吾輩は蚯蚓である。夜を昼を様々な街に縦横無尽に出没するたくましい生き物である。
根っからの外食好き"蚯蚓"の食生態フードダイアリー。

2005年12月29日

特別編・イタリア 〜蚯蚓イタリアへ行く

本日より知人を訪ねにフランス経由で、
一路イタリア・ナポリへ渡航し候。

ナポリへは2年ぶり、2回目の訪問である。
現地29日午後、空港で数ヶ月間ナポリに滞在予定の知人と落ち合い、
早速市街へバスで向かう。

石造りが基本のヨーロッパの景色は異国情緒たっぷりで、
これだけでも日本のことなど忘れてしまえるほどである。

ことに天気に関しては山の天気の性質をもっているようで、
夕方ともなると、断続的にわか雨が石畳の地面を濡らし、
街の風景の匂いや音、景観に重要な役割を果たしているように感じる。

橙色の市街バスを乗り継ぎ、目的のバス停で降りると
定石どおり、早速の雨である。
不精で傘を持たない蚯蚓は帽子を被っていてこれ幸いと、
足早に海沿いの公園内にある臨界実験所へ向かい、
以前お世話になった方に軽く挨拶を済ませ、
早速知人と旅の疲れを癒す食事へと出掛けた。

さてどこに食事しに行くかという時に、
結局雨も降っていることだし、近場でお勧めの店を
先ほど軽く挨拶したイタリア人にたずねる事にした。
かなり場当たり的にみえるが、彼の実家はフォッジャ(FOGGIA)というイタリア東側の
街にあり、そこで以前彼の自慢のマンマ料理を頂いたところ、
普通のリストランテ顔負けの郷土料理を頂き、舌の信頼度は高いのである。

「美味しいピッツェリアを教えてくれ」という問いに対し、
彼は「Pizza Margehrita」という店が美味しいと紹介してくれた。
しかし、ナポリピザといえば、「マルゲリータ」。
その名前をそのまま店の名前にしてしまうのはあまりにも安易ではないか、
という疑念と「近場で」という妥協した自分への瞬時の判断の後悔が
渦巻きながらもいざ店へ。

店構えは石造りの建物も手伝って、実に良い雰囲気であり、
いささか不安が解消され、いざ店内へ。
お勧めのマルゲリータのDOCブッファラ
(モツァレラチーズが水牛のもの)と鰯のマリネとワインを発注。

DSCF0142.gif

残りの不安は出された皿の香りと共に解消された。
ふんわりと焼かれた生地はもったりとして心地よいバジルの香りを放っている。
ナイフとフォークでピザ生地を切り分けいざ一口。
水牛のモツァレラチーズの旨味とさわやかなコーンのような香りを放つ
生地が食べるほどに口の中で混ざり合って、粉の甘味を感じる美味しい
”炭火の香り漂うもちパン”と化す。
ここにトマトの言うまでも無い美味しさが協同して率直な美味しさを
感じさせるピザであった。

DSCF0140.gif

気分良く食事を終え、一路、寝処へ。
今回は知人がお世話になっているイタリア人のお宅に、
さらに1匹ご厄介になるという次第で、ナポリの一般家庭で荷を解くこととなった。

posted by 蚯蚓仙人 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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