吾輩は蚯蚓である。夜を昼を様々な街に縦横無尽に出没するたくましい生き物である。
根っからの外食好き"蚯蚓"の食生態フードダイアリー。

2005年10月07日

東京・京成立石(鳥専門) 半身丸揚げの唐揚げの心地

本日夜に鳥専門店で一杯ひっかけ候。

この店商店街沿いには生肉屋の面もちで建っており、昼間通ると全くもって
その存在に気づかないのだが、夜の提灯に灯がともる時分になると、
その脇の入り口の障子から漏れる明かりで、
はたとここが飲み屋もやっていることに気づく、何とも風情のある店である。

畳敷きの小さな机の並ぶ店は、威勢の良いおかみさん数人で手際よく回しており、
店に入ろうものならすぐに、「こちらへ」と、案内される。

すぐ唐揚げの種類をきかれるが、それは鰻の如くに単に大きさの違いで、
小食な蚯蚓は、否、大食漢でない限りは皆小さい方を発注する。
その他好みで刺身など発注するが、
本日のんべいな連中4人で連れ立って、空腹で目移りするものの、
食後を経験したことのある連中なので、ともかく控えめで発注する。

手際よく皮目の煮込んだお通しが出て、ビールをあおっていると、
刺身やら漬け物がさっとでる。
そして、ビールを2〜3杯飲んだ頃いよいよ唐揚げが来た。

京成立石 鶏から揚げ.gif

ぷってりとしたもも肉のみならず、手羽先、首の骨などまで付いた
その唐揚げの姿はなんとも圧巻である。
いつも忘れてしまうこの鶏のばらし方をおかみさんに教わりながら、
もも肉、手羽、足先、首といった具合にばらして、
骨張っているところから熱い内にばりばりと頂く。

普通ではちょっと無理かと思う肋骨など、ざくざくとかみ砕いて、
おいしく頂ける。時に濃厚なレバーの風味も骨身から感じながら、
皮目に擦り込まれた塩気と鶏肉の旨味と部位を変えるたびに
ぐっときてはビールで口をなおして、また味わってはビールで休めてと
ここからは会話も減って夢中で食べるようになってくる。

お通しを少し残して付け合わせのキャベツの千切りにかけて食べると旨いのだが、
その頃になると、少し低めの机に前屈みでいる自分の姿勢をいったん正して、
更にもう一度、背筋をぐんと伸ばしたくなる程に満腹感が襲ってくる。
それとともに空腹でありついたビールがじんわり効いてきて、
腹一杯、ほろ眠さが襲ってきて、いよいよ帰ろうかという気持ちになる。

蚯蚓はこの店に来るときは、大抵この一軒で終わる。
それは食べた経験のある人にしか感じ得ない満腹感、満足感なので、
是非一度この心地よい感覚を試していただきたいところである。
飲んべえをとことん魅了する店の多い京成立石の中でも、
この街の飲み屋を知っていると言うには外せない有名な良店である。

この店の場所はこちら


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2005年09月10日

東京・京成立石(おでん)〜きれいなおでん、旨い焼酎

本日夜におでんやに足を運び候。

このおでんやは東京一旨い焼酎を出す店として、
蚯蚓がこよなくひいきにする店である。

久しぶりの来店なのだが、メニュー数が以前よりずっと多くなり、
目移りするものの、結局久しぶりなだけに気になる定番の油揚げ焼きを発注。
おでんはとうふやらしらたきをとりあえず発注。
焼酎は無論、水割りの店主のおすすめからである。

とうふは本日はしっかりした豆の風味と出汁が絶妙の滋味深い味わいの一皿で、
たまに出るおぼろのとうふのおでんも食感、風味とも良いが、
水割りのきゅっと口に含んだ後の
このおいかけで食べる熱いとうふはこれに限る。

油揚げ焼きは厚揚げほどの厚みのあるふっくらした油揚げを
表面がカリッとなるように焼き、それを辛味の残る薬味の葱とかつおぶしで頂く
香ばしさの中に薬味の香りが口中に広がる一品。
これは蚯蚓の好物で、ひとりで一皿さらりと頂ける。
行儀は悪いが、おでんの皿の残りつゆに浸して食べても旨く、
ともかくこの店に来たら、一度は口にすべき定番品と言って過言ではない。

京成立石 揚げ焼き.gif

そうこうするうち、客が数回転し、見慣れた顔に出会ったりする。
この店は主人の人徳なのだろうが実に酒とのつきあいの上手な、
だけど気張らない客が多く出入りしている。

従って、この夜初めてあった隣席の客とも楽しく会話が出来、
おのずと蚯蚓自身も心地よい酒が飲める。
この記事を読んでいただいている方にも新たに出会い、
最近記事を書くことから遠のいていた己の怠慢さに恥ずかしさを覚えながらも
襟を正して、再び記事を書こうと思った夜でもあった。

この店の心地よさを書くつもりが己の戯れ言になってしまったが、
今後何度となく訪れるであろうこの店の記事なので、
その他の皿についてはまたの記事にしたいと思う。
posted by 蚯蚓仙人 at 11:37| Comment(6) | TrackBack(0) | 京成立石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月06日

東京・京成立石(蕎麦) 〜味な蕎麦を求めた意地の散歩の収穫

本日夜に、旨い蕎麦を求めて書き込みのあった(2005.8.27コメント参照)
蕎麦屋へ足を運び候。
と、言いたいところであったが、思い立ってその店へ行ってしまったため、
運悪くその店の休業日に足を運んだ次第である。

駅から割と離れた場所にあるだけに、このまますごすごと来た道を戻るのは
自分の無精で無計画な性格を悔いる歩きとなることは間違いないだけに、
隣駅まで歩く決意をし、来た道を戻ることなく前進した。

すると隣駅どころか数十メートル先の並びに、店構えの古びた旨そうな蕎麦屋が
看板に光を灯している。
ショーケースだけ見ると街の店屋物屋の雰囲気があって、
はずれの可能性もあるのだが、新蕎麦打ちはじめの告知の張り紙が、
そういった店ではないことを物語っているように感じたので、
これも縁だと思って入ることにした。

京成立石 手打ち蕎麦.gif

店の中はいかにもなお品書きがずらっと並んでおり、
手書きの張り紙の中から、手打ちの鴨せいろ蕎麦を発見。
鴨南蛮もあるとのことだったのだが、はじめての店と言うこともあり、
冷たい蕎麦も試してみたい欲張りな蚯蚓は、鴨の付け汁に加えて、
ふつうのそばつゆも出していただくようお願いし、それを発注。
また、自家製にしんもあるということで、単品で発注。
程なくして鴨せいろが出てきた。

京成立石 かもせいろ蕎麦.gif

蕎麦は外見、普通の細蕎麦よりも太めというか、平たい蕎麦である。
昆布と鰹のベーシックなめんつゆで、つるりと頂くと固めの湯で加減によって残る
芯の部分のわずかな粉の心地がそば粉の風味の良さを感じさせることに重要な
役割を果たしていて、ワサビがつまらないながらも、蕎麦自体はなかなか。

ごろっとした鴨肉がふんだんに入った麺の汁は、
この平たい蕎麦にしっかりと鴨の風味が乗って、旨い。
また、葱を焼いたような風味が汁と相まって、まるで正月の雑煮に焼き餅を
入れたような芳ばしい香りがして夢中になって蕎麦をすすってしまい、
結構量があるのではと思った2段のざるそばを瞬く間に平らげてしまった。
またごろっとした合鴨肉も、よくある仕事の悪い煮すぎた堅い鴨とは異なり、
心地よい食感で頂ける。

京成立石 にしん.gif

それに後れをとってにしんが運ばれてきたのだが、
甘じょっぱく煮付けられたこのにしんが、特筆すべき美味しさを放っていた。
甘味がありながら、巧く表現できないが、
昆布の旨味やにしんの脂が生玉子の黄身のまったりとした
濃厚さのようなものをその魚の身の表面に
風味としてまとわせる役割を果たしているようで、
そこに唐辛子の冷たい風味の部分だけが、
後にほのかに効いて口が甘味や旨味でだるくならない一品。
蚯蚓は鴨なんばんにこのところご執心で、色々な店を彷徨っていたが、
一気ににしん蕎麦に心移りしてしまいそうなほどに久しぶりに旨いにしんを頂いた。

次回は暖かいにしん蕎麦を食べに、この店を訪れたいところである。
posted by 蚯蚓仙人 at 11:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 京成立石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月14日

京成立石 〜実直でいて丸い味 (ラーメン)

本日京成立石にてラーメンを食らい候。

中華料理屋が乱立するこの京成立石で夜になるとひっそりと電気がつき開店し、
しかしながら時間帯によっては行列の出来るラーメン屋が京成立石駅からほど近い、
線路沿いにある。

ラーメンガイドブックに載る京成立石の店というと大抵この店と言って良い程で、
店の中にはラーメン評論家の石神氏の色紙等、有名人の色紙が目にとまる。
有名なのは香味ラーメンであるが、本日はベーシックなラーメンを発注。

魚系の出汁を強く感じるしょうゆラーメンは揚げニンニクの香りと相まって素直に美味しい。
この今ではベーシックとも言える味わいのスープに、やや太目の柔らかい中に、きちんとした
もちっとした食感のみらず、つるっとした滑りの良い麺が実に良く合う。
別発注の煮卵は程よい半熟で、黄身までしっかりと醤油風味が染み渡り、
これを一かじりして麺をすすったり、嫌味のない塩っこい味付けのチャーシューを
一かじりしてスープを飲んだりする間に、ちょうど良く一杯を食べ終えられる。

京成立石 ラーメン.gif

このお店の定番メニューにはお粥もあって、それもまた美味しいのだが、
それは別の機会に記事にしたいと思う。
この確信犯的なベーシックな味で客をひきつけつつ、新メニューの開発にも情熱を注ぐ
店主のラーメンへのひたむきさは、この店が飽きられてしまうことなく客を惹きつけてきた
要因とも思える。
客も店も熱い、競争の激しいラーメン市場では、
スープのカテゴリーやバリエーションが日々開発され、多くが淘汰される中、
生き残った味が「ベーシックな味」として市場で定番化されていくが、
この店はたたずまいはひっそりとしながらも、その淘汰の波に負けない勢いを感じる店である。

posted by 蚯蚓仙人 at 14:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 京成立石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月12日

京成立石 〜たかが焼酎水割り、されど水割り2 (おでん)

今晩、馴染みの京成立石のおでんやがいよいよ移転するという話をきき、
移転前の店を堪能するべく足を運び候。

京成線の線路沿いにあるこのおでんやであるが、
7人がやっとという狭いカウンターのみの店で、出汁の香りが店中に漂って、
心地よくそして並びの客と和気藹々と話ができるとても蚯蚓好みの空間である。

前回、「佐藤」の黒の水割りについて記事にしたが、
今回は最近追加されたつまみメニューに関して書こうと思う。

まずは鳥レバーとタマネギをウスターソース、ピリ辛風味に味仕立てた一皿。
ここに白髪ネギが散らされており、水割りと飲むと、
十分にレバーと馴染んだソースの甘辛さから懐かしさを感じてなかなか良い。

京成立石 鳥レバー.gif

そのほか、ホワイトアスパラの皿は、ゆでて甘みを出したものに梅肉ピリ辛餡が
良くあって美味しい。しかもガーリックトーストにラタトゥユまでメニューに登場し、
1人で切り盛りするおでんやとは思えない数の皿の種類である。

京成立石 ホワイトアスパラ.gif

京成立石 ガーリックトース.gif

発注してから気づいたがいずれも、焼酎よりビールや酎ハイが合うメニューを
頼んでいるにも関わらず、飲んだのはきれいな味の佐藤の黒の水割りや、
旭・萬年の35度の水割りなので、通常のおでんにして酒を愉しめば良かったと少々後悔した。

もしくは、軽く酎ハイと書いてしまったが、この店の主人のステアと氷のためか、
「トマト割り」なるトマトジュースの焼酎割りは格別にうまい。
そのため、水割りをやめて、上記のメニューとトマト割りの
ベストマッチでこれらを愉しむのも吉だったはずである。

酒と料理の組み合わせの良くない自分の”発注ミス”はさておき、
先日コメントを頂いた「なっけさん」のみならず、
おでんやにはこのブログを見たことのある方が結構お客にいるようである。
というのも、この日もそういった方に出会って、いささかくすぐったい心境になったのだが、
それもまた一興。

移転前最後のおでんやということで、心地よく飲みたいなと思って店に入ったら、
馴染みの方と談笑宜しくな楽しい酒に加え、上述のような数奇な出会いなど、
酒の話の肴に事欠かない一時であった。
出会った方々も蚯蚓の身の上を明かさず、デジタルな蚯蚓とアナログな蚯蚓の両方で
今後もご愛好頂けることを切望しつつ移転前最後のおでんやを愉しんだ夜であった。
posted by 蚯蚓仙人 at 14:13| Comment(4) | TrackBack(0) | 京成立石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月22日

京成立石 〜たかが焼酎水割り、されど水割り (おでん)

本日一杯飲み屋好きにはたまらない街、京成立石で引っ掛け候

京成立石はいつか記事にするであろう、もつで有名な一杯飲み屋や鳥屋など
呑み助にはたまらない、飲んだくれの街である。
そのような店は折を見て記事にするとして、蚯蚓がこの名店の多い街でこよなく愛す店が、
京成立石駅からUFJ銀行のATMがある側に降りて線路沿いにあるおでんを食べさせる店である。

この店はおでんと焼酎が飲める店で、狭い入り口から入ると最大席を作って7人ほどしか
座れないカウンターの小さな店である。
店に入ると鰹だしの香りに包まれて、仕事後で尖った気持ちも穏やかになる。
早速焼酎の水割りとキャベツ巻き、はんぺんを発注。

京成立石 おでん.gif

ここの店の恐ろしいのは、蚯蚓が色々呑んだ中で、圧倒的に焼酎を美味しく出すということである。
頼んだのはちょっと焼酎をこだわっていたりすれば誰もが知っている佐藤の黒。
今や「うちの店は焼酎にこだわってます。」と伝えたい時に、
魔王やこれらの焼酎をラインナップに組み込みアピールするのに用いられる
比較的メジャーな焼酎であるが、これを東京一美味しく出しているといって間違いない。
氷がまず氷屋から来るもの、佐藤に限っては割水の水は焼酎を作る際の仕込み水を使い、
あらかじめ割っている等仕込みの丁寧さもあるが、蚯蚓が思うに主人のステアが決定的である。

口にすると角がなく、口当たり良く芋焼酎のうまさが程よくくる水割り。
百聞は一賞味に如かずで巧い。
これに真面目に鰹出汁でとったおでんが来ると心底心が休まる。
祭り好きの主人は長きにわたって、このようなカウンターで客と接する仕事をしてきた事が
良く分るので、客のその日の心のコンディションをよくよく掴んで絶妙な距離感で、
相手をしてくれる。

しかし主人の商売っ気のなさには更に驚かされるが、
立石の相場でも安い方に入る価格で飲めるので、都心でしか飲まない人にとっては、
信じがたい存在のように感じられる。
烏山のオステリアと並んで蚯蚓の安住の店であるこの店は、
何度となく記事になるので、おでんについてはまた丁寧に書くことにする。

地図はこちらをご覧下さい
posted by 蚯蚓仙人 at 00:00| Comment(7) | TrackBack(0) | 京成立石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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