吾輩は蚯蚓である。夜を昼を様々な街に縦横無尽に出没するたくましい生き物である。
根っからの外食好き"蚯蚓"の食生態フードダイアリー。

2005年02月10日

浜田山 〜一歩アレンジする和食に遭遇 (小料理屋) 

本日、井の頭線の浜田山にて一杯引っ掛け候。
店の前のメニューが中々良さそうなラインナップだった為、
入ってみることにした。

内装は簡素だが、箸置きなど少々洒落た感じがする。
早速ビールを発注するとお通しが来た。綺麗。
鮟鱇のにこごりと寄せたもの等、お通しとは思えない程気の利いたものが3品。
しかも旨い。

浜田山 お通し

蚯蚓はにこごりを口に含んで熱燗でほどけていく感覚が好きで、
この組み合わせにはめっぽう弱い。
そのコンビネーションを本日も楽しむべく、
にこごりをロックオンしてすぐに熱燗を発注。
日本酒のラインナップはベーシックなのだが、
とりあえず、久保田の千寿を燗して貰う事にした。
やはり、これを口に含んで日本酒を一口飲むと
口の中でにこごりがほどけ、また閉じこもっていた鮟肝の旨味がわっと広がり、
たまらない心地になる。

メニューを見てみると魚が旨そうなので、しめ鯖や鮪の刺身を発注。
綺麗な器に盛られてきて、気分良く酒が進む。ほどほどに旨い。

浜田山 しめさば

中には洋風混じりのメニューがある。お通しの好印象から、
この店なら、、、と思い「チーズ粕漬け」と「シチューパイ」の料理を発注。
チーズの粕漬けは豆腐ようのようでなかなか良い。
チーズの味噌漬けを過去に食した事があるが、それよりつまみになる。

浜田山 粕漬け

シチューパイはシチューの入った器がパイで覆われていて、壺焼き風になっているのだが、
そのシチューが大根など入っているため和を感じさせる。
かといって、その和の野菜の水分で淡い味のシチューになっているわけでもなく、
きちんとバランス良くコクのあるシチューのつぼ焼きとして
まとまった一品になっていて美味しい。

浜田山 シチューパイ

相当魚にうるさい蚯蚓だけに、
刺身の魚については充分水準を越えているものの、欲を言わせてもらえれば、
もうひと頑張りして欲しいところ。
しかし、”和風創作料理”とか”創作家庭料理”といってぼかして、
アンバランスな料理を出す店とは異なり、和食の基本をそれなりに踏まえて、
一歩アレンジした皿を出してくれるのでベーシックなメニューから、
創作めいた名のつく料理まで安心して楽しめるお店である。
posted by 蚯蚓仙人 at 22:28| Comment(1) | TrackBack(0) | 浜田山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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