吾輩は蚯蚓である。夜を昼を様々な街に縦横無尽に出没するたくましい生き物である。
根っからの外食好き"蚯蚓"の食生態フードダイアリー。

2005年09月30日

東京・新宿三丁目(貝料理) 〜貝料理の専門店

最近新宿三丁目は、オステリアやスタンディングのワインバーなど、
新しい店の開店が目白押しである。

と言いつつ、本日は人に連れられ、もうずっと古い方に分類されるであろう
貝料理の専門店へ足を運び候。
いずれ記事にする予定であるが、茅場町や最近では神田にも新店を構えた
貝の専門店に蚯蚓はたまに足を運ぶ。
その会話から端を発して、この店へ行く事になった次第である。

少し前になるが、オイスターバーがアメリカから上陸し、
カキの洒落た店舗が増えたこともあったが、
今回の記事はその類の物とはいささか異なる。

はまぐりやあさりは勿論の事、カキやホタテ、ミルなど
一般のいわゆる貝全般をさまざまな料理にして出す、
どちらかというと日本酒や焼酎の合う和風仕立てな品を出す店である。

1階は10人弱のカウンター席のみで、2階は座敷席である。
この2階へ通されると、ここが新宿三丁目である事を忘れ、
どこか温泉地の小旅館へ来たような心地にさせる何とも不思議な
居心地の実に良い小ぢんまりとした座敷席である。

まず、お通しの如くに蜆の特有の青みがかった白濁した出汁エキスを
日本酒のグラスで出され、一口でさっと頂き飲む酒に備える。

新宿三丁目 しじみ通し.gif

早速今日薦めの刺身の盛り合わせに赤貝を足してもらい、ビールを発注。
程なくして刺身が来た。
ホタテは甘味とむっちりした食感が心地よく、香りも品良く美味しい。
白ミルも磯の香りがぐっと来つつ、歯ごたえ良く
日本酒との相性は言うまでも無い。

新宿三丁目 貝刺し盛り.gif

焼きはまぐりもこの貝の育ちの良さを感じさせる、
海草の甘味のような旨味たっぷりの味わい深い美味しさに酒が進む。

新宿三丁目 焼き蛤.gif

〆のあさりご飯と味噌汁もよく海ぺたで食べたりする、
潮気の良さでおいしさを感じる旨さというより、
あさりが沢山美味しいものを食べたところで、
漁師に獲られて調理されたような滋味深い甘味を感じさせる。

新宿三丁目 あさりごはん.gif

そのほかの陶板焼き風のものなどの料理も全て、貝の旨味の特徴を
一層際立たせる品ばかりで、実によい。
気持ち一皿辺りの価格が3丁目にしては高いところであるが、
値段なりの美味しさを堪能できる実力ある店である。

今度記事にする折は、名物の貝を使った餃子等のこの店ならではの
皿を特筆したいところである。
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2005年09月27日

東京・浅草(ロシア料理)〜下町老舗洋食風のうまいロシア料理

本日昼にロシア料理を頂き候。

浅草はロシア料理店が軒を連ねている街として有名であるが、
蚯蚓にとっては浅草では1件しか入ったことのない
あまり馴染みのない類の料理である。

祖父の墓参り帰りにどじょうでも頂こうかと国際通りの田原町寄り界隈を
てれてれ歩いていたところ、店構えはもう年期の入った高級喫茶店風の、
けれども、どことなく美味しい店である風格の漂うロシア料理屋を発見。

昼のコースが3000円弱で、値段だけ考えれば、いささか値が張るが、
色々料理を楽しめる割には安価な印象を受けたので、入ってみることにした。

店は2階が個室、1階が全部で30席弱ほどの大きめの店で、
入口の二重扉の重厚な雰囲気とは裏腹に、
よれたTシャツ姿の下町風情の親父が一人で食べに来ていたり、
と服装を気兼ねすることなく入れるところのようである。

早速2400円のロールキャベツのコースを発注。
しばらくして、サラダが出された。
オイルとビネガー等を皿の上からさっとかけてすますのではなく、
きちんと葉野菜にからめて出されており、仕事の丁寧さを感じさせる。

タイミングを見計らわれながら、次にボルシチが運ばれてきた。
このボルシチが一見するとキャベツやトマトのふんだんに入った、
単なるミネストローネに見える。
しかしビーツのしっかり入った赤味の鮮やかなトマトのスープを
一口頂くと時折サワークリーム系の酸味が来たり、トマトの酸味がきたり、
この豊かな酸味とキャベツや根菜の甘味が混ざって複雑な風味になったりと、
ベーコン味でお茶を濁す類のボルシチとは一線を画した美味しい一品である。

浅草 ボルシチ.gif

次の海老をまいたカニクリームコロッケは、
中のホワイトソースにカニの身とタマネギがふんだんに入っており、
一口食べるとタマネギの旨味と甘味がぐっときてそこにカニの身の
まったりした旨味が追いかけてくる。
マヨネーズソースでコクが一層増し、トマトソースの酸味が口を飽きさせない。
付け合わせもインゲンや人参が柔らかく
水分をたっぷり含んだ仕上がりをしていて、どことなく懐かしい、
家庭的な美味しさを感じる一皿。

浅草 カニコロ.gif

目当てのロールキャベツは、ボルシチのスープに浸された
キャベツラザニアといった風貌で、
牛挽肉がキャベツの皮の間に挟まれている。
このキャベツの皮が酢漬けになっているのか、
滋味深い酸味がこのロールキャベツを頂く間中ずっと続き、
飽きることなくどんどん頂けてしまう。

浅草 キャベツロール.gif

デザートと共に出されたロシアンティーは特筆すべき美味しさで、
自家製のイチゴジャムなのか、甘味が控えめでいて風味豊かなため、
沢山紅茶に入れても甘味の苦手な蚯蚓も別段気にならない。
むしろそのイチゴの風味と紅茶の香りの織りなす香りに心地よさを感じ、
食後のひとときをより一層豊かなものにする。

浅草 ロシアンティー.gif

全体的な雰囲気としては繊細な皿とは異なるが、
滋味深い酸味やタマネギの旨味の心地よさ、イチゴの心地よい風味など、
一皿に必ずポイントとなる美味しさがぐっと詰まった力強く、
暖かみのある料理であった。
かねてから理想の洋食を求めて人形町〜銀座を彷徨っていた蚯蚓であるが、
この力強く暖かみのあるロシア料理は洋食に相通じるものがある。
浅草のロシア料理や洋食の食べ歩きに興味が湧きそうな今日この頃である。

このお店の場所はこちら
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2005年09月25日

特別編・江ノ島 〜海っぺたで呑む一日

本日気の置けない飲兵衛達と連れ立って江ノ島へ足を運び候

昼に長谷駅で集合し、まずは店構えも立派な老舗の力餅家へ。

鎌倉 力餅.gif

すぐ側の海岸を眺め、その日が賞味期限の餅を頂くと
もち米のひねた香りが実に美味しさとのびやかな甘味のこし餡が
心地よい美味しさ。
土産には少し日持ちのする求肥の力餅を購入。

続いて江ノ電にて江ノ島駅へ。
今回の呑みツアーの道先案内人に連れられて、商店街を抜け、
江ノ島へ渡る橋へと向かう。
その橋の途中にこの屋台はある。

江ノ島 屋台.gif

店に入るとおでん屋台で既に数人の客が夜さながらにおでんと酒を
引っ掛けている。
早速はんぺんと白滝を発注。
程なくして、皿が出た。
塩味が強めのおでんで、味はほどほど。
取り立てて美味いというわけではないが、昼間から海を横目に引っ掛ける
心地よさに疲れ気味な蚯蚓の気持ちは一気によみがえる。
この店では、手製のらっきょうの塩漬けを発注でき、
それと、とうふがなかなか。
サザエの浜焼きも発注できるので、
それと日本酒でということも可能である。
なんだかんだで、結構な飲み食いをしたが、屋台価格で勘定。

鎌倉 おでん.gif

夕日を眺めながら、いざ江ノ島本島へてれてれと腹ごなしに散歩をする。
灯台からの夕日はほろ酔い気分もあいまって、
長旅に出て眺めたかのような非常に心打たれる景色である。

江ノ島 灯台.gif

さらに島の奥に進み、次は海の見える座敷席で、
釜揚げしらすだのアジのたたきだの焼きハマグリだのを食らいながら、
とりとめない話に花を咲かせて時が過ぎていく。

江ノ島 海の見える店.gif

江ノ島 鯵のたたき.gif

気づけばすっかり最後の客になっており、
暗い島道を抜け、橋の袂付近のスマートボール屋で一遊びした後、帰路へ。

特筆すべきおいしさの出会いを求めた食べ歩きというよりは
むしろ気分転換を重視したのんびりツアーであったが、
飲む面子と店の雰囲気のお陰で、充実感さえ感じるひと時を過ごせた日であった。
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2005年09月23日

東京・新宿三丁目(アフリカ料理)〜モヒートの旨い店

本日夜にアフリカンバーへ足を運び候。

先日蚯蚓の飲み仲間にこの店がテレビで紹介されるというメールが
来たとの事で、混んでしまうなら今のうちに行っておこうと思い立ち、
足を運んだ次第である。

そもそも蚯蚓がこの店に惹かれたのは1つの看板である。
新宿三丁目はゴールデン街同様、最近改装して、
小ぎれいな店構えの店が増えており、新宿の雑然とした風情が失われつつある。

そんな中、手製で店の雰囲気が感じられるこのたて看板が目に留まり、
店に入ったのが最初で、カラー電球が怪しい光を灯す暗い内装のカウンター中心の
バー風の店であるが、ギネスやら酒がノーチャージで飲め、
以来ふとしたときに立ち寄っている。

新宿三丁目 アフリカンバー.gif

この店の蚯蚓の好物はモヒートとヤム芋を使った料理である。
本日はその好物のモヒートと新たにヤム芋と野菜を煮込んだ料理を発注。
店はラッキーさんという自称なのか本名なのか不明なナイジェリア出身の
男性が料理や酒を一人で作り、運びは感じの良い女性が行う。

程なくしてモヒートが先行してきた。
ラッキーさんのモヒートはバカルディのラムベースなのだが、
底の分厚いグラスにミントの葉を入れ、
バースプーンでがつがつと葉を潰し、香りを出す。
また、葉の雰囲気が洋菓子にある類の葉脈のはっきりしたものとは異なり、
丸っこい葉脈のあまりない葉の様で、興味がそそられるところである。
ともかく甘すぎず、レモンの果汁が前に出すぎず、
ミントの甘くてサッパリした香りとラムがガツンと来るモヒートは
しっかりとしていて、旨い。

新宿三丁目 モヒート.gif

次にヤム芋料理が来たのだが、非常に辛い。
辛さの中に、野菜やら芋の甘味が出るのだが、
折角のモヒートの心地よさが半減してしまい、酒をビールにするか、
通常頼むもっちりさせたヤム芋とシチューにしておくべきだったと
いささか後悔しつつも料理を堪能。

この日初めて知ったのだが、ラッキーさんは太鼓を叩いて客とセッションする
らしい。客は皆めいめい上手に叩いてラッキーさんとセッションするのだが、
リズム感の無い蚯蚓はてんでダメである。
それでも上手にらしくまとめてくれるラッキーさんの腕は凄いところである。
そうこうするうちに、見知らぬ客とも会話が弾んで、ついつい長居してしまう。

そんなやんやと楽しめたり、軽く酒を飲める店であるが、
テレビ紹介により、混雑しない事を願いつつ、
しばらく日が経ってから、様子を見に足を運ぼうかと思っている次第である。
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2005年09月21日

東京・神保町(カレー)〜薬膳カレーの不思議な味わい 

本日昼に薬膳カレーなる物を頂き候。

マンションビル風の建物の1階に、独特の看板がなんとも蚯蚓の心を惹きつける
薬膳カレーの店がある。
店に入ると白いコックコートを着た男性が店の端っこに3人。
団塊の世代が定年を迎え、飲食店を開くことはよく町歩きの新店で、
蚯蚓もよく遭遇するようになった。
一瞬その類なのかと思う風貌の3人であるが、
ともかく薬膳カレーのメニューを拝見。

薬膳カレーは鶏肉、海鮮、野菜、牛肉、特選カレーと5種類あり、
一瞬特選にしようかと思ったが、ルーに入る生薬系の高麗人参などが、
ベースとなる薬膳ルーの味を変えてしまい、ベーシックなカレールーの
味が見えなくなってしまうのではないかと思い、悩んだあげく、
野菜カレーを発注。

発注後薬膳カレーの味と薬効の書かれた紙をもらい、
読みふけっていると、薬膳カレーがきた。

神保町 薬膳カレー.gif

きれいに飾られたクコの実やユリネ、根菜などをさておき、一口ルーを頂く。
ルーには野菜とインドスパイス、和漢生薬を用いており、
化学調味料やバター、ラードは使わないと言う紙のとおり、
カレールーの味わいの奥に潜む味わいは、
肉類の旨味ではなく、昆布や野菜の旨味系の和風とも言える味で、
こってり感はなくあっさりしている。
その分、スパイスの香りはかなり引き立ち、
赤やら黒の胡椒のスパイシー感が鼻をくすぐる。

食べ進むにつれ、葉物の乾燥したときに感じるい草のような香りが来たり、
ところどころで、風味が変わるのが何とも不思議な心地になる。

食べ終えた頃には確かに背中がぼわっと熱くなり、
食後に普段あまり発汗しない蚯蚓も今日ばかりはと汗がにじむ。
早速効果があったようである。

カレーとしてこれが旨いかというとやはり肉の旨味があってこそ
というところがあるため、正直物足りなさを感じるところはある。
しかしカレーとは異なる薬膳のシチューとして考えれば、
とりたてて薬くさいとか、苦いと言ったことはないおいしいものなので、
実に良い出来であるといえる。
次回は少し値が張るが、牛肉カレーを発注し、このルーの旨味に
肉の旨味が付加された物を食べてまた考えてみたいと感じた今日この頃である。
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2005年09月17日

東京・三越前(うなぎ) 〜醤油の香りの印象的な鰻重

本日昼に日本橋界隈をさまよって、鰻を食べに店に入り候。
名古屋のひつまぶし以来、鰻も色々食べたいと感じている蚯蚓である。

老舗とおぼしきこの店はビルの地下に入っていく。
従って、建物の風情は感じられない。
しかし、暖簾の雰囲気などは当時の店のものをそのまま使っているかのようで、
そこに昔の面影が断片的とはいえ感じられる。

昼に限っては肝焼きと鰻半身のお重があるので、そちらを発注。
蚯蚓の好物である赤出汁もあわせて発注した。
しばらくしてお重が運ばれてきた。

三越前 うなぎ.gif

一口鰻を頂くと、小降りでいながらも芳ばしい香りを放つ心地が良いのだが、
食べ進むにつれ、それが独特の醤油の香りからくるタレの旨さのような
感じがして不思議な心地になる。
あっという間に鰻を平らげ、落ち着いた頃に、今度は肝に取りかかり
そちらもほろ苦さと香ばしさ、タレの旨さに脳天が麻痺している間に
瞬く間に食べ終えてしまう。

甘めと言うよりはその醤油の風味が印象的なさらりとしたタレであるが、
またその香りを求めて食べてみたくなるところである。
お品書きにはなかったのだが、白焼きも事前に発注すれば頂けると言うことで、
今度この店を訪れるときは、白焼きとお重で鰻三昧と洒落込みたいところである。

このお店の場所はこちら
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2005年09月15日

東京・浅草(フレンチ)〜下町のおいしいフレンチレストラン

本日昼に奥浅草で久しぶりに洋な物を頂き候。

このところ下町では寿司やら蕎麦ばかり頂くことの多い蚯蚓であるが、
平日ののどかな昼下がりに奥浅草で良い匂いを漂わせていたため、
店を探す足を止め、入ってみた次第である。

中は黄色い壁がなんとも心地よい、落ち着いた雰囲気の店で、
サービスマンの青年がメニューを丁寧に説明してくれる。

好物のホロホロ鶏のローストが丁度あったので、そのランチコースを発注。
スープを加えることが出来るということで、それも付け加えた。

魚のすり身とピザソースのようなトマトソースの冷たい突き出しは
はんぺんにピザソースをかけて焼いて冷やしたような味わい。
繊細さというよりははっきりとした旨味でパンチの効いた
軽いビールが飲みたくなる一品。

浅草 仏つきだし.gif

サラダはフェンネルなどのハーブも入った、風味豊かな一品。
小降りのパンは伸びやかな皮の胚芽系のパンで、
一緒に出されたオリーブオイルと実に良くあって、
素朴でおいしい。
サラダの酸味とこのパンで朝食を日々迎えたい気分になる。

浅草 仏サラダ.gif

スープはトウモロコシの冷たいスープで、
コーンの粒のしゃりしゃり感が残る甘い風味の中に時折、
ブラックペッパーの潰した粗い粒ががりっと来ると
胡椒の香りとスパイシー感で、口がリフレッシュされて、
飽きずに頂けるベーシックな一品。

浅草 仏スープ.gif

メインのホロホロ鶏のロースト皿は、ピーマンの青い香りが皿の上にまず乗っていて、
表面の皮目をカリッと焼きながらもそのすぐ下からは肉汁と脂がぶわっと吹き出す
ジューシーな仕上がりでなかなか旨い。
付け合わせの野菜がきちんとした仕事で、オクラやピーマン、スナックえんどう、
カブ、ヤングコーンなどいずれもその野菜が本来持つ甘味が食感を損なうことなく
引き出されていて気分良く鶏と頂ける。

浅草 仏ホロホロ鶏.gif

超一流の一腕凝った新しい味覚を感じさせる仕事ではないものの、
野菜の始末など見てもひとつひとつの基本のきちんとした
始終安心して頂けるプロの丁寧な皿のつくりで値段の割の美味しさは十分といえる。
浅草という下町のはずれにぽつんとある隠れ家のようなこの店は
昼間にビールの飲める機会を見計らって、食べに来たいところである。

このお店の場所はこちら
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2005年09月10日

東京・京成立石(おでん)〜きれいなおでん、旨い焼酎

本日夜におでんやに足を運び候。

このおでんやは東京一旨い焼酎を出す店として、
蚯蚓がこよなくひいきにする店である。

久しぶりの来店なのだが、メニュー数が以前よりずっと多くなり、
目移りするものの、結局久しぶりなだけに気になる定番の油揚げ焼きを発注。
おでんはとうふやらしらたきをとりあえず発注。
焼酎は無論、水割りの店主のおすすめからである。

とうふは本日はしっかりした豆の風味と出汁が絶妙の滋味深い味わいの一皿で、
たまに出るおぼろのとうふのおでんも食感、風味とも良いが、
水割りのきゅっと口に含んだ後の
このおいかけで食べる熱いとうふはこれに限る。

油揚げ焼きは厚揚げほどの厚みのあるふっくらした油揚げを
表面がカリッとなるように焼き、それを辛味の残る薬味の葱とかつおぶしで頂く
香ばしさの中に薬味の香りが口中に広がる一品。
これは蚯蚓の好物で、ひとりで一皿さらりと頂ける。
行儀は悪いが、おでんの皿の残りつゆに浸して食べても旨く、
ともかくこの店に来たら、一度は口にすべき定番品と言って過言ではない。

京成立石 揚げ焼き.gif

そうこうするうち、客が数回転し、見慣れた顔に出会ったりする。
この店は主人の人徳なのだろうが実に酒とのつきあいの上手な、
だけど気張らない客が多く出入りしている。

従って、この夜初めてあった隣席の客とも楽しく会話が出来、
おのずと蚯蚓自身も心地よい酒が飲める。
この記事を読んでいただいている方にも新たに出会い、
最近記事を書くことから遠のいていた己の怠慢さに恥ずかしさを覚えながらも
襟を正して、再び記事を書こうと思った夜でもあった。

この店の心地よさを書くつもりが己の戯れ言になってしまったが、
今後何度となく訪れるであろうこの店の記事なので、
その他の皿についてはまたの記事にしたいと思う。
posted by 蚯蚓仙人 at 11:37| Comment(6) | TrackBack(0) | 京成立石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月06日

東京・京成立石(蕎麦) 〜味な蕎麦を求めた意地の散歩の収穫

本日夜に、旨い蕎麦を求めて書き込みのあった(2005.8.27コメント参照)
蕎麦屋へ足を運び候。
と、言いたいところであったが、思い立ってその店へ行ってしまったため、
運悪くその店の休業日に足を運んだ次第である。

駅から割と離れた場所にあるだけに、このまますごすごと来た道を戻るのは
自分の無精で無計画な性格を悔いる歩きとなることは間違いないだけに、
隣駅まで歩く決意をし、来た道を戻ることなく前進した。

すると隣駅どころか数十メートル先の並びに、店構えの古びた旨そうな蕎麦屋が
看板に光を灯している。
ショーケースだけ見ると街の店屋物屋の雰囲気があって、
はずれの可能性もあるのだが、新蕎麦打ちはじめの告知の張り紙が、
そういった店ではないことを物語っているように感じたので、
これも縁だと思って入ることにした。

京成立石 手打ち蕎麦.gif

店の中はいかにもなお品書きがずらっと並んでおり、
手書きの張り紙の中から、手打ちの鴨せいろ蕎麦を発見。
鴨南蛮もあるとのことだったのだが、はじめての店と言うこともあり、
冷たい蕎麦も試してみたい欲張りな蚯蚓は、鴨の付け汁に加えて、
ふつうのそばつゆも出していただくようお願いし、それを発注。
また、自家製にしんもあるということで、単品で発注。
程なくして鴨せいろが出てきた。

京成立石 かもせいろ蕎麦.gif

蕎麦は外見、普通の細蕎麦よりも太めというか、平たい蕎麦である。
昆布と鰹のベーシックなめんつゆで、つるりと頂くと固めの湯で加減によって残る
芯の部分のわずかな粉の心地がそば粉の風味の良さを感じさせることに重要な
役割を果たしていて、ワサビがつまらないながらも、蕎麦自体はなかなか。

ごろっとした鴨肉がふんだんに入った麺の汁は、
この平たい蕎麦にしっかりと鴨の風味が乗って、旨い。
また、葱を焼いたような風味が汁と相まって、まるで正月の雑煮に焼き餅を
入れたような芳ばしい香りがして夢中になって蕎麦をすすってしまい、
結構量があるのではと思った2段のざるそばを瞬く間に平らげてしまった。
またごろっとした合鴨肉も、よくある仕事の悪い煮すぎた堅い鴨とは異なり、
心地よい食感で頂ける。

京成立石 にしん.gif

それに後れをとってにしんが運ばれてきたのだが、
甘じょっぱく煮付けられたこのにしんが、特筆すべき美味しさを放っていた。
甘味がありながら、巧く表現できないが、
昆布の旨味やにしんの脂が生玉子の黄身のまったりとした
濃厚さのようなものをその魚の身の表面に
風味としてまとわせる役割を果たしているようで、
そこに唐辛子の冷たい風味の部分だけが、
後にほのかに効いて口が甘味や旨味でだるくならない一品。
蚯蚓は鴨なんばんにこのところご執心で、色々な店を彷徨っていたが、
一気ににしん蕎麦に心移りしてしまいそうなほどに久しぶりに旨いにしんを頂いた。

次回は暖かいにしん蕎麦を食べに、この店を訪れたいところである。
posted by 蚯蚓仙人 at 11:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 京成立石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月03日

特別編・名古屋 本場ひつまぶしとはこれ如何に

愛地球博を見ついでに、人生で初めて名古屋という土地を観光した蚯蚓である。
休日の街全体の印象は東京よりも活気があるのでは、と一瞬感じるほどの盛況ぶりで、
一泊二日の小旅行では満足しきれない程の、気になる店、料理だらけである。

ここはひとつ初心者らしく観光ガイドブックを片手に老舗ひつまぶしを食らいに
車を飛ばし、苦手な行列にもそれらしく並んで、店へ入る。
旅館とも言うべき大きな日本家屋の座敷部屋に通され、
流れに任せてひつまぶしと白焼きも発注。
はじめに白焼きが出された。

特別編 白焼き.gif

表面が薄いきつね色に焼かれた白焼きは、その表面に味醂が塗られているのか
サクッという食感と甘味がふんわり口の中に広がり、そこに芳ばしい香りがきて、
非常に旨い。
生姜の少し入った塩のタレにつけて食べるのも一興だが、そのままでも十分に旨く
この白焼き、東京のものではあまり口にしたことがない焼き物である。
鰻は結構大振りな肉の厚みもほどほどにあるもので、肉の旨味もきてなかなか。

初めてのひつまぶしは、「はじめそのまま頂き、2杯目は薬味を、
3杯目は茶漬けに・・」などとお品書きに書かれた指示のもとに頂いてみた。
さらりとした甘味が旨いタレの鰻は最後の出汁をかけた茶漬けにすると
その鰻が持っていた香りや脂の旨味がどこからともなくあふれ出てきて、
これが一番印象に残る。
一緒に出される吸い物も塩のきつくない、とろろ昆布風味の品のいい味で美味しい。

特別編 ひつまぶし.gif

正直、ひつまぶしのタレのきいた鰻より、白焼きで頂いたほうが
鰻本来のおいしさとほのかな味醂様の甘味が、ぐっと来て蚯蚓個人は好みであった。
とはいえ、そのタレの方の鰻の茶漬けは確かにその鰻の底力を広げる食べ方で、
実に良い食べ方であると感じた。

その他、宿近くの中心街で頂いた、味噌酢で頂いたところてんや手羽先など、
名古屋独特の食文化を短い時間ながら垣間見ることができた。
以外に東京から出向きやすいことも分かったので、今後は機会を見て、
名古屋食い倒れ特別編を記事にしたいところである。

この店の場所はこちら
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