吾輩は蚯蚓である。夜を昼を様々な街に縦横無尽に出没するたくましい生き物である。
根っからの外食好き"蚯蚓"の食生態フードダイアリー。

2005年07月13日

東京・人形町(イタリア料理) クラッシックで美味しいイタリアン

本日昼にずっと気になっていたイタリア料理を頂き候。

入り口は実にひっそりとした雰囲気で、レースのカーテンで中の店の様子が見えず、
一瞬高いだけで美味しくない店だから人が入っていないのを
誤魔化しているようにも感じ取れなくない。
とはいえ、たまに香る油の美味しい香りは間違いないと己を信じ、
意を決し重い店の扉を開け、入店。
見かけよりずっと中は広く、先日行った銀座のグランメゾンを感じさせる
風格ある店の内装にはっとした程である。

1階の客席は綺麗に着飾った日本橋人形町に見合った客でほぼ満席。
それに比べてフォーマルな格好でない飛び込みで足を運んだ蚯蚓でも
心地よく席を作り通してくれたサービスマンの粋な具合は非常に感じがよく、
この店の度量の深さを感じさせる。2階席に通され、メニューを頂く。

まず初めてということもあって、コースで頂くことにした。
あまり昼から飲む客は少ないのか、食前酒はコースの値段の割に普通価格で
思わずスプマンテを発注。
はじめに出された美味しいフランスパンと、クラッシクさを感じる
スティッククラッカーと共にスプマンテが出された。
しっかりしたスプマンテで、五臓六腑が熱くなりながら、
フランス料理のごとくに自前でアレンジしたアーモンドのような香りがするバターを
塗ったフランスパンで皿を待つ。
はじめの季節の皿は北海道産を彷彿とさせる塩味の美味しいハムや
白桃のコンポート風のもの等、実にクラッシックで丁寧な作り。

人形町 ハムなど.gif

前菜3種もフェンネルの香りのするムース状のもの、添えられたサクランボが
ビネガーに漬けたような甘酸っぱさがあって心地よいなど、
計算された美味しさが、そこはかとなく感じられる作りになっている。

人形町 さくらんぼ.gif

手長海老のパスタは特筆すべき美味しさで、よくある風味も旨味も濃厚で旨味たっぷり
といった類のソースよりは、一歩品良く仕上がっていて、
パスタを噛むほどに甘みや海老の旨味が広がっていく滋味深く、飽きない美味しさ。

人形町 スカンピパスタ.gif

メインの牛すじ肉の煮込みはクラッシックの極みであるが、
安易なワインソースというより、大地を感じる根菜の旨味が凝縮された穏やかな美味しさ。

人形町 牛筋煮込み.gif

どの品も派手な美味しさや盛りつけはではないものの、
心地よく穏やかに頂ける ある意味イタリア料理の高級な「洋食」的な皿で、
この人形町にあってしかるべき心地よい品格漂う店であった。

後日、BRUTUS「イタリアン真剣勝負」を見てこの店が90年に出来た店であったことを
知るが、最寄り駅は「人形町」か「浜町」にも関わらず、「日本橋」と記されていた。
住所で表記するのは無難であるが、この界隈は全て日本橋になってしまう。
他は住所表記でないところもあるだろうに、誤解が無いと良いが・・と、
くだらない事が気になってしまった蚯蚓であった。
posted by 蚯蚓仙人 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 人形町 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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