昼に長谷駅で集合し、まずは店構えも立派な老舗の力餅家へ。

すぐ側の海岸を眺め、その日が賞味期限の餅を頂くと
もち米のひねた香りが実に美味しさとのびやかな甘味のこし餡が
心地よい美味しさ。
土産には少し日持ちのする求肥の力餅を購入。
続いて江ノ電にて江ノ島駅へ。
今回の呑みツアーの道先案内人に連れられて、商店街を抜け、
江ノ島へ渡る橋へと向かう。
その橋の途中にこの屋台はある。

店に入るとおでん屋台で既に数人の客が夜さながらにおでんと酒を
引っ掛けている。
早速はんぺんと白滝を発注。
程なくして、皿が出た。
塩味が強めのおでんで、味はほどほど。
取り立てて美味いというわけではないが、昼間から海を横目に引っ掛ける
心地よさに疲れ気味な蚯蚓の気持ちは一気によみがえる。
この店では、手製のらっきょうの塩漬けを発注でき、
それと、とうふがなかなか。
サザエの浜焼きも発注できるので、
それと日本酒でということも可能である。
なんだかんだで、結構な飲み食いをしたが、屋台価格で勘定。

夕日を眺めながら、いざ江ノ島本島へてれてれと腹ごなしに散歩をする。
灯台からの夕日はほろ酔い気分もあいまって、
長旅に出て眺めたかのような非常に心打たれる景色である。

さらに島の奥に進み、次は海の見える座敷席で、
釜揚げしらすだのアジのたたきだの焼きハマグリだのを食らいながら、
とりとめない話に花を咲かせて時が過ぎていく。


気づけばすっかり最後の客になっており、
暗い島道を抜け、橋の袂付近のスマートボール屋で一遊びした後、帰路へ。
特筆すべきおいしさの出会いを求めた食べ歩きというよりは
むしろ気分転換を重視したのんびりツアーであったが、
飲む面子と店の雰囲気のお陰で、充実感さえ感じるひと時を過ごせた日であった。