吾輩は蚯蚓である。夜を昼を様々な街に縦横無尽に出没するたくましい生き物である。
根っからの外食好き"蚯蚓"の食生態フードダイアリー。

2005年04月30日

阿佐ヶ谷 〜もつ煮のうまい店 (もつ焼)

本日夕刻阿佐ヶ谷にて一杯引っ掛け候。

JR阿佐ヶ谷駅南側をガードに沿うように高円寺方向へ歩くと、
一本道に様々な飲み屋が商店街の如く並んでいる。

恒例の街歩きであるが、本日もやはりこぢんまりとしたもつ焼きやの赤提灯に引き寄せられ、
入る事にした。
中には実に肉さばきの上手そうな太肉中背の主人と愛想の良い奥さんが
狭いL字型のカウンターの中で、てきぱきと仕事をする。
もつが美味しいと云う事で、もつ煮とレバー焼きを発注。
レバーは軽く焼いたものとしっかり焼いたものの2種を好みで発注できる。

軽めに焼かれたレバーはきつめに塩が振られており、
いささか口しょっぱい感覚に陥りながらもニンニクと生姜の混ざった醤油タレで
濃厚なレバーの味わいを楽しみながら美味しくいただける。

阿佐ヶ谷 もつ焼き.gif

もつ煮は信州系の味噌に乱切りにされたにんじんや蒟蒻が入っていて、
素朴ながら味噌の良いあっさりとした風味でねぎと一緒に食べると口が疲れることなく、
たくさん食べられる。

阿佐ヶ谷 もつマ.gif

酎ハイはそれにポンジュースを加え、レモンを絞ったこの店のアレンジしたものが印象的。
ポンジュースを加えたことにより、酎ハイの一種独特の薬臭さが緩和されて口当たりが良い。
それでいて、よくあるサワーのように甘くはないので料理の邪魔をせず、なかなか美味しい。
つくねは粗引き胡椒がかなり効いたスパイシーな味で、
これははじめにビールと食べたいところ。

一級の美味しいやきとりというわけではないが、
蚯蚓の好物であるトマト割もある上に、トマトを焼いた串もあるので、
今度この店を訪れる時は、これらのトマト三昧ではじめて本日いただけなかったものを
丁寧に食べてみたい店であった。
posted by 蚯蚓仙人 at 19:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 阿佐ヶ谷 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月28日

浅草 〜粉のおいしさが光る手延べラーメン (ラーメン)

本日散策中に美味しそうなラーメン屋をみつけ入ってみることにした。
ラーメンの「美味しそう」な店構えというと、最近看板や外装に凝ったものが目立つが、
そういった飾り気はいっさい無く、どちらかというと、からからと音を立てる
アルミサッシの入り口宜しくといった、無愛想な風体なのだが、
麺打ち場が通りに面していて、
ちょっと背を丸めて麺を打つ料理人のこなれた姿がおいしさを連想させる店である。

早速ベーシックにラーメンと餃子を発注。
あれよという間にまずはラーメンが来た。
至って外観普通のラーメンである、すすりはじめると分かるのだが、
太いもの細いものが入り乱れて入っており、
細いものはそうめんほど、太いものは讃岐うどんほどにばらつきがある。
しかしそのゆで具合を意に介さず頂くと、ゆであがりの差から出る麺の甘みや食感の段階を
全て一気にすすることになり、奥行きが出る。

浅草 てのべラーメン.gif

飾り気無いしょうゆ味のスープがこの麺の美味しさをじゃましないため、
にゅうめんのようなうどんのように麺のコシやらうまさを感じつつ、
ラーメンとしてその麺を頂くという不思議な感覚に包まれて、どんどん食べてしまう。
以前食べた馬喰町のラーメンと比べると、麺を作る粉の旨さが食べた後に感じられる。
口に入れた瞬間、旨味があって美味しいという麺ではなく、
うどんやそうめんのそれと同じように、
食べた印象としておいしさが感じられるといった類である。

餃子も浅漬けにした風な味わいを感じる野菜類が具の旨味の一役を担っており、
おいしくいただける。

浅草 餃子.gif

市場が成熟して凝ったラーメンが多い中、
昔ながらのおいしさよりも更に一昔前の素朴なラーメンを堪能し、
非常に心地よいひとときであった。
担々麺も一見変わった風で興味深い。次回はこれを発注してみたいと思う。
posted by 蚯蚓仙人 at 16:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 浅草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月26日

新宿御苑 〜蚯蚓もたまにはカフェとやらを (カフェ)

本日昼にカフェでひと休み候。

新宿御苑に面した通り沿いにこの店はある。
晴れの陽気の良い日ということもあって道にせり出したテーブル席には若い女性客や
カップルが多く、いささか入りにくい心境ながらも、
この御苑の木々を眺め、優雅に食事でもという気持ちが捨てきれず、入店する事にした。

メニューはランチセットが数種類。
ほうれん草のクレープで作ったピタがこのお店のお奨めのようで、早速発注。
歩きつかれてやっと座れた安堵からぼうっと辺りをおぼろげに眺めているころに、
かぼちゃのポタージュが来て、間もなくワンプレートに乗ったピタがきた。

タラとトマトのピタと云う事だが、中にライスやレタスも入ったボリューム満点な
もの。かぶりつくとほうれん草とまでは分らないが、確かに青菜の混ざったクレープの味が
してその後でトマトや中の具材の味が来る。
とはいえ、ピタの太さが結構あるので、小口で食べると味のバランスは今ひとつ。
レタスの水分が充分水切りされて入るものの、全体の味を薄めてしまう。

サラダはゴマドレッシングやひじきなど、健康のイメージが漂う食材を用いて
作っているのだが、今ひとつこちらもきらりと光るうまさが見出せない。

ベーシックな和風の料理が好みの蚯蚓からすると、
健康志向という気遣いや1000円に満たない値段設定は良いが、
見た目の洒落た凝った料理に注力する前に、
食材の美味しさの引き出す基本的なところを押さえた上で、
アレンジした方がいいのではないかと感じる心残りな皿であった。
とはいえ、その店のオリジナルのお茶は色んな茶葉を混ぜていることもあって、
優しいほろにがいような香ばしい味で美味しく、
前の御苑の立地のよさも手伝って店の雰囲気は良いので、
お茶を飲んで散歩の一休みをするには最適なのかもしれない。
posted by 蚯蚓仙人 at 18:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 新宿御苑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月24日

表参道 〜表参道で一杯ひっかけ気分を味わうならば(うどん)

本日人の薦めで表参道のうどん、そば屋に足を運び候。
深夜までやっているこの店であるが、中にはいると夜遅くだというのに満席である。
日本酒に合うつまみが豊富で、ぬたや出汁巻き、板わさ、そら豆を発注。
つぎつぎと料理が運ばれてきた。

参道 つまみ.gif

ぬたはおそらく酢みそからきちんと作られていて、
卵っぽさをほどよく感じて素朴で美味しい。
出汁巻きは関西風と関東風二種類あり、関西風を頂いたが、
こちらもなかなか卵の美味しさを感じる一品。
印象的なのはにしんの焼き魚で、身がしっかりしつつ脂ののったニシンを
ほっくりとジューシーに頂けて、これが日本酒と実に良くあって美味しい。

参道 ぬた.gif

〆はうどんを発注したのだが、きしめんのような平べったい麺で、
つやは申し分ないが、いささかコシの弱さを感じて
原因がゆで具合なのか、麺そのものなのか歯がゆい気持ちになった。

参道 うどん.gif

特筆すべきはこの店の主人で、通勤客はそろそろ終電を気にし始めるような時間に出勤し、
早速と言っていいほどに店に入ったかと思うと常連の客席に一緒に腰掛けて、
和気藹々と輪に交ざって話し込む。
かと思ったら、別の席へもはせ参じ、またもや話し込んでいる始末。
無精と言うよりはそういったアットホームな接客するおやじがなんとも印象的である。

表参道という街にもこういった飲んべえに優しい店があるというのはなかなか面白い。
皿の作りが4人で分けると色々楽しめるボリュームがあるものが多いので、
何人かで訪れて、和気藹々と朝までたのしむのに良い店と思われる。
posted by 蚯蚓仙人 at 16:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 人形町 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月22日

浅草 〜やきかつとはこれ如何に? (やきかつ)

本日昼に松屋デパート裏の界隈を散策中にやきかつたる料理を出す店を発見。
店構えは老舗浅草のイメージより、一昔前のビジネスホテルやレストラン風の雰囲気。
ショーケースには元祖やきかつの説明が書かれている看板があり、
「西洋料理の手法を取り入れ、鮮度の良い少量の油で揚げる」
といった類のうんちくが書かれている。

いささか時代遅れ感のあるたたずまいでありながら、元祖と銘打ち頑なにその皿を出すとは、
なんとも粋な一面を感じ、入ってみることにした。
入ると熊の大きな木彫りが印象的なフロアに、
これまた昔の社員食堂の従業員が着そうな青色の制服を着た、体格の良い女性達が、
給仕を行う。

目当てのやきかつの定食は3つのランクに分けられており、
鉄板で出て来るという「特選」を発注。
ごはんやサラダなどが出されて程なくして皿が出てきた。

手慣れた様子で、鉄板にソースをかけ、じゅわっとした音と同時に
ソースが香ばしさを放つのだが、
その際服にソースが飛ばないように紙でガードする指示をてきばきと施される。
早速一口頂くと、厚めの肉を使ったヒレとんかつのイメージ。
普通より白っぽく、低温でゆっくり揚げたと思われる衣は鉄板にのせて
暫く経っていることもあり、さくっとした感じはあまり無いのだが、
外のうんちくの通り、確かに肉が水分を失わず、肉の旨味を程良く感じる。
とんかつの美味しさの概念を捨てて、はじめにかけたソースが衣をしっとりさせた頃に
おもいっきりほおばってご飯をかっ込むとおいしくいただける。

浅草 やきかつ.gif

ご飯や豚汁に加えキャベツサラダもおかわり自由とあって、しっかり頂ける。
また特選のデザートに付くアイスを甘いものが苦手とあって断ろうとすると、
果物に変えてくれる臨機応変さも心地よい。
外観は時代から取り残された感が強い店であるものの、
そこから想像されるちゃちな味とは異なる庶民的なおいしさを楽しめるお店であった。
posted by 蚯蚓仙人 at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 浅草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月20日

森下 〜秋田料理が旨い店 (居酒屋)

本日森下にて赤提灯の明かりを求め、一杯飲み屋に入り候。

いつもながらの街の徘徊で探した一軒である。

多くのお店は「秋田料理の店」と書いておきながら、
メニューが全国津々浦々で肝心の秋田県のものといえば
日本酒しかなくてがっくりすることが多いのだが、この店は家庭的な秋田の料理が
メニューの大半を占める。
中は狭い思いで横丁の店くらいのカウンターのみの店で、
おばあさんというか、お母さんと呼んだ方がいいのかいいか迷う年回りの女性一人で
この店を切り盛りしている様子。

取り敢えず、瓶ビールでのどを潤しつつ干したはたはたや生の鶏肉、
その他大皿に盛られた料理の中から、たらこの和え物を発注。
ゆっくりとしたテンポながら無駄のない動きでさっと小皿に盛ってくれる。
このたらこ、よくおにぎりに用いるような塩漬けされたものではなく、
生の味付けされていないたらこで、いくらのように酒と醤油でつけたり、
この料理のように煮付けたり、東北地方ではよく食卓に上がるものである。
そのようなお母さんの十八番ともいえる素材で調理された小皿は無論美味しい。

森下 比内地鶏カウンター.gif

秋田話で花が咲き、次に発注するものは何が良いか話の流れで聞くと、
比内地鶏が良いと云う事で、発注。
何の変哲もないフライパンで焼いただけなのだが、
比内地鶏自体が美味しいとしか思えないほど、肉の旨味や甘味がしっかりして、
食感も良く実にうまい。
炭火で焼くなど何もしなくてなぜここまでうまいのか尋ねると、
どうも肉は秋田の親戚から取り寄せていたものだったり、焼く塩は岩塩をすりおろした
粉末状のものを使用しているとの事で、納得がいった。

森下 比内地鶏.gif

今後は山菜が来たりするという話なので、
この秋田からの取り寄せメニューを足繁く通って、今後は堪能していきたいと思う。
このような地味ながら、通常の比内地鶏より美味しい比内地鶏を堪能できるだけでなく、
のんべえの心の分るお母さんの作る心地よいこの店で、ゆったりと過ごしたいものである。

お店の場所はこちらです。
posted by 蚯蚓仙人 at 15:21| Comment(4) | TrackBack(0) | 森下 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月18日

浅草 〜奥浅草の洋食を食らう (ハンバーグ)

本日昼に奥浅草でハンバーグを食らい候。
言問通りより北側、浅草5656(ごろごろ)会館裏手の一帯は、
モザイク状に小料理屋だの一杯飲み屋だの寿司屋だのと飲食店が存在する地域である。
浅草駅からも三ノ輪からもいささか遠いこの地域は、それでも食べに来たいという店が
ひっそりと存在しているのではないかという気持ちで、蚯蚓は目下散策をしている地域である。

比較的有名な釜飯屋の手前の喫茶店風の店が良い匂いを漂わせていたため、
入ってみることにした。
中はカウンター席と奥にテーブル席が2つほど。
手際の良いおかみさん一人で給仕を行い、主人が厨房で料理をするこぢんまりとしたところ。

タンシチューやハヤシライスが実に美味しそうなのだが、
人形町から端を発して色々食べているハンバーグを発注。
程なくして皿が来た。

目玉焼きの下に隠れるハンバーグは普通のイメージより一回り大きく、
一口食べると合い挽きの挽肉の食感がしっかりくる。
デミグラスソースはさらりとしていながら、
肉に絡ませていただくとくどくなく程良いコクで頂くことが出来る。
ライスは別料金で発注するのだが、それと共についてくるぬか漬けが実に美味しい。

浅草 卵バーグ.gif

正直ハンバーグは蚯蚓の理想とするものとは異なるものの、
さらりとしている割に味の深みを感じるソースの感じからして、
隣客の発注するハヤシライスやらタンシチューが美味しいのかもしれない。
次回この店を訪れるときは、それらのメニューを試してみたいところである。
posted by 蚯蚓仙人 at 15:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 浅草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月16日

江戸川橋 〜激辛表示に要注意! (インドカレー)

本日昼に江戸川橋にてカレーを食す。

私用があってこの街に来たのだが、”タンドリーさんま”たるものを食べれるインドカレー屋がある
という知人の話から、足を運んでみた。

食べ放題980円と上述のサンマで様子を見ることに。
街によくある喫茶店規模の店には、日本人客は勿論のこと、近隣のインド人も来ている様で、
客の出入りが絶えない。

カレーは辛さを4段階に分けてあり、計6種ほどある。
最近では当り前になってきているが手焼きのナンと白いごはんを好きに選べて、
残すとペナルティが課せられる点を除けば、ホテルのビュッフェスタイルの食べ放題さながらである。

先ずはゆで卵がごろりと入った甘口の「卵のカレー」(写真右上の黄色いカレー)を一口。
ココナッツミルクのような甘味はなく、たまねぎ用の甘味やフォンの味がしてなかなか。
次にキーマカレー(写真左上)、これもスパイスが効いて、肉の甘味も出ておりおいしい。

江戸川橋 カレー.gif

写真右下が激辛のチキンカレーで四川中華などの辛いものを辛味の中でも味わって食す、
言ってみれば人並みに辛味耐性のある蚯蚓でもどうにも辛い代物。
あらびきコショーのような唐辛子が多量に投入されており、普通のカレー感覚で一口食べると
頭も舌もしびれ、水を飲んで流し込んだ後は手や胃がしびれるほどの辛さ。
しかも辛さの中の味わいを見つける余裕が全くない。

その後に目当てのサンマが来たのだが、もはや普通の焼き魚としか思えず、
その他の種類のヒヨコ豆のカレーやキャベツなどの葉野菜が沢山入ったクミン風味のスープカレーなど、
いずれも甘く感じて、ただしたの上をさらりと通過する始末。

江戸川橋 サンマ.gif

江戸川橋という駅は東京暮らしの長い人でもぴんと来ないような比較的耳慣れない
土地であるが、神田川のほとりの早稲田から近いアットホームな下町である。
この早稲田周辺で思い出すのは、かれこれ12年も昔にタイ料理屋のティーヌーンのラーメン屋が出来て、
トムヤムクンラーメンを食べたときのことである。
今日のように現地仕様の激辛で、鼻水も冷や汗も流しながら数時間過ごした記憶がある。

昨今のティーヌーンはそれ以来恐ろしくて入っていないのでどうなっているか分らないのだが、
(実際バンコクに滞在した時のトムヤムクンスープはどれもそれほど辛くなかったのだが。)
早稲田周辺というのはそのような異国料理の出店し易い土地柄なのだろうか?
ともあれ、このままの素朴感で現地の味を体感させてくれるお店のままでいて欲しいところである。
posted by 蚯蚓仙人 at 16:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 江戸川橋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月14日

京成立石 〜実直でいて丸い味 (ラーメン)

本日京成立石にてラーメンを食らい候。

中華料理屋が乱立するこの京成立石で夜になるとひっそりと電気がつき開店し、
しかしながら時間帯によっては行列の出来るラーメン屋が京成立石駅からほど近い、
線路沿いにある。

ラーメンガイドブックに載る京成立石の店というと大抵この店と言って良い程で、
店の中にはラーメン評論家の石神氏の色紙等、有名人の色紙が目にとまる。
有名なのは香味ラーメンであるが、本日はベーシックなラーメンを発注。

魚系の出汁を強く感じるしょうゆラーメンは揚げニンニクの香りと相まって素直に美味しい。
この今ではベーシックとも言える味わいのスープに、やや太目の柔らかい中に、きちんとした
もちっとした食感のみらず、つるっとした滑りの良い麺が実に良く合う。
別発注の煮卵は程よい半熟で、黄身までしっかりと醤油風味が染み渡り、
これを一かじりして麺をすすったり、嫌味のない塩っこい味付けのチャーシューを
一かじりしてスープを飲んだりする間に、ちょうど良く一杯を食べ終えられる。

京成立石 ラーメン.gif

このお店の定番メニューにはお粥もあって、それもまた美味しいのだが、
それは別の機会に記事にしたいと思う。
この確信犯的なベーシックな味で客をひきつけつつ、新メニューの開発にも情熱を注ぐ
店主のラーメンへのひたむきさは、この店が飽きられてしまうことなく客を惹きつけてきた
要因とも思える。
客も店も熱い、競争の激しいラーメン市場では、
スープのカテゴリーやバリエーションが日々開発され、多くが淘汰される中、
生き残った味が「ベーシックな味」として市場で定番化されていくが、
この店はたたずまいはひっそりとしながらも、その淘汰の波に負けない勢いを感じる店である。

posted by 蚯蚓仙人 at 14:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 京成立石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月12日

京成立石 〜たかが焼酎水割り、されど水割り2 (おでん)

今晩、馴染みの京成立石のおでんやがいよいよ移転するという話をきき、
移転前の店を堪能するべく足を運び候。

京成線の線路沿いにあるこのおでんやであるが、
7人がやっとという狭いカウンターのみの店で、出汁の香りが店中に漂って、
心地よくそして並びの客と和気藹々と話ができるとても蚯蚓好みの空間である。

前回、「佐藤」の黒の水割りについて記事にしたが、
今回は最近追加されたつまみメニューに関して書こうと思う。

まずは鳥レバーとタマネギをウスターソース、ピリ辛風味に味仕立てた一皿。
ここに白髪ネギが散らされており、水割りと飲むと、
十分にレバーと馴染んだソースの甘辛さから懐かしさを感じてなかなか良い。

京成立石 鳥レバー.gif

そのほか、ホワイトアスパラの皿は、ゆでて甘みを出したものに梅肉ピリ辛餡が
良くあって美味しい。しかもガーリックトーストにラタトゥユまでメニューに登場し、
1人で切り盛りするおでんやとは思えない数の皿の種類である。

京成立石 ホワイトアスパラ.gif

京成立石 ガーリックトース.gif

発注してから気づいたがいずれも、焼酎よりビールや酎ハイが合うメニューを
頼んでいるにも関わらず、飲んだのはきれいな味の佐藤の黒の水割りや、
旭・萬年の35度の水割りなので、通常のおでんにして酒を愉しめば良かったと少々後悔した。

もしくは、軽く酎ハイと書いてしまったが、この店の主人のステアと氷のためか、
「トマト割り」なるトマトジュースの焼酎割りは格別にうまい。
そのため、水割りをやめて、上記のメニューとトマト割りの
ベストマッチでこれらを愉しむのも吉だったはずである。

酒と料理の組み合わせの良くない自分の”発注ミス”はさておき、
先日コメントを頂いた「なっけさん」のみならず、
おでんやにはこのブログを見たことのある方が結構お客にいるようである。
というのも、この日もそういった方に出会って、いささかくすぐったい心境になったのだが、
それもまた一興。

移転前最後のおでんやということで、心地よく飲みたいなと思って店に入ったら、
馴染みの方と談笑宜しくな楽しい酒に加え、上述のような数奇な出会いなど、
酒の話の肴に事欠かない一時であった。
出会った方々も蚯蚓の身の上を明かさず、デジタルな蚯蚓とアナログな蚯蚓の両方で
今後もご愛好頂けることを切望しつつ移転前最後のおでんやを愉しんだ夜であった。
posted by 蚯蚓仙人 at 14:13| Comment(4) | TrackBack(0) | 京成立石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月10日

千歳烏山 〜蕎麦よりつまみ (蕎麦)

今晩、烏山にて蕎麦を食らい候。

千歳烏山駅の南側からほど近いこの店であるが、
入れ替わりの多い中、ここ4,5年といった年月定着しつつあるそば屋である。

内装は純和風の感じの良い作りで、テーブル席で落ち着いて食事が出来る。
大半のお客は日替わりのおすすめセットを食べるのだが、開店以来何度か来てみた
蚯蚓はこの店で小皿の料理を堪能することが一番の楽しみである。

フロアの手際は決して良い方では無いので、混み具合をみつつ料理を発注。
まずは、平目の昆布〆がきた。
しっかりと昆布の旨味がする平目に薬味がうるさすぎず香味の働きをして、
1つの味になっている。
鴨のサラダも鴨自体の味わいが良く、それだけ食べて楽しむのもいいが、
ごま風味のハーブ野菜と一緒に口に含んでも相性が良く美味しい。

烏山 平目昆布〆.gif

千歳烏山 鴨.gif

ほやもとれたての新鮮、とまではいかないものの、臭くなる前の独特のアンモニア様の、
だけどさわやかな香りが来る比較的良い鮮度の状態で出されており、
これが、辛目の冷酒とやると、良い香りがぐっと立ってたまらない心地になる。
ゼリー寄せになっているため、タレがほやに良く絡んで口に運ぶことができ、良い。

その他、うるいの温かい出汁びたしもほろ苦甘いうるいのおいしさと出汁の旨味で
当然の如く日本酒がすすむ。

烏山 温野菜.gif

この要領で出汁巻きもジューシーといって良いほどにだし汁が湯葉状の卵焼きに
含まれていて良い。

烏山 出汁巻き.gif

今回「穴子天ざる」として〆の蕎麦を発注したが、
穴子の小骨をしっかり揚げつつ、しかし穴子の身はぱさつかず、
水分を残して旨味が出るようにじっくり揚げているようで、
もっちりとした食感があって美味しく頂ける。

蕎麦は繊細すぎて食事のみの時や、飲んだ後の〆には何か今ひとつ物足りなさが残るが、
さっぱりとした口直し的な役割の「つまみ」と考えれば、それなりに頂ける。

烏山 穴子天蕎麦.gif

この店は蕎麦の店とあるが、正直全てが酒の為にあるではないかと思えるほどに、
蕎麦までもがつまみとして美味しい。
烏山でイスに腰掛けて、雰囲気良く日本酒をひっかけるには良い店である。
posted by 蚯蚓仙人 at 12:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 千歳烏山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月08日

浅草 〜刺身も焼き魚も一級の美味しさ (小料理)

本日夜に浅草で美味しい魚を堪能す。

浅草は蚯蚓好みの店を見つけるのが非常に難しく、当たり外れを繰り返しつつ、
丁寧に歩いて店を探している街であるが、この店はそうやって見つけた隠れた名店である。

浅草のすし屋横丁から程近いところにあるこのお店、水車が印象的なこぢんまりとした
店構えで、中の席の作りもなかなか凝っていて風情がある。

この店はどの皿を頂いても、見た目に綺麗で味も実に綺麗で美味しいのだが、特筆すべきは刺身である。
今回は旬の桜鱒が入っていると云う事で、それを入れた刺し盛りを発注。
また蚯蚓の好きな赤なまこの酢の物も併せて発注した。

浅草 刺身.gif

まずお通しの河豚の煮こごり。
煮こごりというと醤油で黒っぽくしがちであるが、この店の煮こごりは薄ベッコウより透明に近い、
淡い透き通った色で、ほのかに生姜が効いた味わいは熱燗とともにいただくと、
その熱で煮こごりがほろりととろけ、一層風味がたって美味しくいただける。
赤なまこも噛むほどに海の潮の味わいがして、そこに程よい甘酢の感じがしてたまらない美味しさである。

桜鱒はサーモンのようなしつこい脂感がなく、口当たりはさらりとしていながら、
旨味と甘味が濃厚で味わい深い。
ただし、それが口の中でふわりと消える実に不思議な感覚で、形容しがたいがともかく美味しい。
このお頭の焼き物もサーモンを焼いたというよりは香り良く旨味の強い鯛を食べているような
感覚になる。
その他の赤イカの刺身や真鯛も旨味充分な状態で出てきてこれを本わさびで頂けて絶妙に美味しい。

浅草 桜鱒かしら.gif

黒豚の味噌漬けを焼いたものも大根と頂くと塩の角がとれて、
旨味と甘味と味噌の風味と塩気がやんわりと来て日本酒と実に良く合う一品になる。

浅草 黒豚焼き物.gif

このお店、客席数もそれ程ないのでぶらりと行くのは心もとないところがあるが、
これほどの質の高い魚を綺麗にさばいてゆっくり食べさせてくれることを考慮すれば、
予約の手間など惜しまずに席を取って、足を運びたくなるほどの良さがある。
こういったお店に出会えるから、街歩きをしたくなるといっても過言でない浅草の
味に優れた名店である。
posted by 蚯蚓仙人 at 18:17| Comment(3) | TrackBack(0) | 浅草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月06日

人形町 〜パンの役割が解るバーガー (ハンバーガー)

本日昼に人形町にてハンバーガーを食す。

人形町という街柄からはあまり連想されない赤が印象的な
ハードロックカフェ調の店構えのこのお店はハンバーガーの専門店である。

ハンバーガーということもあって、夜は比較的すいているのだが、
昼は地元のサラリーマンで一杯となる。
早速、ベーシックなハンバーガーを発注。
厨房は2人で回しているようであるが、ファーストフードというには難儀なほどの
タイミングでハンバーガーが来た。

人形町 ハンバーガー.gif

一口食べると粗挽き胡椒が効いたスパイシーな牛肉の味が先ずきて、
しっかり焼かれたパンは上に降りかかっているゴマがかりっと焼かれており、
ゴマの香ばしさがしっかり来てその香ばしさと、肉の旨味とスパイシーなしっかりした感じが
凛々しくてよい。

さらにはむっとほおばると、そのスパイシーな味と
酸味の少ないアメリカンなマヨネーズソースが混ざって
一口目よりまろやかで噛むほどに旨味が来てよい。
マクドナルドのハンバーガーよりずっと背の高いハンバーガーであるが、
食べるうちにそのくらいの厚みになり、
そのころになるとパンが肉汁を程よく含んでいて、
さくっとした表面の食感後に、肉の旨味が来て不思議とこの瞬間に
ハンバーガーの美味しさを感じる。
全体のおぼろげな印象としてはモスバーガーやフレッシュネスバーガーのような
トマトやたまねぎの効いたソースが牽引役というより、
肉のスパイシー感で食べさせるといった印象が強い。

佐世保バーガーなど、じわりじわりとチェーン以外のハンバーガーが
東京に進出していることもあり、
機会があれば、もっと色々なハンバーガーの食べ比べもしてみたいところである。

posted by 蚯蚓仙人 at 18:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 人形町 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月04日

人形町 〜心地よく頂けるベーシックなシチュー (シチュー)

本日夜、人形町にてシチューを頂き候。
人形町駅A4出口を出て、大通りより一本中に入った道をはこぢんまりとしたたたずまい。
茶色が印象的なアンティークな雰囲気を漂わせる内装で、
客席数は20も満たない落ち着いた雰囲気。
メニューはタンシチュー、ビーフシチュー、ハヤシライスなど
ドミグラスソースを使ったものがぽつぽつ。
本日タン入荷がないためタンシチューは「お休み」とのこと、
そのためビーフシチューを発注。

瓶ビールが1本開く結構時間の経った頃、底の深い土鍋風の器に入ったシチューが来た。
大きく面をしっかり取ってある人参、じゃが芋、いんげん、里芋等、
ごろっとした野菜と牛肉の入ったこのシチューは、
スープを飲むとトマトをほのかに感じるベーシックな味わいがしっかり来て、
煮込んで煮込み倒してほろ苦い旨味を含んだ奥深さが前に来る濃厚な味と言うよりは
野菜の旨味がしっかり凝縮されて出来た、だけどさらりとしすぎてもいない
最も平均的な旨味といった味わい。

人形町 シチュー.gif

このようなシチューだと肉や先述の野菜は別に仕込まれて、最後で合わせるため、
肉の始末が甘かったり、合わせてからの煮込みの時間が短かったりして
スープとの融合感に欠けてちぐはぐな皿を仕上げとして出す店もあるのだが、
待たせる最大限の時間まで粘って煮込んでいるようで、
肉とスープのまみれ具合は良く、美味しい。
野菜は敢えて野菜の味を活かそうとしているのか、食べると野菜はスープより
その素材の味が先にくる。

ごはんや合わせのサラダが丁寧に作られていることのみならず、
定番メニューが出せない表現を柔らかい言葉で伝えたり、出てきたシチューの器の雰囲気、
落ち着いた店の内装など、そこかしこに気張らず心地よく食事を頂ける要素が嫌みなく
この店には存在している。

また、今度きちんとした皿で発注した際に特筆したいと感じたのが、ロールキャベツである。
今回単品で発注したロールキャベツはシチューが標準的に美味しいとすると、
標準よりも一歩前に出た美味しさを持つといえる。

人形町 ロールキャベツ.gif

ここまで標準的な味わいを出されると、いささか新しい感覚の美味しさ発見という観点では
物足りなさもあるが、ロールキャベツの一歩前に出た美味しさなどを考慮すると、
丁寧に色々なメニューを味わってみたくなるお店であった。
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2005年04月02日

調布 〜酢か香辛料か梅のような風味を感じる店 (中華)

本日夜に武蔵野市場に隣接した大きな中華屋台で食し候。

「ゆかり」という温泉からそこそこに近い武蔵野市場にこの店はある。
夜遅くともなると辺りはコンビニエンスストアの明かりが嬉しいほどに
あたりはひっそりとしている中、ビニールで囲んだ屋台風の大きな店構えが非常に目立つ。

小皿風で一皿あたりの単価も安いので、非常に目移りしながらもスープやおかゆを発注。
酸辛スープは梅酢のような果実酢のような独特の香り高い甘酸っぱさが来て、
唐辛子のストレートな辛みも来るとあって非常にひんやり辛いものの、
それだけをかかりっきりに食べてしまう美味しさがある。

調布 スープ.gif

豆腐と葱の炒め物も出汁の鶏ガラスープや通常の胡椒の他に
酸味や梅のような山椒のような一種独特の芳ばしい香りに包まれている。

調布 豆腐炒め.gif

水餃子は外の皮が一度冷凍された感があり、堅くて厚めの皮の食感に疑問を抱きつつも
中の具に高菜のような具材も入っていて値段相応な味。

調布 水餃子.gif

豆苗の炒め物も見た目通りのおろしニンニクの効いた醤油風味の味付けで
おいしくいただける。
結果、一品辺りのボリュームもあるので、結果的に非常にリーズナブルである。

調布 炒め物.gif

この店は北京ダックのみならず、広東ダックたるものもあり、
今度この店を訪れる際は、この2つの「ダック」の違いや味について記事に出来ればと思っている。






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