吾輩は蚯蚓である。夜を昼を様々な街に縦横無尽に出没するたくましい生き物である。
根っからの外食好き"蚯蚓"の食生態フードダイアリー。

2005年01月31日

千歳烏山 〜この街のニューフェースを食らう (タイ料理)

本日は千歳烏山にて食す。
仙川寄り、駅南側から歩いてすぐ、八百屋の上にタイ料理屋が出来たので、
早速入ってみることにした。
それ程広い店ではないが、内装が凝っており、奥の座敷で食べると、
さながら旅情気分でくつろげそうである。

早速タイ料理にお決まりのシンハービールを発注。
グラスもシンハーのモノなのが嬉しい。
そのせいか、香りの立ちもよく美味しく飲める。

千歳烏山 春雨サラダ

店の味を掴むべく、トムヤムクンスープやグリーンカレーを発注。
その他気になった「春雨サラダ」や「ココナッツミルクの蒸し物」等、
次々に発注した。

料理は日本人の男性と結婚したタイ人の女性が作っていた。
はじめに「春雨サラダ」がきた。なかなか旨い。
続いてグリーンカレーと香り米が来て、いよいよテーブルが窮屈になってきた。
それにしても、この店の食器はセラドン焼きという陶器で非常に気分良く食す事が出来る。
よくあるエスニックタイ料理の店だと、銀色の器だったり、普通の陶器なのだが、
ここの店は食器にもタイ色を品良く出していて下手な本国の屋台よりも美味しいし、
感じが良い。

香り米も普通の香り米よりもろこし系の甘味を感じる香りがあって良い。
そうこうしているうちに、トムヤムクンが来た。
普通飾り程度にエビなど入れて、あとはこぶみかんの葉などで
雰囲気程度にしか具材が入っていないのだが、
この店ではスープの塩梅良くなるように具材が入っており、当然辛いが旨味がある。

香り米ほどではなかったが、もち米も籠に入ってくるなどして、
なかなか美味しい。

千歳烏山 もち米

ココナッツミルク蒸しもスパイシーでいながら、
ココナッツミルクがうるさくなく香りを放ち、ご飯と良く合うように出来ている。

ミルクセーキ

先に駅北側に一軒あった店がつぶれてしまっていた為、この街にはタイ料理屋が無かった。
バンコクに滞在経験のある蚯蚓としては馴染み深い烏山への待望のタイ料理屋である。
しかも都心のエスニック料理屋より、良心的かつきちんとしたタイ料理が味わえるので、
今後メニューを増やしつつ、千歳烏山という難しい街で頑張って欲しいと願う店である。
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2005年01月29日

高円寺 〜理想のグラタン (グラタン)

本日冬にふさわしく専門店にてグラタンを食す。

高円寺の駅南側からしばし歩いたところに、グラタン専門店がある。
店構えは一見すると古めかしい喫茶店のようであるが、
メニューをみるとグラタン、ドリアなど、ホワイトソース大活躍の料理が
具材を違えて楽しめるようになっている。
ベーシックなマカロニグラタンを発注してもよいのだが、
この時期ならではの牡蠣のものを食べたい気分であった。

1件を除き、振られっぱなしの人形町の洋食屋めぐりの中で、
気になっていた「コキール」がここにもあった。
そのため、蚯蚓はホタテのコキールを発注。
また、連れ達は牡蠣のグラタン、シーフードドリアなどを発注。

「コキールとは何ですか?」料理が来た時にマスターに尋ねると、
「この貝殻のことだよ。」と談。
料理というより、このような貝殻に乗せた料理に「××のコキール」と名づけるようだ。
その際、通常のグラタンと異なり、ワインで具材を蒸すなどちょっと凝るらしいのだが、
基本的に「コキール」とは料理法というよりも、鍋焼きうどんでいう「なべ」みたいな
もののようだ。謎は解けた。

高円寺 コキール

果たして、そのホタテのコキールであるが、
ホワイトソースの周りにマッシュポテトでもんじゃの如く”土手”が作られており、
これがほろ甘くて美味しい。
しかも、ホワイトソースにはホタテの香りが染みていて、実に旨い。
生乳のコクのある感じが際立つわけでもなく、だからといって玉葱の甘味が立ちすぎている
わけでもなく、実にバランスの良いホワイトソースで、
味わい深いながらも飽きが来ず、食後ももたれない。

牡蠣のグラタンも然り。当然シーフードドリアも旨いのだが、
ドリアはいささか量が多そうである。
グラタンの器は正当なグラタン皿の長丸で、見た目も味も思い描く理想のグラタンである。

高円寺 グラタン

高円寺 ドリア

古風な喫茶店めいた店なので、ライムゼリーも勢いで食後に発注。
色から想像できるチープな味。
しかし、食べると口がさっぱりするので、この食事の後、この店で一口だけ頂くのは
ノスタルジーを堪能する観点から行くとセーフかもしれない。

・・・グラタンは実にベーシックに美味しいので、この寒い冬また足を運びたい。

高円寺 ライムゼリー
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2005年01月27日

三ノ輪 〜吉原にて天丼を食らう (天丼)

本日、吉原に程近くで天丼を食す。

神保町の天丼屋の記事に対するコメントがきっかけなのだが、
思しきところを人づてに聞き、足を向けてみた。
昔おそらく川沿いであったであろう、土手通りと名のついた
大通りに面したところに、森下の町を髣髴とさせるかのごとくに店がある。

1〜2分店の外で待ち、程なく、立派な神棚のある小さな座敷に通された。
天丼は3種類。「イ」、「ロ」、「ハ」でハが一番高額で2300円也。
この差は、中に入るネタによって異なるらしいのだが、
どのものでも海老は入っているとのこと。

大は小を兼ねるので、「ハ」を発注。
また、新香を発注し、ビールで天丼が来るのを待つ。
未だかと2度思った頃に、天丼が来た。

三ノ輪 天丼

神保町の店では胡麻油の香りが印象として際立っていたが、
こちらのは甘辛いタレの香りの中から生姜のような香りが来て
その混じった香りが頭にこびりつく。
これははじかみの天婦羅が入っている為だろうか?
タレも神保町と異なり、何気に甘くそして醤油と一つになっていて「甘辛い」。
浅草寺脇の超有名店のこなれた味のタレとも異なるが、よく馴染んだ味になっている。
さすがに最後はちょっと重く感じたが、はじかみの香りと甘辛さが混じって、
口がだれずにむさぼるように食べてしまう。

天丼の天婦羅自身はかき揚げの衣のふわっとしつつとろみも感じるところが、
特筆すべきであろう。
これがタレとよく調和をなして、ご飯とも合い、美味い天丼と化している。
また、穴子もなかなか。
海老に関しては、昨今の素材のよさを際立たせた揚げ方の天婦羅を食した経験があると
もう一ふん張りして欲しくなる所だが、変に衣をからっと揚げたり、
下味にパンチを効かせることなぞせず出すところが実直で個人的には好きである。

下町のしっかりした満腹感があるため、
もしメニューに「昼寝 2000円」という品があれば、発注し、
その座敷に寝転がらさせてもらいたいほど、食後はずっしり来る。
いなせな江戸っ子ならば、さしずめ天丼をがつっと食らって、
食後は隅田川の土手っ原で寝ていたのではないのだろうか?
と思わせる粋な天丼であった。
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2005年01月25日

東日本橋 〜すし屋といえば粋な主人 (寿司)

本日昼に薬研堀で寿司を食らい候。

この店の名は浅草橋やら浅草、日本橋などで良く聞くのだが、
繋がりがあるのやら無いのやら全く持って謎であるが、
最近蚯蚓が訪れるこれらの街によくあるので、ついつい入ってしまう。

その何軒かある中で、この店は蚯蚓の知る限り、浅草と同様握りに期待できる店であると
感じている。
というのも、何度か昼に来てちらしを食しているのだが、
実に食べごろの魚たちをづけにして出してくれる。
朱塗りの椀に、整然と重ね並べられた魚たちは、
非常に美しく、机に醤油があるもののそれを使わずに、
づけの醤油だれだけで美味しくいただける。

東日本橋 昼すし

また、愛想が無く無言・無表情だったりする寿司屋が多い中、
ここの主人の喋りは粋で、蚯蚓の思い描く”寿司屋”の喋りをするので
居心地も良い。

残念なのはまだ昼にしかこの店を訪れていない為、
肝心の握りを食していないのだが、
昼の仕事を見る限り、夜も美味しいはずである。
また、夜に訪れた際にきちんとこの店の寿司ことを書きたいものである。
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2005年01月22日

森下にて 〜下町で、蕎麦を食らって旅情気分

厳寒の昼に蕎麦を食らう。

駅傍の蕎麦好きには有名な店である。
入るとつゆの香りの洗礼を受け、店の雰囲気と共に一気に別世界に入った心地がする。
更科蕎麦を発注なり。

食べると品の良い鰹の香りとしっかりとした鰹のダブルパンチと蕎麦の風味などがわっとおしよせる。
夢中になっていると、瞬く間に完食。
夜来て一杯引っ掛ける場合も良さそうであるが、それは今後の楽しみに取っておくことにする。

店を出ると現実に戻るが、まだ消えぬ爽快な気分につられて歩いて出た新大橋から隅田川を眺める。
ハゼを釣る釣り人がちらほら見受けられる。
かつて船を主とした交通手段として栄えた東京を垣間見た気がした。
その光景は東京に暮らす蚯蚓でさえ旅情を感じてしまう。

そのまま人形町へ”東京お江戸散歩”気取りで向かうと、
甘酒横丁の老舗の菓子屋が際立って気になった。
普段は甘味に興味を示さない蚯蚓も、なぜか人形焼や煎餅など食べ歩いた。
観光的おこごとには関心しない天邪鬼な蚯蚓であるが、
好物の蕎麦と小春日和のおかげで、いたく時間が穏やかに流れた1日であった。
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2005年01月20日

浜町にて 〜店の情況を外のメニューが語る (小料理屋)

本日深夜まで行かない夜。
明治座から近いのもうなずける見るからに老舗の小料理屋風の構えをした店に遭遇。

よく見てみると店の外にお品書きがあり、値段まで表示する親切ぶり。
しかもこのあたりの店構えにしては、かなり安い。
客が入って欲しい”ワケ”あり店であると、思わず推測したくなる店である。
「なじみの客が年を召して減ってきてしまった」とか、「店の主人が急に料理が出来なくなってしまい、
味にうるさい常連が離れてしまった」、、等、勝手に想像を膨らます。
ともかく何やら”におう”店である。

浜町 店構え


野性のカンは正しいのか確かめるべく店へ入る。
その板場には職人的風貌の親父ではなく、30代かそれ以上の男性達が主夫のごとく料理や給仕をこなす。
6〜7席あるカウンターに座ると、おかみさん風のおかんがおしぼりを出してくれた。

とりあえず生、450円也。
夜定「本マグロ刺し」を発注したが、品切れとの事で「銀ダラ焼き」をかわりに頼む。
定食に付く小鉢として、カウンター上に並べられた大皿惣菜達から一品選べる。

生を飲みつつ魚が焼けるのを待つ。
お品書きを店の前に出す気の利きようは店内でもそうで、待つ間のつまみになる
おまけ小鉢まで出してくれた。
鉢を出す気前のよさや仕事帰りかどうかなどのコミュニケーションから、
こちらも気軽に色々尋ねても構わないだろうという空気を感じ、
当たり障りのない話から真相へと向かっていった。

・・・・・聞けば、このお店の主人が体を壊されてそれを機に息子が店の手伝いを
始めたと言う。「30代かそれ以上の男性」はこの店の主人の息子だったのだ。
察しが当たったのは嬉しい反面、後継者への世代交代の難しさがこの店にも津波の如く
押し寄せているのを感じて、いささか寂しい気持ちがした。

幸い主人は現在長時間ではないが、時間帯によっては店に立つらしい。
主人がいて、店を守る為に息子が勤めを辞めて店に入った。
よく主人が急に他界して店が途絶えてしまうことはよくきく話であるが、
この店はまだかろうじて糸が繋がった稀有な状態なのである。

そのような故、現状リーズナブルに魚の定食など大皿料理がそれなりに楽しめ、
ピンでも人とでも入っていける勝手の良い店である。
息子の腕が更に上がって、それに伴って内装を整備していけば、
より一層”下町のいい店”になると思うので、今後どんな店になるのか期待しつつ足を運びたい。
息子の精進を祈願。
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2005年01月18日

森下にて 〜馬肉なべを食らう (なべ)

今晩森下にて馬なべを食らう候。

森下駅から程近いところに馬鍋やがある。
下町風情を感じさせるには充分すぎるほどに情緒あふれる店構え。
店外にメニューがなかったため、初めて見かけた時は非常に値段が気になったが、
思い切って入ってみるとまず、大きな時計が目に飛び込む。
浅草のどじょうやを髣髴とさせる広間(座敷)に人が座ってなべを突付いている。
まずはほっと一息。

森下 時計


メニューは馬肉中心で、必然的に馬刺しや馬鍋を発注することになる。
鍋の肉は豚肉なども含め数種類あったが、今回は馬肉2種を発注。
つまみの種類は少ないなか、サラダと玉子焼き、漬物を発注。

森下 たまごやき

葱やしらたき等しか肉と共についてこないので、
きのこを別で発注し、具のバリエーションを補強しても、総じて具の種類は少ない。
基本は肉をひたすら堪能する感じになっている。

森下 にく

割り下のようなつゆの入った鍋に火を入れ、すき焼き風に火の通った肉に
生卵をつけて食すのだが、一口目、たれが甘く肉の味が消えてしまいそうだが、
結構馬肉の味は残ってこれがご飯やビールに最高に合う。
2種の肉のメニューでの呼び方をうっかり忘れてしまったが、
脂身の少ない赤身肉の方が蚯蚓としては馬肉らしさが堪能できて良かった。
しかしながら、この2種の好みの優劣は個人差がありそうである。

森下 たれ

そばやといい、馬なべやといい、雰囲気のあるいい店が森下は駅近くにあって、
中々良い街だと思う今日この頃である。
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2005年01月16日

東銀座にて 〜和テイストグラタンに感心! (グラタン)

本日夕食時に東銀座の洋食屋へ遠征候。

蚯蚓の目下のマイブームは老舗洋食のようだ。
(ただし、今のところ思うような理想の洋食屋に中々遭遇しないのだが。)
ここは人形町の洋食やとは異なり、シチューとグラタン専門の店である。

蚯蚓は街歩きを基本とし、野生の勘を頼りに開拓をするのが好きである。
しかし、たまには世にあるグルメ雑誌をたよりに物色する事がある。
この場合たいてい人と食事に行く場合が多い。
店が開いていることを確認できる上、‘それなり’という安心感を保証できるからだ。

店に入りビックリした。あって2階と思いきや、ぐるぐると中の階段を上り
3階の座敷に通された。客席数は各階結構多く、各階にご飯のお代わりに対応すべく、
炊飯器と給仕する男性が1〜2人いる。
4つしかないメニューに迷いながらグラタンとミックスシチューを発注。
ほどなくして、洋食とは程遠いひじき煮などの小鉢が運ばれてきた。
お酒を頼んだ人へのサービスかと思っていたが、全員につくらしい。

先にグラタンが来た。想像より小ぶりだ。
最初の一口はまさにチーズケーキのような香りに包まれる。
何と言うか塩気より甘みが先に来る。
これが茶碗にもられた白飯と良く合う。
そうこうする内、ミックスシチューが来た。
シチューは期待を裏切るほどではないが、とても感動!と言うほどでもない。
やはり注目すべきはグラタン。

個性的なので、思い立ったが吉日でまた来たくなる印象的な味。

東銀座


雰囲気は畳のせいかどことなく古い家屋の面影があり、落ち着くが、
全ての花が落ちた可愛そうな胡蝶蘭がそのままの状態であったりして、
老舗っぽく由緒ありそうなたたずまいだが、心意気には一抹の不安が残る店であった。
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2005年01月14日

小川町にて 〜人も色々!鍋も色々! (なべ)

本日深夜まで行かない夜にて行動候。
鍋たるものを食らう。
こぎれいなマイナーチェーン店を装した京風居酒屋。
無論テーブル席。

外食での鍋はあまり好まない蚯蚓である。
なぜなら出汁、具など、手に入るその日の自分の好みのものを調整して、
のんびり食すのがローコストで最高の食べ方であると考えているからだ。

人が鍋の面倒を見てくるのがよく、外食の鍋を好む人もいる。
究極の具材で”最高級の”鍋を食したい人もいる。
鍋はその入れ物の中で、自由にたちまわり、人を幸せにする食べ物である。

一人前1600円の鍋に話をもどすと、一般に想像するほうとうより幅広の
うどんが菜物を食べ終えた頃にはものすごい勢いで増殖し、始終うどんを食した
気にさせる鍋であった。
海老や貝などもいるが、第一印象以外は味噌味ではない「鍋煮込みうどん
といった鍋」が適切な表現と言えよう。
でも人と突付きあって食すと、それなりに納得してしまう。
やはり鍋は人を魅了する強者である。
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2005年01月12日

人形町にて 〜理想の洋食を求めて (ハンバーグ)

本日小寒の日、昼間ハンバーグを食らう。
人形町のランチは(オフィス街は何処もそうだろうが)
休み時間では行ききれないのでは?
と、不安になりつつもついつい並んでしまう、行列のできる店がある。

この街の好みの店を探すにあたり、夜はともかく昼探す場合、
土日ありつくことのできない店をピックアップして色々侵食して行こうと考えている。
今回は人形町交差点から程近い、喫茶店風とも洋食屋風ともいえる店をロックオン。
850円日替わりランチ「ハンバーグセット」を発注。
おそらく、本日の昼はこれのみ。
15人程度が限界であろう店は満席で、ピーク時は行列が出来る。

余談だが、人形町には洋食屋が多く、中でもメニューで目立つのが「コキール」。
人形町の様々な洋食屋に足を運び、「ホタテのコキール」「海老のコキール」
を試してみたい。

まず濃茶のカラメル色のコンソメスープがカップで出てきた。
濃厚なコンソメ味とスパイシーな胡椒で空腹感が早速ちょっと満たされる。
続いてハンバーグ、ライスが出てきた。
上品に切って食べるより、大きく切って酸味の利いたトマトソースをたっぷりつけて、
はむっと食べるとおいしく感じる。
洋食よりは家庭的が似合うが肉のキメ細かな感じは洋食ともいえ、
ともかくその中間的な位置に属するハンバーグである。

人形町 ハンバーグ

また、絶対食べに来たい!とまでは言いがたいが、
コキール料理を夜にチェックしには来てみたくなる気になる店であった。
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2005年01月10日

小川町にて 〜蚯蚓も歩けばいい店に当たる (蕎麦)

本日神保町方向へと歩く際、奇妙な店を発見候

恒例の腹減り徘徊を行い発見した店である。
福島などの地酒を置き、福島の郷土料理などをつまみで出す店らしい。
とはいえ、赤提灯系の「郷土料理の店」というよりは、
こざっぱりとした、開店して間もない、外装に凝らない家庭料理の店のような雰囲気。
お母さん風の女性とその娘くらいの女性(年回りがそのような感じで血縁は感じない。)
2人でカウンター席6〜7席のまかないをする。

店の中が良く見えるので、さらに観察を続けると、
ミスマッチなことに本日は「宮城県鳴子町産の新そば」です。
と書かれている。

小川町 店の中

意味が解らない。福島の店のはずなのに、、と思ったのと、
蚯蚓は蕎麦がたまらなく好物なので興味津々で入ることにした。
「本日はもう、酒と蕎麦しかありませんがいいですか?」
の第一声にますます惹かれ、十割蕎麦(普通盛り700円)のみ発注。

聞けば、この店は福島の酒や料理のアピールをしている店だけれど、
町おこしで作った蕎麦が国産のために高くて近くのそば屋が

購入しなかった十割蕎麦を出してみたり、
脱サラして有機農法にこだわって作った蕎麦用の葱など使ってみたりするらしい。
農法にこだわって理想郷づくりの一環で野菜を作ったりする人は
宗教がかっていたりするものであるが、そういったことでもないようだ。
そのためか、そばの価格設定も別段安くもなく法外に高くもない。

食べてみると、10割とは思えないつやとコシ。
ぶつぶつ切れてしまうという感じはない。
香りは蚯蚓の大好きな店からすると技のせいか若干劣るが、十分に美味しい。
薬味の葱は非常にうまく、また蕎麦湯も10割だけにとろっとして甘みがあり非常によい。

小川町 そば

またもや別産地のこれまた農法にこだわったみかんのお試しがあり、
1個50円なので買ってみた。
これも決して安くはないが、店で出すものと考えると安い。
帰り途中に食べてみたが、これもなかなか美味しい。
技がいささかプロの料理人の粋までは行かないとはいえ、

十分料理と日本酒が楽しめそうである。
今度はメニューの福島の物も食べれる時間に足を運んでみたいと感じた店であった。
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2005年01月08日

神保町にて 〜粋なファーストフード・天丼を食らう (天丼)

本日昼にて行動候。
天丼たるものを食う。
カウンターにて食すが、店に入る前より胡麻油の香りがいい。
主人が揚げ、後の二人は味噌汁のめんどう等する係とネタの仕込み係。
大きな桶の中で泳ぐ天麩羅をリズミカルに釣り上げ、飯にのせる。
これまたリズミカルにタレをかけるとタレが天婦羅の中でぴちぴちと威勢良く音を立て、
香ばしさを増す。
思わず漬物を追加。白菜がおでんの大根のようにきれいな円筒形にまとめられて、
天面にちょろっと醤油がかかっている。
これが塩っこいのだが、甘めのタレの天丼を思いっきりほうばった際、
熱さましと甘さの中和役として最高の仕事をする。
茶をすすって終了。
幸せなひと時をすごした。

材料など最高品質とは言わないが、要所をはずさないつくり。
衣の風味と食感は良いが、当然繊細さは減る大衆受けする美味しい味。
コストパフォーマンス等を考慮すると満足。
posted by 蚯蚓仙人 at 00:00| Comment(5) | TrackBack(0) | 神保町 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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