吾輩は蚯蚓である。夜を昼を様々な街に縦横無尽に出没するたくましい生き物である。
根っからの外食好き"蚯蚓"の食生態フードダイアリー。

2005年03月29日

小川町 〜素材をケチしないだけで得られる満足度 (中華)

本日都心の店がオーダーストップをかける頃、中華料理屋に入り候。
最近食事の時間が遅くなり気味な蚯蚓としては10時以降に入店できる店は有り難い存在である。

赤を基調とした一見どこにでもある中華小皿料理の居酒屋風の提灯で飾った店構えであるが、
この時間でやっている有りがたさと、店の外の本日のおすすめ料理の中に黄ニラを
使ったものがあったために入ることにした。

まずは紹興酒を発注。
コップやぐい飲みで出す店が多い中、口の開いたプロボーションの良いグラスで
出してくれるのが非常に印象が良く、気分良くいただける。

小川町 紹興酒.gif

次に黄ニラの海鮮の炒め物、水餃子などを発注。
程なくして皿が来る。
水餃子に過度にうるさい蚯蚓としてはゆで方のせいか肉の旨味が劣る印象があったが、
炒め物の皿など、くわいをはじめ、きちんとした野菜類を使っている上、
下ごしらえのイカの包丁の入れ方や野菜の筋や皮をとる処理などの舌触りに関わる
手間のかかるものは若干物足りなさを感じつつも、
火の通しの処理についてはちきんと手順を踏んでいるので、甘みも出ており、
おいしくいただける。

小川町 水餃子.gif

小川町 黄ニラv゙uめ物.gif

それにしてもこの店、頼んで料理が来てから気づいたのだが、
小皿料理といいつつ、出す量が通常の皿のボリュームなのにもかかわらず、
値段がおすすめのものなどは他店の小皿料理価格なため、
上手に頼むと下手な中華定食屋で色々食べるよりずっと安くつく。

食材、調理全てに細心の手間と注意を払って、
最上級のおいしさや食感を出して値の張る皿を出す店も良いが、
ずるをしない普通の食材を味に関しておいしくなるようにまとめて安価で出す
この店の特徴も確信犯的でおもしろい。

ここは値段は多少張るもののなまこのような乾物の料理も扱っている店なので、
今度はそのような皿や今回食べなかった麺類も食べてみようと思う。
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2005年01月14日

小川町にて 〜人も色々!鍋も色々! (なべ)

本日深夜まで行かない夜にて行動候。
鍋たるものを食らう。
こぎれいなマイナーチェーン店を装した京風居酒屋。
無論テーブル席。

外食での鍋はあまり好まない蚯蚓である。
なぜなら出汁、具など、手に入るその日の自分の好みのものを調整して、
のんびり食すのがローコストで最高の食べ方であると考えているからだ。

人が鍋の面倒を見てくるのがよく、外食の鍋を好む人もいる。
究極の具材で”最高級の”鍋を食したい人もいる。
鍋はその入れ物の中で、自由にたちまわり、人を幸せにする食べ物である。

一人前1600円の鍋に話をもどすと、一般に想像するほうとうより幅広の
うどんが菜物を食べ終えた頃にはものすごい勢いで増殖し、始終うどんを食した
気にさせる鍋であった。
海老や貝などもいるが、第一印象以外は味噌味ではない「鍋煮込みうどん
といった鍋」が適切な表現と言えよう。
でも人と突付きあって食すと、それなりに納得してしまう。
やはり鍋は人を魅了する強者である。
posted by 蚯蚓仙人 at 00:00| Comment(4) | TrackBack(3) | 小川町 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月10日

小川町にて 〜蚯蚓も歩けばいい店に当たる (蕎麦)

本日神保町方向へと歩く際、奇妙な店を発見候

恒例の腹減り徘徊を行い発見した店である。
福島などの地酒を置き、福島の郷土料理などをつまみで出す店らしい。
とはいえ、赤提灯系の「郷土料理の店」というよりは、
こざっぱりとした、開店して間もない、外装に凝らない家庭料理の店のような雰囲気。
お母さん風の女性とその娘くらいの女性(年回りがそのような感じで血縁は感じない。)
2人でカウンター席6〜7席のまかないをする。

店の中が良く見えるので、さらに観察を続けると、
ミスマッチなことに本日は「宮城県鳴子町産の新そば」です。
と書かれている。

小川町 店の中

意味が解らない。福島の店のはずなのに、、と思ったのと、
蚯蚓は蕎麦がたまらなく好物なので興味津々で入ることにした。
「本日はもう、酒と蕎麦しかありませんがいいですか?」
の第一声にますます惹かれ、十割蕎麦(普通盛り700円)のみ発注。

聞けば、この店は福島の酒や料理のアピールをしている店だけれど、
町おこしで作った蕎麦が国産のために高くて近くのそば屋が

購入しなかった十割蕎麦を出してみたり、
脱サラして有機農法にこだわって作った蕎麦用の葱など使ってみたりするらしい。
農法にこだわって理想郷づくりの一環で野菜を作ったりする人は
宗教がかっていたりするものであるが、そういったことでもないようだ。
そのためか、そばの価格設定も別段安くもなく法外に高くもない。

食べてみると、10割とは思えないつやとコシ。
ぶつぶつ切れてしまうという感じはない。
香りは蚯蚓の大好きな店からすると技のせいか若干劣るが、十分に美味しい。
薬味の葱は非常にうまく、また蕎麦湯も10割だけにとろっとして甘みがあり非常によい。

小川町 そば

またもや別産地のこれまた農法にこだわったみかんのお試しがあり、
1個50円なので買ってみた。
これも決して安くはないが、店で出すものと考えると安い。
帰り途中に食べてみたが、これもなかなか美味しい。
技がいささかプロの料理人の粋までは行かないとはいえ、

十分料理と日本酒が楽しめそうである。
今度はメニューの福島の物も食べれる時間に足を運んでみたいと感じた店であった。
posted by 蚯蚓仙人 at 00:00| Comment(8) | TrackBack(0) | 小川町 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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