吾輩は蚯蚓である。夜を昼を様々な街に縦横無尽に出没するたくましい生き物である。
根っからの外食好き"蚯蚓"の食生態フードダイアリー。

2005年06月18日

下北沢(中華料理) 〜待望の海鮮冷し中華2

本日知人と共に下北沢へ海鮮冷麺をいただきに足を運び候。

毎度ながら、冷麺は発注しつつ、その他何を食すか迷いつつも
お店のサービスマンのアドバイスなど聞きつつ発注内容を決める。
この店は味付けを変えて少ない素材で多種類のメニューを見た目増やすのではなく、
いろんな食材で豊富なメニューを構成しているので、
色々目移りして中々決められないのである。

ビールで喉を湿らせ、多くの皿を並べられそうな広々とした席でくつろいでいると、
お店お奨めの海老と青海苔の炒めものが出た。

海老のフリットと四万十川の乾燥青海苔といった雰囲気の大きな青海苔が
ふんわり絡める様にいためてあるのだが、
青海苔の香ばしさと海老の風味のしっかり効いた一品。
油っぽくないさらりとした青海苔を海老と共に欲張ってほおばりすぎると、
若干口の中が脱水状態になるのだが、
そこにビールをあおるとさっと落ち着いて一興。

下北沢 青海憎uめ.gif

麻婆豆腐は絹ごしの豆腐を用いて食感滑らかでいながら、
唐辛子系の冷たい辛さがそのさらりとした感じを助長する。
また中国山椒の風味も感じるが、口に山椒の強い風味が残るというよりは
鼻を抜けていく香りがあって美味しい。
山椒で口の周りがひんやりするものもあるが、そういった感覚はなく、
当然辛いが口当たりの良い麻婆豆腐である。

下北沢 麻婆豆腐.gif

特筆すべきは「白きくらげのおこげ」で、フカを戻す時のスープがベースという、
とろみのついた白濁したスープに見た目に美しい白きくらげが沢山入ったものを
おこげにざっとかけて、頂く一品。

下北沢 白きくらげ.gif

スープのやさしい奥行きあるおいしさと、おこげの米の揚げた香ばしい
香りがこの上ない旨さを形成していてたまらない心地になる。
そこに白きくらげはへなへなな食感だけでなく、ぷりっとした噛み心地もあり、
見た目美しく、食べておもしろい。
そこにさくっとしつつトロッともした香ばしいおこげの食感も加えられ、
もうちょっと、もう一口と求めて食べてしまう。

〆にはいつも待望の海鮮冷しをさらりと頂き(詳細は5月12日)、
全てを堪能したという満足感で一杯になる。

最後に頂いた杏仁豆腐は甘味の苦手な蚯蚓でも美味しく頂ける一品で、
梅の仁のような木の実の味を一瞬感じるさらりと美味しい味で、
ミルクと甘味でお茶尾濁さない品のいい印象をうける。

下北沢 杏仁豆腐.gif

この夏この冷麺を食べにだけに何度下北沢に足を運ぶのか、
想像がつかないが、人と連れ立って、色々な皿を楽しみつつ、
海鮮冷麺を〆に食べる事が出来ればと感じた今日この頃であった。
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2005年05月26日

下北沢(担々麺) 〜重厚感ある担々麺 

本日店の中休み頃に遅い昼食を頂き候。
たまたま、下北沢で手早く昼を済ませたいと思っていたところ、この店に遭遇。
どっちの料理ショーでも取り上げられたなどをウリにしているので、
大はずれはないだろうと信じて入ってみることにした。

店は独特のクミンシードのようなエスニックな香りが漂っており、
カウンター席がメインにならぶ一種独特の印象を受ける。
色々な具材を変えて種類を違えた担々麺などもあったが、
ベーシックなものを食券購入により発注。
程なくして皿が来た。

下北沢 たんたんめん.gif

スープは紹興酒のような泡盛のような酒の香りに気を緩める間に
通常の胡麻の香りが効いた味わいに襲われ、
この担々麺の奥に潜む味わいの豊かさを予感させる。
肉味噌は上に載っているテンメンジャンで味付けされた肉味噌と、
既にスープに潜んでいる胡麻、松の実の混ざったコクのあるほっとする味わいと
何か分からないエスニック風の爽やかな香りのする肉味噌の2種あるような
重厚感あるもので、固めの細ちぢれ麺にこれらが良くからんできて深い味わいを出す。
気持ち山椒のような香りもするが重厚感ある味わいにそれも見いだせない風味となって、
頂ける。

このところ、担々麺の経験を増やすべく色々な店で試していたにもかかわらず、
個性に乏しく胡麻と辛みのラー油の濃厚な旨味に依存した怠慢な担々麺に
遭遇することが多かったように感じている。
そのようなこともあって、久しぶりのこだわった担々麺を頂けて心地よい気持ちになった。

担々麺は若いとは言いがたい蚯蚓にとっては日々足で稼いで深堀するには
いささか重たい食べ物であるため、担々麺を特集していた雑誌(バックナンバー)など
取り寄せて、今後は深めていきたいと弱気になる今日この頃であった。
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2005年05月12日

下北沢(中華) 〜待望の海鮮冷し

本日夜に下北沢へはせ参じ候。

以前記事にしたふかひれラーメンのお店から義理堅く連絡があり、
時間を見つけ、期待を胸にそのためだけに下北沢に参上した次第である。

店に入り席に着くと同時に冷しを発注。
冷し開始の連絡をくれたサービスマンの方が、気を利かせて
山椒の風味の効いた大根の漬物の小鉢やらを出してくれたが、
ともかくあの味を一口目に、と思いを馳せて遠慮気味に漬物をつまみつつ、
皿が来るまで我慢していると、程なくして麺が来た。

冷しというと胡麻ダレのベージュ色や醤油ダレの黒いものを連想するが、
この店の冷しは見た目に綺麗な真っ白な甘酢のタレで仕上げる美しい一皿である。
従って写真のような白い皿に盛られると、具の鮮やかな原色がそのまま際立ち、食欲が増す。

下北沢 海鮮冷し.gif

早速一口。
コシと艶のある麺を口にすると、生姜のような香りと柑橘系のような複雑な香りが
かすかによぎりながら、噛む頃にはほのかな甘味と酸味がこれまた複雑に絡んできて
これが喉を通ると体がすっきりした感じがする。
これにニンニクの香りが心地よい、下味のついた食感のよいクラゲや
絶妙なゆで加減によって、ぷりっとした食感と甲殻類の旨味と甘味を絶妙に引き出した海老、
一見すると普通に見えるがきちんと仕事のされているトマトなど、
具材と一緒に甘酢の絡む麺と共に口に含むと、甘酢ダレが常に違う皿を頂いているような
とても様々な味の変化を遂げて、口があきるどころか夢中になって食べてしまう。

以前食べた冷しの印象そのままである。

この甘酢がなんとも絶妙だからなせる業、としか言葉に乏しい蚯蚓には表現できないのだが、
ともかくこの冷しを知ってしまって以来、他の店での冷しを発注しようという気持ちが
起こらないのである。
もし他店で発注するとしたら、他の人の発注したものを見て、タレが白かった場合に
興味本位もしくはこの店の味を求めて発注する可能性がある位で、
基本ここの冷しが蚯蚓の理想に限りなく近いと言って、過言ではない。

他群を抜いて美味しい冷しであるが、強いて難を言えば、
蚯蚓は胡瓜が何かと混ざると、胡瓜の青い瓜臭さが
他の風味より勝ってしまう為、料理の彩りとしての重要性は確かにあるものの、
皿全体の風味の天敵としてあまり好まない食材の一つである。
そのためこの胡瓜の皮を完全にむいて瓜臭さを半減させるなど、
一仕事したようなものになれば、おそらく蚯蚓の理想の一品となるであろう。

下北沢に用事と云う事がめったにない蚯蚓であるが、
今年の夏は人を連れ立って、これを用事に下北沢へ足を運び、
冷し以外の色々な皿についても楽しんでみたいと思う。

このお店の場所はこちらです。
posted by 蚯蚓仙人 at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 下北沢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月25日

下北沢 〜バランスよい香りと食感は奥深い風味と化す(中華)

今晩下北沢にて冷やし中華の美味しい店で夜を堪能す。

ここの海鮮冷やしが大好きな蚯蚓は、下北沢を訪れることが多かった時分、
この店に多々足を運んでいた。
久しぶりに訪れた下北沢で「あったらいいな」と閃いて足を運んでみたのだが、
当然のことながら、季節はずれの為メニューになく、別の皿を発注することにした。
トリソバが有名なので、これもいつも食べたいと思ってはいるものの、
1400円のフカヒレ麺を発注。
このフカヒレ麺、高級食材であるフカヒレそのものに惹かれている訳ではなく、
この皿のまとまり具合が印象的で、久しぶりに来た蚯蚓としては冷しの無い今
その記憶の掘り起こしがしたくなったのだ。

先にちょこちょこ発注したものをつまんでいると、いよいよフカヒレ麺がきた。
ここのフカヒレ麺は餡が非常に重要な役割を果たしていて、スープを濁さず、
軽く麺と野菜を堪能した後、餡と麺を絡めるようにしつつ野菜をつまんで食べると、
野菜は程良い葉物の青いほろ苦さと旨味のある甘辛い醤油
(片栗でとろみをつけた堅焼きそばの餡の甘辛系の風味に似たもの)のスープとさらに、
餡の滋味深い甘みとが融合して、濃いお抹茶と美味しいコクのある出汁醤油の甘辛い菓子を
堪能したような心地にさせてくれる。
また、しばらくしてスープの染み込んだフカヒレを思い切りほおばって、
また麺や野菜で愉しんで、またフカヒレをほおばって、とくり返すと、
二品堪能した気持ちで実に美味しく瞬く間にいただける。

下北沢 フカヒレ麺.gif

その他本日先につまんだイカと葱の炒め物もオイスターソースのような香りと醤油のコクと、
葱の香ばしさと甘みと透き通りそうな白いきれいなイカのとろっとした感じが融合して、
食感、香り共にバランスよくいただける。

下北沢 イカv゙uめ物.gif

この店の給仕の人は変わったと蚯蚓は思いこんでいたので、
前の方はどうしたのかと尋ねたのだが、実は同一人物で、そのようなことから話が広がって、
終いには冷やしの始まったときに連絡を頂くこととなった。

風味もさることながら、口当たりの優しい食感も考慮されているこの皿たちは
優れていると蚯蚓は感じている。
冷やしの連絡が来たら、早速足を運び、逐次今回記載しきれなかったバランスのよい料理を
堪能し、記事に出来ればと思う。
posted by 蚯蚓仙人 at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 下北沢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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