天丼たるものを食う。
カウンターにて食すが、店に入る前より胡麻油の香りがいい。
主人が揚げ、後の二人は味噌汁のめんどう等する係とネタの仕込み係。
大きな桶の中で泳ぐ天麩羅をリズミカルに釣り上げ、飯にのせる。
これまたリズミカルにタレをかけるとタレが天婦羅の中でぴちぴちと威勢良く音を立て、
香ばしさを増す。
思わず漬物を追加。白菜がおでんの大根のようにきれいな円筒形にまとめられて、
天面にちょろっと醤油がかかっている。
これが塩っこいのだが、甘めのタレの天丼を思いっきりほうばった際、
熱さましと甘さの中和役として最高の仕事をする。
茶をすすって終了。
幸せなひと時をすごした。
材料など最高品質とは言わないが、要所をはずさないつくり。
衣の風味と食感は良いが、当然繊細さは減る大衆受けする美味しい味。
コストパフォーマンス等を考慮すると満足。