、
むしろ北京ダックをくるむ皮のような張りと甘みがあるもので、
中の具の旨味と餃子を焼く際に使った脂の甘い香りを一層強めている様に感じる。

天龍 餃子.gif

セロリと鶏のそばはふんだんなセロリと、コクある鶏でいささか旨味が強くて
舌が痛くなるほどの塩味のスープ。
ここに新宿の思い出横町を彷彿とさせる、コシとツヤのある太めの縮れ麺が
たんまり入っていて、熱いながらも豪快に麺をすするとスープが程良く絡んでうまい。
セロリに混じってキュウリやらカブの茎が入っていたが、これもスープとあう上、
セロリのみより楽しく頂ける。

天龍 セロリ蕎麦.gif

シンプルで豪快で手軽に頂ける銀座のうまい中華料理店といった印象を受けた。
このような大降りの餃子を食べて、上野の餃子の旨い店を思い出したので、
近々その店を訪ね、記事を書こうと思う。
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2005年06月06日

銀座(フランス料理) 〜グランメゾンの心地とは

本日夜に銀座並木通り沿いにあるフランス料理店に出向き候。
雑誌「おとなの週末」に連載されている山本益博のコラムを
愛読している蚯蚓であるが、
先月、そのコラムでこの店のシェフが引退するという情報を得て、
慌てて予約をした次第である。

1階のクロークで名を告げるとサービスマンの案内で、
螺旋階段を上って2階の部屋へ通される。
フロアは既に満席で、席間も近い割にサービスマンの数は多いので、
非常に人っ気が多く感じる。

カルトのメニューも頂いたが、あまりに目移りして決められなかったため、
コースを発注。
シャンパンを頂きほっと一息ついた頃に、早速アミューズが出た。

バフンウニの殻を半分に切ったものを皿にして、ウニの薄オレンジ色のムースと
ホワイトアスパラガス様の野菜の風味が美味しいムースが2段に重ねられて出された。
小さなスプーンですくって頂くと、かなり濃厚なウニの風味と野菜の旨味がぐっときて、
これだけでボトル半分を飲めてしまいそうな心地になる。

次に暖かいフォアグラの皿が出されたが、
サマートリュフのスライスがナッツのような香ばしさを
放っており、香り高いフォアグラと実に良く合う。
また、まわりの白い泡仕立てになったソースや
マデラ様のソースのふんわりとした食感をまとって、
フォアグラが口の中でとろけ、ほどけてゆき、たまらない心地になる。
パンもベーシックなバター風味のフランスパンからそば粉を混ぜたもの、
イチジクを入れたものなど5、6種類から選ぶが、どれも皮のしっかりしたもので、
ソースをさらうのに適した素朴でおいしいものである。

赤座海老のカネロニは平たいパスタをカネロニ状になるように
海老の身のまわりに這わせたもので、
見た目に説明しがたいが、食感が非常に楽しい一品。

ワインも進んで、心地よくなった勢いを借りて、
記念に撮影した和牛フィレ肉のポワレはフィレ肉の脂が入りつつも、
その脂の旨さのみならず、
赤身肉の肉の旨さがバランス良く来る肉の質の高さが皿の中で際立つ一品で、
大降りに切って頬張っていただくと、うるさくない葱風味の甘みのあるソースと
肉汁がたまらなく相まって美味しい。

銀座 牛フィレ.gif

その他ワゴンで運ばれてくるチーズ類はオレンジの色が実にきれいなミモザや
山羊のものなど頂き、その頃には濃いめのカルバトスに酒を切り替え、
日常のことなどすっかり忘れてしまった心地になる。

料理の全体的な印象は、
味わいは古典的ともいえるベーシックなフランス料理でありながら、
食感は実にバラエティーに富んでいるといったところである。
引退のうわさを聞きつけて足を運んだ一見客にも嫌な顔一つせず、
テーブル席まで挨拶に来てくれる
シェフと握手を交わしたが、肉厚なぷっくりとした幸せそうな手の平とは逆に、
その甲は油がはねて火傷したような跡が目立つ職人の手で、非常に感慨深かった。

正直庶民の蚯蚓としては、このクラッシックなフランス料理だけでは
値段の割に満たされたとは言い難い。
しかしこの店にはグランメゾンという一見かしこまりそうな場所でも気さくで心地よい、
きめ細やかな給仕を行うサービスマンがおり、そこに一流の余裕がうかがえた。
新しいシェフも楽しみであるが、その皿のみならずその一流のサービスも含めてはじめて、
値段のハードルを越えて、足を運ぼうかと思える店であった。
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2005年03月31日

銀座 スープに底力を感じる店 (中華)

本日銀座8丁目に本店を構える有名中国料理の店で昼食を堪能す。

人と連れだって銀座で食事ということで、雑誌を用いて食事へでかけた。
今回は「東京生活」を用いて店をピックアップ。
地下に降りていくこの店は中華饅頭が有名らしい。
その饅頭と写真に載っていた青のり海老やきめしが気になって足を運んだ。

雑誌の記す通り、中華饅頭と麺のセット、単品で青のりやきめしを早速発注。
水餃子をこよなく愛す蚯蚓はそれを単品発注、それに連れの口コミ情報により、
フカヒレスープを加えた。

はじめにセットが来た。
肉まんは皮のふんわり感が確かに他の店と異なり繊細で、その口当たりが印象的。
中の肉餡自体の味も旨味が強く感じられる。雑誌によればこの饅頭の隠し味は貝柱とのこと。対の麺はスープが優しい鶏ガラ系の味ではあるが、麺の歯ごたえのなさなどは少々物足りなさを感じる。

青のりのやきめしは雑誌の写真のような端正な感じの盛りつけや
そこから想像される味わいと若干ずれはあるものの、青海苔の風味を十分にほおばりつつ、
はらりとほどけつつむちっとしたやきめしの食感や味わいが噛むほどにおいしさを増して
非常に食べ応えがある。

銀座 炒飯.gif

特筆すべきはそのやきめしに中華麺の椀ほどの大きさの器に緑の葉物や干絲豆腐等の
具沢山なスープがつくことである。
葉物の味わいやその他の具の風味がうつって優しい味わいになっているのだが、
これがやきめしをほおばってから一口頂くと、
別の旨味のある料理の様な感覚で頂けて二度おいしい。

フカヒレスープもばらばらにほどけたフカヒレの入った醤油風味のスープであるが、
とろみが片栗のとろみというだけでなく、米糊なのか鳥のコラーゲンなのか、
ともかく滋味深さが感じられる舌に味わいが長く残るとろみで、
甘みや醤油の塩っ気による辛み等の味の角部分を全て丸くしている様に感じる。
飲むほどにまろやかな旨味が残っては消え、それを求めまた口に運び、、、と
くり返す内にどんどん飲んでしまう。

銀座 ふかひれスープ.gif

水餃子もすごく美味しいという域ではないものの、
付け合わせの香草が効いて美味しく頂ける。

銀座 水餃子.gif

フカヒレスープなどは一人で頂くには少々値段も張るように感じるものの、
大人数で来て、少しずつ食べるという意味では決して銀座での食事から想像される
法外な値段には決してならない。
一人で来店した場合は、ベーシックなやきめし類でも楽しめるかもしれない。
やきめしの付け合わせのものとは思えないものや、
とろみの旨味が印象的なフカヒレのものなど、繊細さというよりはダイナミックだけど
まろやかさが感じられるスープが楽しいお店であった。
posted by 蚯蚓仙人 at 22:32| Comment(4) | TrackBack(0) | 銀座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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