吾輩は蚯蚓である。夜を昼を様々な街に縦横無尽に出没するたくましい生き物である。
根っからの外食好き"蚯蚓"の食生態フードダイアリー。

2005年10月03日

東京・千歳烏山(とんかつ) 〜衣も旨い肉厚とんかつ

本日夜にとんかつを食らいに出向き候。

この店、蚯蚓は幼少の頃から馴染みのあるとんかつやである。
久しぶりに訪ねたところ、店のつくりが変わっていて、
昔はテーブル席があったのだが、カウンターのみになっており、
一瞬店主が変わったのかと不安にかられた。

味を確かめようと盛り合わせを発注。
発注してから肉の下処理をして衣をつけて揚げるのも全て見られ、
さらに不安は募る。
というのも、昔は調理場が見えない造りをしていて、
皿が出てくるまでに時間がかかっていつも謎に包まれていたのだが、
その理由が今正に目の前で解き明かされており、
食い入るように眺めてしまった。 

そうこうするうちに、白飯がよそられ、汁物が出され、
いよいよ盛り合わせが来た。

千歳烏山 かつ盛り合わせ.gif

ひれかつはまん丸としたみずみずしい肉厚なもので、
がぶりと食べると、さくっとしっかりした衣に卵の風味が見え隠れする。
ここに肉の旨味がふんわり押し寄せて、この一口で、
カツ丼の卵とカツに出汁ではなく肉汁が薄くかかったものを
ほおばったような感覚に陥る。

エビフライも海老の香りと旨味が引立つおいしい一品で、
コロッケも独特のタネの味わいをしていておもしろい。

主人は一言二言しか話を交わしただけでは蚯蚓と同様の天邪鬼に感じるが、
よくよく話すと非常に実直でいて、おもしろい。
聞けば独学でこの店のとんかつにたどり着いているらしい。

結局店のつくりが変わっただけで、料理人は変わっていないこともわかり、
ほっとした上、また食べたくなるとんかつを
己の記憶の引き出しの中から久しぶりに堀り起こせて非常にうれしい限りである。
今度来るときは肉の旨さを堪能するために、とんかつを発注したいところである。

この店の場所はこちら
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2005年08月27日

東京・千歳烏山(蕎麦) 〜鴨南蛮の小さな心遣い

本日夜にまたもや鴨南蛮を食す。

前回の記事以後も鴨南蛮を求めて色々試してみたものの、
記事に至る店がない残念な日が続いた切ない日々である。

この千歳烏山の店は前回の店より昔からある
烏山の今や10年近くにもなる古参とも言える。

職人の蕎麦を打つ姿が客席から見えるスペースを設けた
今ではそれほど目新しくない内装であるが、
当時は斬新で魅力的にうつったものである。

酒やつまみもあるが、つまみは少量の割に値が張るので
濁り酒とねぎびたしのみ発注。
蕎麦はもちろん鴨南蛮である。

しばらくして酒とつまみが来た。
切子のビールグラスに品良く入った白濁した酒は、
辛口でありつつも濁りらしい甘酒の風味と米の旨味が後からぐっときて
なかなかのもの。
ねぎびたしは筒状にぶつ切りされた葱をうすい出汁で煮びたしにしたもので、
鰹の僅かな風味と下に敷かれた昆布の旨味、葱の甘味が一体となって、
品のよい一品と化す。

そうこうするうちに鴨南蛮が運ばれてきた。
小さな短冊状に切られた鴨肉や葱、三つ葉といった鴨南蛮の基本役者達が
蕎麦をすするとそれぞれのいい味を出す。
麺は暖かいものと冷たいものの区別なく出す事もあり、すすると口の中で
ほどけ溶けるのだが、細かく刻まれた鴨や葱などと一緒に口に放ると
全ての甘味と旨味が一気に押し寄せて体も熱くなる旨さになる。

他店の鴨南蛮は専ら鴨肉が薄切りもしくは丸っこいぶつ切りのため、
麺と一緒にすすれないが、この店くらいであれば、一気に口に含める。
他店はそれなりに蕎麦の食感を残しているので、遅れて肉をほおばるのも
待っていられるが、この麺ではそうは行かない。
この店の暖かい蕎麦の麺が口でほどけるのを配慮して、
そのような鴨肉の切り刻みをしたのであれば、実にすばらしい工夫といっていい。

このところ鴨南蛮というあたたかい蕎麦を食べ続け、
蕎麦屋の創意工夫を垣間見る機会が増えた事が実に蚯蚓としては興味深い。
今回記事にした店のような発見は、
単に「この鴨肉は質のよい鴨肉だから旨い」といった類の話とは一味違うものである。
己の打つ蕎麦を知るからこそ出来る工夫はまだまだあるはずで、
そのような心を奮わす機会を求め、今後も鴨南蛮を食べたいところである。
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2005年08月22日

東京・千歳烏山(蕎麦) 〜野菜の甘みが旨い鴨南ばん

本日夜に鴨南ばんを食す。

長い風邪の間に気持ち小食になった蚯蚓は専ら
暖かい蕎麦にご執心である。

浜町の蕎麦屋で暖かい蕎麦に開眼して、
過去にざるしか食べず、その後足が遠のいてしまった店も、
思い直して暖かい蕎麦を求め彷徨っている次第である。

この千歳烏山の蕎麦やも冷たい蕎麦は今ひとつ好みでないにもかかわらず、
つまみの美味さが秀でており、日本酒をあおって〆る店のひとつであった。
今宵はそのせいろのみを求める心を改め、鴨南蛮はいかがなものかと、
かもそば(暖かい)を発注。

相変わらずこの店は発注から皿が来るのが長いが、
それも解って、待とうと思って待つと、不思議となんとか待てるものである。
しばらくして皿が来た。

千歳烏山 鴨蕎麦.gif

鮮やかな緑の映えるかも蕎麦である。
その緑はユリの蕾で、一口頂くと、さやえんどうの様なさっくりとした
歯ざわりで噛むほどに野菜の甘みがあって、実に美味い。
これまた歯ざわりの良い白いマコモダケも香ばしく風味があって、
よくある鴨蕎麦の濃い目の汁とは逆の色の薄い甘みの淡い汁である。
鴨肉は、気持ち薫香を感じるややレアなもので、
黒胡椒が薄味の汁の代わりに肉の臭みを引きうける役割を果たしている。
きのこの類も風味をしっかり放つので、肉と共に頂くとこれまた違った美味しさがある。

また蕎麦も冷たいものとは異なり太めに切った麺が汁を含み、
ずずっと頂くと鴨肉の香りが舞って一層食欲が増す。
硬めにゆでてあるのか、食感もしっかりあって食べ応えがある。

冷たい蕎麦が好みでなくとも、暖かい蕎麦は美味しいということもあるのだと、
痛感したひと時であったが、ともかく、この野菜の甘みやらさらりとした汁、
おきまりの肉団子は山椒の香りの豊かなものと、暑い夏に調子の整う一品である。
今までの鴨なんばんとは一味異なる鴨なんばんで
また目当てに食べに行きたいと思う今日この頃である。

このお店の場所はこちら
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2005年04月10日

千歳烏山 〜蕎麦よりつまみ (蕎麦)

今晩、烏山にて蕎麦を食らい候。

千歳烏山駅の南側からほど近いこの店であるが、
入れ替わりの多い中、ここ4,5年といった年月定着しつつあるそば屋である。

内装は純和風の感じの良い作りで、テーブル席で落ち着いて食事が出来る。
大半のお客は日替わりのおすすめセットを食べるのだが、開店以来何度か来てみた
蚯蚓はこの店で小皿の料理を堪能することが一番の楽しみである。

フロアの手際は決して良い方では無いので、混み具合をみつつ料理を発注。
まずは、平目の昆布〆がきた。
しっかりと昆布の旨味がする平目に薬味がうるさすぎず香味の働きをして、
1つの味になっている。
鴨のサラダも鴨自体の味わいが良く、それだけ食べて楽しむのもいいが、
ごま風味のハーブ野菜と一緒に口に含んでも相性が良く美味しい。

烏山 平目昆布〆.gif

千歳烏山 鴨.gif

ほやもとれたての新鮮、とまではいかないものの、臭くなる前の独特のアンモニア様の、
だけどさわやかな香りが来る比較的良い鮮度の状態で出されており、
これが、辛目の冷酒とやると、良い香りがぐっと立ってたまらない心地になる。
ゼリー寄せになっているため、タレがほやに良く絡んで口に運ぶことができ、良い。

その他、うるいの温かい出汁びたしもほろ苦甘いうるいのおいしさと出汁の旨味で
当然の如く日本酒がすすむ。

烏山 温野菜.gif

この要領で出汁巻きもジューシーといって良いほどにだし汁が湯葉状の卵焼きに
含まれていて良い。

烏山 出汁巻き.gif

今回「穴子天ざる」として〆の蕎麦を発注したが、
穴子の小骨をしっかり揚げつつ、しかし穴子の身はぱさつかず、
水分を残して旨味が出るようにじっくり揚げているようで、
もっちりとした食感があって美味しく頂ける。

蕎麦は繊細すぎて食事のみの時や、飲んだ後の〆には何か今ひとつ物足りなさが残るが、
さっぱりとした口直し的な役割の「つまみ」と考えれば、それなりに頂ける。

烏山 穴子天蕎麦.gif

この店は蕎麦の店とあるが、正直全てが酒の為にあるではないかと思えるほどに、
蕎麦までもがつまみとして美味しい。
烏山でイスに腰掛けて、雰囲気良く日本酒をひっかけるには良い店である。
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2005年02月26日

千歳烏山 〜質の高いプロの仕事を堪能 (オステリア)

本日夜、千歳烏山にて至福の時を求めてこの店に着地す。

千歳烏山駅を仙川駅寄りの改札から出て左手の階段を上り、駅の北側へ出た
六番街商店街を数十メートル歩いた蕎麦屋の2階にひっそりとその店はある。
この店が出来てかれこれ5年も過ぎようとしているのだが、
その年あたりに出来た店の中では着実に激戦区烏山で根付きつつある名店がある。

スタイルはオステリア。平たく表現するとワインバーである。
その日お奨めのワインの中から好きなものをグラス単位で発注できる。
全くワインの知識がなくとも、自分の好みの味やらを伝えて選んでもらうもよし、
どんな味わいかを臆せずきいて、快く説明をしてくれる中から選ぶもよし。
味わうことに素直であれば、これほどまでに服装等に気を使わずに気分もよく
楽しめる空間はこの界隈では稀である。

早速シャンパンを発注。
特筆すべきはこの店はシャンパンやワインを美味しく飲めるだけでなく、
料理も非常に美味しい店であるということ。
都心の下手な有名リストランテを軽く凌駕する若きシェフが一人で店の料理をまわす。
シャンパンが来ても目移りしてどの料理を発注するか悩むほどに、
とても一人でこなしていると思えない料理の種類がメニューに並ぶ。
また不定期にメニューが少しずつ変わっていくので、いつ来ても飽きない。

迷える煩悩をかきわけて、サヨリとウドの皿を発注。
程なくして皿が来た。
ウドが好きで発注するのだが、ぬたのような和食で馴染みの食材が、
実に洋の皿に仕上がっている。
サヨリやウドがハーブの香りとオリーブオイルの香りやコクに融合しつつ、
塩梅良く酸味がそこに覆いかぶさるように乗ってきて、
表現し得ない絶妙なバランスで美味しさを感じさせる。
そこに蚯蚓の好きな赤胡椒のパンチも効いて、ウドのさわやかさに一層キレが出る。

烏山 うど.gif

パスタも発注。これも手打ちのものやカッペリーニなど色々堪能できるので、
毎回非常に悩むのだが、断腸のおもいで一つに絞る。
カリカリに焼かれたパンチェッタと共にパスタを頂くと、
このパンチェッタが醤油の香りのような旨味の強い香りを放ち、
白インゲン豆のソースのふくよかな甘味と絡まってパスタの形状上噛むとなお旨い。
エストラゴン様のハーブも嫌味なく影の功労者として一役担っている。

烏山 パスタ.gif

蚯蚓もここでワインたるものの嗜み方を知り、また今も愉しい味の世界の広がる感覚を
覚えているといって過言ではない。
烏山ではここでしかないのだが、ワインによってグラスの形も変えて出してくれるし、
そもそも、そのグラスの重要性を体感できたのもこの店のお陰である。
また、ここの料理は今では確実に美味しい皿を出してくれる。
次にこの店に来た時の皿は、余韻薄れぬ間にきちんと記事にしておこうと反省する程、
言葉で表現しがたい滋味深い酒と料理を出してくれる隠れた烏山の名店である。

このお店の場所
posted by 蚯蚓仙人 at 21:52| Comment(8) | TrackBack(0) | 千歳烏山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月20日

東京・千歳烏山(中華) 〜気取らない烏山の古くからの名店

本日四川中華を食し候。

雑誌で汁なし担々麺がピックアップされたのを半年くらい前に目にしたが、
蚯蚓はもうかれこれ20年位お世話になっている千歳烏山の名店である。
旧甲州街道沿いの交番から入って甲州街道に向かっていく道にあり、
そのすぐ側には別の中華料理屋が軒を連ねている中華の激戦区に存在する。

最近好まれる繊細味志向の香港風の軽い味付けで美味しい皿を出す中華料理とは異なり、
食べた後に体が温まり、活力の沸くしっかりとした味付けの四川中華を出す店である。
街のよくある中華定食屋としての役割も果たしているので、
黒板のメニューにはそれらしきものが多く並ぶ。
今回はこの店に来たら迷わず頂きたい蚯蚓の定番料理を特筆する。

水餃子は胡麻ダレの香りや旨みのある醤油様のタレがかかったワンタン風の食感で
あるがこれが緑の葉物が入った餃子に実に合って何個でも食べたくなる。
麻婆豆腐は黒豆(とうち)や花椒が非常にきいた塩っ濃いが味わい深い皿で、
定食のご飯がどんどん進む。

千歳烏山 水餃子.gif

千歳烏山 麻婆豆腐.gif

その他蒸し鶏の山椒ソースも鳥がパサつくことなく、
肉の甘みのような味わいが感じられ、そこに青い山椒のソースが来て、
絶妙な前菜となる。
この店の前菜はリーズナブルでいながら凝っていて美味い。

中華定食を頂く形でさらりと食していくもよし、
料理を堪能しに複数の人とくるもよしの千歳烏山の気取らない名店である。
posted by 蚯蚓仙人 at 19:02| Comment(5) | TrackBack(0) | 千歳烏山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月18日

千歳烏山 〜のんべえの知る魚の旨い店 (居酒屋)

本日烏山にて魚を食らい候。

旧甲州街道沿いの大きなバス停から調布方向へ数十メートル歩くと、
赤い看板がビルにぶら下がっているのが目に付く。
見下ろしてもそこが店の入り口ではないので、一瞬戸惑うが、
少し路地に入ったそこが店の入り口となっている。

入ると山小屋のロッジを彷彿とするつくり。
ビールや日本酒など酒の種類は非常に少ないが、この店は持ち込み可能なので、
好きな酒は自分で持ち込むことになる。
とりあえず、ビールを発注。程なくして瓶ビールが来る。
蚯蚓はこの店だと比較的人と連れ立ってくる為、
特にリクエストすることなく漬物、小鉢ときて、刺身の皿が来て、いよいよ
机が賑わって思い思いの食べたいものを突付く感じになる。

刺身など、魚が旨いこの店ははずれはなく、逆に特筆すべき旨いものが必ずある。
今回はトリ貝。食感だけで味気ないのとは違い、旨味と甘味がグッと来るうえ、
アオヤギのような貝の風味が乗ってきて実に良い。ヤリイカも濃厚で甘味がのって、
噛むほどに旨い。
旨い刺身はやはりこうやって甘味も旨味も噛むほどに乗ってくるものだと改めて実感する。

烏山 トリ貝.gif

本日は続いてちくわの揚げ物が来た。
一見すると給食で出たような青海苔のちくわの揚げ物に見えるが、
食べると全然違う代物である。
この青海苔思しきものは生海苔の青さで、一口かぶりつくと
ふんわりとろっと感がありながら、さくっという食感もあり、
さらにちくわ自身の食感もあるので、食べて楽しく、それでいて
実に風味豊かでビールと良く合う。止まらない旨さである。
小鉢はマグロ納豆。ここの店の凄いところは、ほぼ毎度葱も旨いのだ。
もし食す機会があれば是非意識して味わっていただきたい。

烏山 ちくわあげ.gif

烏山 ねぎ.gif

今日はあまりに店が混みすぎて長居しないのを条件に急遽予約して入ったこともあり、
その他ほっけの焼いたもの程度で、済ませて出てきてしまった。
しかし、リーズナブルでいながら、美味しくいただけるように
旬の魚を出してくれるので、安心して舌を任せて、
出てくる料理で至福のひと時を過ごす事が出来る。

あまり遅い時間までやっていないのが残念であるが、
烏山には時間をずらして二軒目、三件目・・・と飲める店がある。
一軒目という意味でも、食べる事においても、ここは良い店である。
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2005年01月31日

千歳烏山 〜この街のニューフェースを食らう (タイ料理)

本日は千歳烏山にて食す。
仙川寄り、駅南側から歩いてすぐ、八百屋の上にタイ料理屋が出来たので、
早速入ってみることにした。
それ程広い店ではないが、内装が凝っており、奥の座敷で食べると、
さながら旅情気分でくつろげそうである。

早速タイ料理にお決まりのシンハービールを発注。
グラスもシンハーのモノなのが嬉しい。
そのせいか、香りの立ちもよく美味しく飲める。

千歳烏山 春雨サラダ

店の味を掴むべく、トムヤムクンスープやグリーンカレーを発注。
その他気になった「春雨サラダ」や「ココナッツミルクの蒸し物」等、
次々に発注した。

料理は日本人の男性と結婚したタイ人の女性が作っていた。
はじめに「春雨サラダ」がきた。なかなか旨い。
続いてグリーンカレーと香り米が来て、いよいよテーブルが窮屈になってきた。
それにしても、この店の食器はセラドン焼きという陶器で非常に気分良く食す事が出来る。
よくあるエスニックタイ料理の店だと、銀色の器だったり、普通の陶器なのだが、
ここの店は食器にもタイ色を品良く出していて下手な本国の屋台よりも美味しいし、
感じが良い。

香り米も普通の香り米よりもろこし系の甘味を感じる香りがあって良い。
そうこうしているうちに、トムヤムクンが来た。
普通飾り程度にエビなど入れて、あとはこぶみかんの葉などで
雰囲気程度にしか具材が入っていないのだが、
この店ではスープの塩梅良くなるように具材が入っており、当然辛いが旨味がある。

香り米ほどではなかったが、もち米も籠に入ってくるなどして、
なかなか美味しい。

千歳烏山 もち米

ココナッツミルク蒸しもスパイシーでいながら、
ココナッツミルクがうるさくなく香りを放ち、ご飯と良く合うように出来ている。

ミルクセーキ

先に駅北側に一軒あった店がつぶれてしまっていた為、この街にはタイ料理屋が無かった。
バンコクに滞在経験のある蚯蚓としては馴染み深い烏山への待望のタイ料理屋である。
しかも都心のエスニック料理屋より、良心的かつきちんとしたタイ料理が味わえるので、
今後メニューを増やしつつ、千歳烏山という難しい街で頑張って欲しいと願う店である。
posted by 蚯蚓仙人 at 00:00| Comment(6) | TrackBack(1) | 千歳烏山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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