吾輩は蚯蚓である。夜を昼を様々な街に縦横無尽に出没するたくましい生き物である。
根っからの外食好き"蚯蚓"の食生態フードダイアリー。

2005年02月12日

新宿 〜最近のクーポン本に挑戦す (ベトナム料理)

本日歌舞伎町にてクーポンを利用してベトナム料理を食す。

昨今「この雑誌を持っていけば一杯無料」の典型的なクーポンスタイルから
携帯でも同様のクーポンを得られるようになり、
美味しい店を見つける機会は今まで以上に多くあるように一見思える。
しかし、街歩きを基本とする蚯蚓からしてみると、
この類の店は大して美味しくもないからクーポンというサービスで客をひきよせる、
すなわち「この店は安いけど、それなりの味。」のサインではないかという
天邪鬼な先入観から、敢えて敬遠し、行かないようにしていた。

そのような中、大手総合情報出版会社が無料のクーポン本をある程度のエリアに区切って、
各街に設置するというアナログに原点回帰したかのような動きが最近際立って目につくようになった。

この”アナログさ”を実行するチャレンジ精神に昨今のクーポン事情には見られない情熱や勢いを感じたこと、そして
最近旺盛な外食スタイルへの好奇心が混ざり、
今までの先入観を捨てて、街のクーポン本から、新たな店を探してみることにした。

多いのはオープンしたての店。
最近の時流を反映して、内装の凝った個室席を標準装備した店が多い。
旨いものを見つける好奇心で探すと蚯蚓の野生の勘に引っかかるものがなく、
しかしその念が捨てきれず、何度となくグルメの欄のページを行ったり来たりさせているうちに、
ベトナム料理の店であれば新宿という場所柄、大ハズレもなく、当たればもうけものでは?
という気持ちになってきた。
その店もやはり支店新規オープンということで、新規の方に行くことにした。

そのクーポンではコースが特に安くなっているので、店に入るとすぐコースを発注。
また、ベトナムビール「333」をあわせて発注。
連れと一本ビールを開ける頃に生春巻きが到着。
盛り付けに雰囲気がある。

歌舞伎町 ベトナム 生春巻.gif

味も悪くないので、楽しい食事がスタートし、次々と料理が来た。

歌舞伎町 ベトナム サラダ.gif

歌舞伎町 ベトナム お好み.gif

歌舞伎町 ベトナム 肉.gif

食している間に気付いてくるのだが、盛り付けは違えど、
付け合せの野菜やタレやソースといった基本を構成するパーツが似ているせいか、
だんだん口がだれてくる。
振り返ってみると、最後のデザートがココナツミルクのタピオカでなく、
サツマイモベースのココナツミルクのタピオカで、
これが発注したお茶との相性が非常に良かったことが一番印象深い。

サツマイモの甘味とココナツの香りが、新茶や凍頂烏龍茶のような香りのお茶と
相まって実に伸びやかな香りになるが、甘味は逆にお茶の渋みで切れてさっぱりする。

よくある「新店は料理人が違うから本店と味が違う」ということなのか、
「クーポン用の料理だから通常の単品メニューとは質が違う」のか、
可能性を考えるときりがない。
しかし、そうであるならば、単品を食べたくさせる工夫や何かがあって然りと
思うのだが、それもないようである。

一回の経験の限りではあるが、クーポンで外食をするのはおそらく美味しい店を探すというより、
外食の楽しさの新しい切り口を探求する際のリーズナブルな手段の一つと捕らえるのが
ベターなのだと感じた。
普段は美味しさ一番で街を徘徊する蚯蚓であるが、今後は外食の楽しみ方の幅を広げる為、
クーポン本を時として今後も使う事に挑戦しようと思う。
posted by 蚯蚓仙人 at 00:00| Comment(7) | TrackBack(0) | 新宿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。