吾輩は蚯蚓である。夜を昼を様々な街に縦横無尽に出没するたくましい生き物である。
根っからの外食好き"蚯蚓"の食生態フードダイアリー。

2005年05月05日

特別編 〜蚯蚓山口県へ行く (市場編)

本日は山口の知人宅で市場で仕入れたものを堪能す。

公設市場が商店街の近くにある。
築地とは異なり早朝からという漁港の市場とは違うが、
このゴールデンウィーク期間中も通常のように営業するということで、
山口で獲れる魚を見る為に市場へ出向いた。
蚯蚓一行が出向いた昼ごろともなると、家の食事の為の買い物にきた主婦が
店を吟味している光景をよく目にする。

市場 魚.gif

野菜や惣菜屋、肉屋、鰻屋など多岐にわたって店が連なるが、多いのは魚屋である。
丸ごと一匹という売り方から刺身になった状態まで様々にして売っていて、
ある意味街の魚屋の集合した市場風スーパーといった印象を受ける。

「1皿180円、3皿500円」という東京では閉店時間の間際でさえも付けない値段で
当り前のようにして刺身が売られている。
この東京でいえばたたき売りのような価格を見て、どうにも食べてみたい魚は全て購入。
野菜や薬味類も市場で調達して済ませた。

時は何時しか夕刻、調理は知人に任せ、食卓には次々と料理が運ばれてきた。
刺身は瀬つきアジ、鰯、タコ、アナゴのあらい、メジマグロ、五島産生マグロ、
メンタイ、ふぐ、玄海灘産ウニ等。
早速いつもの山口の醤油で堪能、味は子ぶりながら脂が乗って甘味が強い、
鰯は身はそれ程引き締まっていないがいりこのほろ苦さと香りがわずかにあって旨い。
アナゴのあらいは昨日の鮎のせごしほどではないが、身のむちっとした感じと、
江戸のものより濃厚な味わいが印象的である。
マグロは醤油との相性はいまひとつなのだが、カツオの如く爽やかでいながら、
旨い赤みの味が来る。
五島産のマグロはこれに少し脂が乗っているが、中トロのものとも印象の違う
脂の風味である。

山口 刺身.gif

メンタイ(スケソウダラ)は食感が悪く、おいしくない回転寿司屋で出される
ぐでぐでのえんがわのようなくたっとした水っぽい食感で、今ひとつ美味しさが見出せない。
薄く造って、しゃぶしゃぶにしてポン酢で食べるなど、工夫した方が美味しいかもしれない。
タコは塩で洗っていないのか、色は茶袴色で今ひとつであるが食感味ともしっかりして
噛むほどにおいしい。

山口 メンタイ.gif

ふぐも一見すると東京と異なる風体で、市場で確認しなかったが、
恐らくトラフグではないふぐのようである。
しかし、トラフグより身の旨味が強くて薬味や山口の醤油に負けない味わいを持っていて
個人的にはこのふぐを旬な時にもう一度山口を訪れて食べたいと感じたほどである。

山口 ふく.gif

野菜はゴボウの塩ゆでして一つは歯ごたえと風味を活かした白ゴマ汚し、
笹がけにして甘酢で山口風にしたものの2種をいただいた。
塩茹でのものはゴボウ特有の土の香りと塩味がバランス良く”シャクほく”した歯ざわりに
つられて噛むほどに風味が増してこれがゴマの味でコクが出て実においしい。
それに対して甘酢のゴボウはしゃきしゃき感が一層前に出た心地よさと甘酢の酸味が
ひきたった感じで寿司の巻物でも食べてみたい気持ちになる。

山口 ごぼう塩だき.gif

山口 ゴボウ甘酢.gif

特筆すべきはコシアブラのてんぷらである。
ヨモギのような濃い抹茶の良い緑の香りがふわっときて口の中ではらりとほどけ、
実においしい。

山口 コシアブラ.gif

その他ふきを茹でたもの等も美味しかったが、
いずれも素材の美味しさを極力いじらず引き出すプロ顔負けの知人の力量に感謝しつつ、
山口県の食材の豊富さをしみじみと感じた夜であった。
posted by 蚯蚓仙人 at 20:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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